私達は心理学や哲学・自己啓発本を読むことで、
自己を理解しようとします。
自分という物語がここにあるのにそれを読まずに
誰かの書いた本を読んで自身を理解しようとしています。
こうして蓄積された知識は、あなたの物語とは別物です。
知識による理解は自己理解ではありません。
なぜなら知識は死物であり、
あなたは刻刻と変わりゆく生きた存在で
それを死物で理解することはできないからです。
あなたは理解した気になるかもしれませんが、
誰かの目を通した観察は純粋な観察ではありません。
私達は知識を通して自らを理解することはできないのです。
ここに読む本があります。
あなた自身を理解できるあなたという本が
ここにあるのです。
しかしあなたはどのようにして読めばいいの?
と読み方を教えてくれる人を探しています。
宗教や心理学者・心理カウンセラー・占い師・
スピリチュアルカウンセラーに頼るのです。
本を読む時、その本を理解したいとき、
あなたはすぐ手にとって読み進めませんか?
本を読んだ誰かの感想や解釈を沢山仕入れて
その本を理解しようとしますか?
なのに自己理解となるとあなたは途端に躊躇します。
理解する為の『方法』を探し、既に理解したという
誰かの書物を読み、その分野の専門家の意見に
耳を傾けるのです。
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理解するにはあなた自身である物語を
読むしかありません。
読めばそれでおしまいなのにあなたは無駄に彷徨い続け、
いつまで経っても自分自身と向き合おうとしないので、
いつまで経っても自身を理解することができないのです。
嫉妬、傲慢さ、貪欲、劣等感、優越感、経験、怒り、闘争心、
偏見、理想、信念、プライド、孤独、悲しみ、恐れ・・・・
これら全てがあなたです。
これら全てが、あなたの物語です。
この物語を読まずして、
あなた自身を理解することはできないのです。
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