思考・記憶は愛ですか?
恋人に「君のことを1日中考えているよ」
と言われたら自分は恋人に愛されていると
殆どの人は感じるようです
私たちはこれを愛と呼びます
しかし…
恋人があなたのことを考えていたということは
彼の思考が働いているときだけです
このことから次のような問いが生まれます
記憶や思考は愛でしょうか?
自分に問うてください
断片的なものが愛ですか?
お洒落なレストランで指輪をプレゼントされたときに
感じた喜びや幸せを思い出すと恋人をいとおしく思う
このような記憶の回想は愛でしょうか?
記憶のように付け足され得るものは常に限定されて
しまうので思考の1部である記憶は常に断片的で
完全なものではありません
私たちは過去に脳に詰め込んだ情報~記憶や知識など~
を材料にして思考するのでどのような人の思考も
常に断片的で完全なものはないということです
だからもし愛が記憶や思考と関係があるのだとしたら
愛は断片的で限定されたものということになります
愛は無限ではなく完全でもないということになります
※『愛は無限である』
愛を育むことはできますか?
愛は育めると私たちは思っていますが
本当にそうでしょうか?
どこかの学校に通うことで私たちは
優しさや愛、親切心を育むことができるでしょうか?
もしそうであれば愛は知識と関係があることになります
しかし愛は知識でしょうか?
もし愛が知識だとしたら、
知識に完全な知識はないので
愛は不完全なものでありそれはつまり
断片的で限定されたものということになります
なぜなら知識は常に更新されるので
先ほども言ったように更新され得るものは
常に断片的だからです
愛とは一体何でしょうか?
愛は知覚ですか?
愛は知覚でしょうか?
自分の望みを何でも叶えてくれるから
私も彼を大切にする…
彼女が快楽を与えてくれる
美味しい料理を作ってくれる
掃除をしてくれるから彼女を大事にする…
彼が幸せな気持ちにさせてくれるから
私は彼を愛している…
人はこういったことを愛と呼びますが
それは愛でしょうか?
知覚と関りがあるものが愛ですか?
快を与えてくれる人を大事にすることは愛ですか?
快という感覚を追い求めることが愛ですか?
※『利己的な恋人関係』
依存・執着は愛ですか?
私を守ってくれるから、支えてくれるから、
安定した生活を与えてくれるから
私は彼から離れることができない…
経済的にも精神的にも私は彼に依存している…
私たちはこれを愛と呼びます
しかし依存や執着は愛でしょうか?
彼に好きな人ができると、
彼女は彼に怒りや憎しみを感じます
私の人生を返せと逆切れします
自分を犠牲にして尽くしてきたのに
私を捨てるなんて絶対に許さない、と…
彼が好きになった人にも嫉妬します
嫉妬は愛している証などと言われますが
怒りや嫉妬・憎しみへと変わるものが
ほんとうに愛なのでしょうか?
もしそうなら愛は嫉妬や憎しみ、怒りの
性質を内包していることになります
嫉妬に変わるもの、憎しみや怒りに変わるものが
はたして本当に愛であるのかあなた自身で確かめましょう
※『憎しみと愛は共存しない』
利己的な想いは愛ですか?
私たちは子供を愛してるといいます
しかし親が歩んで欲しいと思う人生を
子供に強要することがはたして愛でしょうか?
我が子を腐敗した競争社会に送り出すことが愛ですか?
子供の将来のためと言いながら安心したいのは
あなたではないですか?
自分が不安になりたくないから
子供の人生に口を出すのではないですか?
不安材料を取り除きたいという自分勝手な想いは愛ですか?
利己性が愛でしょうか?
※『利己的な愛』
愛について知っていること
これが愛について私たちが知っている全てです
しかしこれが本当に愛でしょうか?
ご自身の人間関係をよく調べて
自分自身で答えを見出しましょう
あなた自身の人間関係がどのように成り立っているのか
しっかり調べましょう
※『私たちは愛したことなどない』
関係を通して自己理解は生まれる
人間関係を観察することによって
私たちは自己について理解することができます
メリットがあって仕方なく続けている関係があることを理解すると
自分が利己的であることを理解するからです
自分の心のなかで何が起きているのかを理解することなく
永遠の愛を求めても愛が現れることはありません
愛が存在するのだとすればそれは
心から利己性が取り除かれたときです
自己中心的な心の運動に気づいたとき
求めずとも愛は花開くものなのです
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