私たちは問題の解決策を見出すよう
子供の頃から教育されてきました
テストには必ず答えがあるので
答えを見出すよう訓練されています
つまり私たちは問題ではなく
答えに注目するよう条件づけられているのです
だから何か問題が起きると
私たちは問題を見つめるかわりに
解決策を見出さなければ!
という衝動にかられるのです
※『条件付けとは』を併せてお読み下さい
例を挙げます
あなたが怒りをどうにかしたいとします
怒りっぽいことを自覚しているからです
このとき『怒りっぽい』ということが
ありのままの事実ですが
あなたは事実を見つめるかわりに
どのように怒りを鎮めたらいいか
その【コントロール法】や取り除く【方法】
に気を取られます
つまり...
怒りをどうにかしたいのに怒りと向き合わず
方法やテクニックを探すことに心を奪われるのです
これがいつも私たちの脳がやっていることです
問題そのものを直視するかわりに
関心は解決策へとシフトします
問題が生まれると速攻で問題から逃げて
解決策を探すことに夢中になるのです
結果、怒りと直面することがないので
人は怒りっぽいままなのです
※『解決法を探すことは問題から逃げること』
別の例を挙げましょう
あなたが痩せたいとします
あなたにとって痩せることが
今とても大切なことだとします
なぜならキレイになって
恋人を作り早く結婚したいからです
これまで色々なダイエットに挑戦して
痩せては太りを繰り返してきたあなたは
リバウンドしない方法を一生懸命探しています
しかしあなたの本当の問題は
ダイエットをすることでも
ダイエット法を探すことでも解決しません
なぜならそれは真の問題ではないからです
必要以上になぜ食べるかを
あなたはどうして突き止めないのでしょう?
これがあなたの本当の問題ではないですか?
これがあなたを太らせている
原因ではないですか?
なのにあなたはダイエット法に
夢中になっています
魅惑的なダイエット法によって
一時痩せるかもしれません
しかし太ってしまった根本原因に
手をつけていないので
それを解決しないかぎり
太ってしまう可能性は潰せません
必要以上に食べる理由が何であれ
それと向き合わないかぎり
ダイエットに成功しても
問題はずっとついてまわります
※『問題・悩みと向き合わないから自由になれない』
もう一つ例を挙げましょう
世界では戦争が絶えません
権力をもついわゆる知識人と
いわれる政治家は知恵を絞り
様々な解決策を見出しては
解決策そのものが新たな問題を
生み出していることは明白な事実です
しかし問題を深く観察するなら..
つまり戦争の原因が何かを理解すれば
~戦争をもたらすナショナリズムや
人種・階級・宗教が人々を分け
対立させていることを理解すれば~
争いの種を取り除くことができます
しかし政治家はそれをしようとしません
なぜなら彼らは争いの根源である
国家主義や宗教という権威から
甘い汁を吸っているからです
やっと手に入れた金のなる木を
自ら手放そうとはしないのです
彼らはとても利己的です
これはなにも政治家に
限ったことではありません
私たちも彼らに負けず劣らず利己的です
怒りや野心、競争心や貪欲さ
愛国心を持つことや特定の宗教に
所属することが争いの原因である
ことに気づいたからと言って
あなたはこの全てから手を引くでしょうか?
あなたが手を引くのなら
私は前言撤回しなければなりません
手を引くのだとしたら
あなたは政治家と同じではありません
しかし....
自分の舌を喜ばせるためだけに
動物の命が残酷に奪われている
現実を知って食べるものを
変える人がどれほどいるでしょうか?
食べ物がもたらす喜びや満足感や
人と比べることで得られる優越感や
国や宗教に属することで得られる
安心感などを全部ひっくるめて
手放すことができますか?
本当に危険を理解したらすぐにでも
そこから離れるはずなのに
殆どの人がそうしないのは
彼らの利己性が原因です
利己性が行動に『待った!』をかけるのです
いろんな理屈をこねくり回して
自らの行為を正当化してあなたに
正しい行動をとらせないのは
あなたの自己中心性なのです
※『エゴはこうすると止む』
『自己本位でわがままな自分を変えたい』
『利己的・わがまま・自己中な自分を変えたい』
話が逸れましたが...
答えは問題の外にあるのではなく
いつも問題の内側にあります
私たちが見なければいけないのは
【何が問題を生み出したかであって】
どのように解決するかではないのです
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