概念(目的・信念・理想)より行為が重要である
目的やゴールが崇高であれば、
そこに至るまでの過程が少々手荒くても
きたなくてもその是非はあまり追究されないようです
これは何を意味するかというと
殆どの人にとって概念が重要だということです
どのような行動をとるかということより
どのような信念やイデオロギー、目的や理想を
もって行動したかが重要視されます
こうして行動は軽視されます
しかし勝ち取った地位や名声や名誉より…
どんな信念をもって為されたかということより
そこに至るまでの行為が純粋であったか
不純だったのかが大切ではありませんか?
私たちの1つ1つの行為が誠実であるかが
概念より重要ではないですか?
※『アウトサイダー:誠実に生きる』
『努力・目標・目的・理想の虚偽を見る』
世界は【白】と【白以外】に分けることができる
国家のため、家族の幸せのため、宗教のためと
あらゆる概念を掲げて自己本位で愚かな行為を
正当化することが私たち人間は得意です
自分の欲深さや野心を大切な人のためという
もっともらしい概念で覆い隠すことが上手です
しかし事実は…
概念がどんなに高尚でも、そこに向かうあなたの1歩が
汚れていれば勝ち取った名声も成し遂げた業績も
黒に染まり『白』~純粋なる行為~ではありません
『世界は白か黒かで割り切れない』としたり顔で言う人がいますが
そう信じることが彼らにとって都合がいいからです
そう思っていれば自分が誠実に生きていないことへの
罪悪感を抱かなくていいし生き方を変える必要もないからです
私は『世界が白と黒で割り切れる』とは思いませんが
『世界は【白】と【その他の色】に分けられる』と思います
純粋なる行為か否かに分けることができれます
グレーは白ではありません
グレーには黒が混ざっているので
グレーなる行為は誠実な行為・純粋な行為とは呼べません
あなたの行為に少しでも『黒』が混ざるなら
濃いグレーであろうと薄いグレーであろうと
それはエゴに根差した自己本位な行為であって
正しい行為ではありません
そしてエゴから生まれる行為は部分的なので
必ず混乱・衝突をもたらします
※『正しい行為・全体的な行為』
私たち1人1人が残酷だから社会は残酷なのだ
今の社会は正当な理由があればどんな非道な行為も
人々の共感を得るようです
復讐をテーマにしたドラマや映画
悪を退治するヒーローものが受けるのは
共感する人が多いからではないですか?
つまり…制作者側だけではく見る者のなかに
復讐したいという想いや悪をやっつけることは
正義だという思い~暴力性~があるのです
だからあなたや私で成り立っている社会は
私たちが心にもっている残虐性を擁護し
もっと言うとそれを後押しするのです
※『良質な作品が生まれない理由』
グレーな行為・真っ黒の行為とは?
映画はさておき、私たちの人生に戻りましょう。
私たちのとる第1歩が倫理に反していれば、つまり『黒』なら
私たちの行為は黒色に染まります
・ 腐敗した組織を正すため、手段を選ばず地位を求める
・ 生活のために他者を犠牲にする
・ 出世のために同僚と競う
・ 世の中を良くするために権力を求める
・ 自国のために他国を犠牲にする
・ 神や国家、正義の名のもとに争う
・ 多額の寄付をするために経済力を求める
・ 家族を傷つけた相手に復讐する
・ ある人を見返すために地位や名声を手に入れる
・ 悪を成敗するために権力者から金を奪う
※『不誠実な仕事はやらない』
『真面目に生きるにはどうしたらいい? 誠実さとは?』
黒に染まらぬよう一挙一動に注意を払う
上記の行為のうち1つでも純粋な白い行為はあるでしょうか?
第1歩が黒く染まるとき、その後に成し遂げたことが
どんな偉業であろうと黒色に染まってしまいます
野心・怒り・憎しみ・欲望の種から咲く花は、
間違いなく野心・怒り・憎しみ・欲望の性質を
帯びた花であり美しさの香が漂うことはありません
ですから黒に染まらぬよう1歩1歩に注意を払いましょう
一挙一動に注意を払うのです
第1歩が大事です
概念ではありません
あなたの踏み出すその1歩が『白』なのかどうか
それが大切なのです
ですからゴールに意識を向けるのではなく
踏み出す1歩が黒に染まっていないかに
注意を払いながら進みましょう
そうすればあなたの心には
汚れなき純粋なる花が咲きます
あなたは美と愛を携えて誠実に生きるのです
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