今回は恋愛関係を通して、自己理解を深めていきたいと思います。
私とあなたが恋愛関係にあるとします。
あなたは私に尽くしてくれます。
身の回りのことは全てやってくれ、
性的に精神的に私を満たしてくれるので
私はあなたが大好きです。
さてこれは愛でしょうか？
私は自分に喜びを与えてくれるあなたを愛しています。
自分に喜びを与えてくれないとき、
私はあなたを愛するでしょうか？
私は自分という『中心』から行動をとり
その行動は『中心』の信念・野心・関心・欲望・好き嫌い
に基づいています。
あなたも同じように、あなたの『中心』から行動します。
この『中心』から動いているかぎり、私たちはぶつかります。
あなたは私にもっと給料のいい仕事に就いて欲しいのですが、
私は庭師になることを夢見ています。
私はあなたに家にいて欲しいのですが、
あなたはバリバリ仕事したい。
あなたは裕福な暮らしに憧れがありますが、
私はそのような生活に無関心です。
私はふたりの子供が早く欲しいのですが、
あなたはキャリアを積むことに忙しくしています。
このようにそれぞれの中心から考えているかぎり、
それぞれの信念や願望、理想を満たそうとしているかぎり、
私たちは必ず衝突するのです。
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分離のあるところには対立・葛藤がある
このような自分を最優先する関係が、愛でしょうか？
これは愛と呼べるのでしょうか？
私たちが『中心』から動くとき、それは愛ですか？
欲望は愛ですか？
野心は愛ですか？
知識や意志や思考は愛ですか？
思考は愛を育むことができますか？
あなたは認めたくないかもしれませんが
私たちは愛するとはどういうことなのかを知りません。
知らないからこそ、
愛を知るためにはそうでないものを
否定しなければなりません。
愛じゃないものを否定して残ったものが愛です。
私たちが愛じゃないものを退けたときに、愛は現れます。
私たちが自分の人間関係を深く調べて利己心に気づくとき
利己心に汚染されていないものが
現れるのではないでしょうか？
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