利己的な夫婦関係

2019/02/09

関係 利己的な私

t f B! P L






あなたと私が夫婦だとします。

私は出世のことで、頭が一杯です。

あなたは、美しいボディを手に入れることに必死です。

このとき、私達の間に関係は存在するでしょうか?


『それは僕の家庭で起こっていることだけど、
 何も問題を感じていないし不満はない。
 妻とは同じベッドで夜を共にするし関係はいたって良好だよ』

多くの人はこのように思うかもしれません。
しかしそれでも、筆者は問い続けます。
それは本当に関係と呼べるのでしょうか?





日中は別々の方向を向いて生活し、
夜はSEXという共通の快楽を満たします。

私達の行為の中心にはいつも、自己が鎮座しています。

各々が各々の野心・夢・目標・欲望でいっぱいで、
それに沿って行動します。

夜は両者の「わたし」の求めるものが一致したというだけで、
常に両者の「自己」が存在するのです。





利己的なとき、私達の間には必ず分裂・亀裂が生じます。

私が北に向かい、あなたは南に向かって走るなら、
両者は必ず衝突しませんか?

私はデートしたい、あなたは家で野球を観たいなら、
両者は衝突しませんか?

お互いがお互いの「わたし」を大事にする限り、
両者は衝突するのです。

そして絶え間ない喧嘩で、私達は疲弊します。





喧嘩ばかりするのは相性が悪いから運命の相手じゃないからだと、
お互いを納得させて別れるかもしれません。

相手さえ変われば上手くいくとばかりに、
新しい相手と再婚するかもしれません。

けれど内部の利己性をそのままに、上手くゆくはずがありません。

自分のことばかり考えているあなたが変わらないのに、
衝突しないはずはないのです。

自分のことを考えている限り、
相手が誰であっても両者の間の分離・衝突は避けられません。

この事実を見るとき、私たちは自らの内部を発見し始めるのです。





関連記事
利己的な愛
利己的な恋人関係
愛について知っていることの全て
ありのままの夫婦関係を観察して真の関係を築く

このブログを検索

アーカイブ

自己紹介

自分の写真
真理探究に15年を費やした後あらゆる修行・規律・イデオロギーは不毛であると気づく。以来感覚だけを頼りに思考と感情を刻々と観察しながら自己について学んでいる

問い合わせ

名前

メール *

メッセージ *

QooQ