確かなものから始めるから不確かさを手にすることになる

確実なものから始めると不確さを手にする

私たちは確実なものから始めて
最後には全て不確実になっていませんか？

何かを始めるときそれが何をもたらすのか…
自分はどこへ向かうのかを理解してから
私たちは前へ進もうとします

その方が安全だと思っているからです

あらゆる宗教団体、哲学書や心理学の本、
精神的指導者の言うことや規律・訓練法・瞑想法と
ありとあらゆるものに手をつけた結果、
あなたは今、確かさを手にしているでしょうか？

『私は知っている』と主張する人に追随して
あなたは確かさを手に入れましたか？

※『わからないから始める』

確かさではなく不確かさが理解をもたらす

確かでない状態から始めるときのみ
人は確実性へと至ることができます

何の結論も持たず「私にはわからない」という
状態から始めるから人は起こること全てに
気づくことのできる鋭敏さを持つことができます

「わからない」からこそ理解したいという情熱や関心が
生まれるのです

このような全体的な気づき、情熱、関心が理解をもたらすのです

※『気づきについて』
　『結論に至ってはいけない理由』

確信に至った精神は鈍い

「私は知っている」から始めるとき
　あなたの精神が機敏ではあることはありません

既に結論に至った精神は自分の結論に満足しており
自分が行き着く場所がイメージできているので安心しきっています

そのような精神に注意力・機敏さはありません

また歩む方向があるとき
あなたの注意は限定され特定の方角にだけ向かいます

つまりあなたはあることにしか注意を払えないので
全方向に気づいていることはできません

自分の歩き方に拘るとき周りの風景には十分に
気づけないように特定の方向に意識が向くと
それ以外の方向に注意を払うことはできないのです

つまり…

ある方向に限定されている精神は
起こっていることに気づく鋭敏さを
持ち合わせていないので鈍感なのです

そして鈍い精神では事実をあるがままに
見つめることはできないので
物事の本質を掴むこともできません

※『事実を見つめるとは?』
　『精神が限定されるとは?』

わからないからあらゆることに敏感になる

一方「私は知らない」「わからない」から始めるとき
あなたは全方向に気づいていることができます

何をどうしたらいいのかあなたにはわからないので、
あなたの精神は注意深く鋭敏でどんな小さな音や光も
見逃さず、あらゆることを注視し理解しようとします

あなたのエネルギーはあらゆる方向に注がれます

そこには物事を理解したいという情熱があります

この理解への情熱が、物事を明らかにするのです

誰かが見出した答えを本や宗教の中に見出して
人生についてわかった気になっていても
それはあなたから情熱や関心を奪うだけであり
自力で答えを見出す力を失ったあなたは
確かさを手にすることはできません

確実なものから始めるから不確かさを手にすることに
なるのです

確かさを求めて宗教や思想に手を出した結果
あなたに残るのは不確かな気持ちだけです

あなたがいま不確かなのは確かさを求める
あなたの心にあるということを理解しましょう

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☆☆

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