執着から自由になる、執着から離れる

私たちはありとあらゆるものに執着します。

• 自分の思考
• 　〃　知識
•    〃　経験
• 　〃　宗教
• 服、靴、ジュエリー、時計、車
• 家、お金、預金通帳
• 恋人、子供、家族
• 仕事
• 音楽、テレビ、映画、スポーツ
• エクササイズ
• タバコ・アルコール・食

私たちは執着することで、
安心感、優越感、満足感を感じます。

簡単に言うと、良い気分になるのです。

恋人に執着する

自分に恋人がいるいう安心感や幸福感、
そして恋人は自分のものだと感じることで、
私たちは快感を覚えます。

相手に執着するあまり、
自分以外の人を好きになってしまわないか
という不安を感じたり、
実際に相手に好きな人ができときには、
愛情より嫉妬や憎悪、怒りを強く感じるようになります。

自分のことを大事にしてくれる人と一緒にいることで、
私たちは安心感や満足感、幸せを感じますが、
相手に執着し始めると、
自分から離れてしまわないかという、
強い不安に駆られます。

つまり執着すると安心感よりも、
恐怖や不安を強く感じるようになるのです。

恋人が安心感を与えてくれるというのは、
幻想なのです。

執着の危険を理解して執着から自由に..

恋人に執着することで、
私たちは不安になり苦しみや恐怖を感じます。

そして恋人があなたから離れようものなら、
嫉妬や憎悪といった醜い感情を、
抱くようになるのです。

このように執着の全構造を理解するとき....
恐怖・不安・嫉妬・憎悪といった、
執着が生み出す感情について理解するとき、
あなたは執着から即、離れませんか？

危険なものには近づかないように、
執着という危険な場所に近づくことはないので、
あなたは執着からすっかり自由になりませんか？

無執着に走る人たち

私たちは子供の頃から、
感情は抑制するよう教育されてきたので、
自分が執着していることに気づくや否や、
反射的に抑えようとしたり、
執着とは反対の無執着という概念を追い求め、
執着から自由になろうとします。

しかし私たちが追求する無執着は、
執着に深く根ざしているのです。

なぜなら無執着という概念は、
執着なしには生まれない概念だからです。

無執着を実践するのは誰？

「無執着を実践しよう」「執着するもんか」

このようにあなたに囁くのは誰ですか？

あなたの思考ではありませんか？

思考者であるあなたは、思考と別の存在ですか？

思考者は、思考そのものではありませんか？

あなたは思考そのものではないですか？　

観察者（あなた）＝観察するもの（執着心）

観察者は、観察しているものではありませんか？

あなたが木を観察するとき、
あなたと木は勿論、別々の存在です。

しかしあなたがご自分の内部を見るとき、
あなたと内部は同じです。

つまり観察者は観察されるものです。

あなたはご自分が抱いている執着心と、
別個の存在ではありません。

あなたが執着そのものであるとき、
あなたは執着を抑えたり、
無執着という概念に逃げることはできません。

あなたはまさに執着心である、
という事実を理解するとき、
内部の二元性（分離・衝突・葛藤）は止みます。



このとき、これまで抑制したり概念に逃避したりして
むやみに動き回っていた落ち着きのない精神は
静まります。

この静寂な精神があなたの内部の執着を
一掃するのです。





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