あらゆる探求の終わり

混乱したまま真理を追い求める

私たちは自分の混乱を片付けることなく
何か神秘的なもの、永遠なるものに
恋い焦がれます

内なる欲望や貪欲さ、野心や嫉妬
憎しみや怒りを手放さずして
愛を求めます

自らの知識や経験
理想にしがみついたまま
それを超越したものを求めています

しかしガラクタでいっぱいの私たちが
無限なものを見つけることなど
できるでしょうか？

思考が常にフル稼働している者が
思考を超えたものを発見できますか？

最初の一歩が誤り

最初の一歩が既に、
間違っているのではないですか？

心から愛でないものを排除しないかぎり
愛を知ることはできないのでは..?

既知をすべて排除しないかぎり、
未知のものは発見できないのでは..?

内なる混乱を取り除かないければ
秩序は生まれないのでは..?

真理でないものを一掃しなければ
真理と出会うことはないのでは
ないでしょうか。



あなたは求めるものを
発見するかもしれませんが
それは愛でも真理でもありません

汚れた目で何を見ようと
自らの汚れゆえに
正しく見ることはできないのです

探求の終わり

手に入れたいという願望があるかぎり
あなたの中心には必ず「わたし」がいます

先程も言ったように
既知なるものが止まなければ
未知なるものは現れないのです

「わたし」という中心が止まないかぎり
あなたは愛や真理に
出会うことはできません

この事実を見ると
あなたの探究は終わります



「わたし」という中心から動く
どんな行動も願望や動機
希望が背後に渦巻いていることを
知るとあなたはどんな指導者にも
従うようなことはしません

いかなる宗教にも属さないし
いかなる方法も実践しません

というのは方法やグルをもつとき
沢山いる指導者や宗教、実践法の中から
一つを選ぶ「わたし」がいるからです

真理に達したいと願う
「わたし」がいるからです

自らが明確でないとき
あなたが選ぶ指導者、宗教、
実践法もまた混乱しています

以前の投稿でも触れましたが
選ぶということはあなたが
混乱している証なのです

※『選択する人は混乱している』
　　を併せてお読み下さい



この事実をはっきり見るとき
思考は静まり精神は鋭敏になります

このような機敏な精神だけが
事実をありのままに観察でき
ガラクタをガラクタとして見てとり
一掃することができるのです



こうして愛ではないもの
真理ではないものがなくなると
つまり既知から自由になると
真理や愛というものが姿を現します

真理に至る方法や努力や訓練
真理に到達したと言う人の虚偽を見て
それら一切を手放すとき
あなたの精神は鋭敏になり
真理を発見するのです


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☆☆

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