努力・目標・目的・理想の虚偽を見る

2019/02/11

エネルギー 情熱 気づき 観察 思考 利己的な私

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私達は常に何かになろうとしています。




そして、そこには必ず努力があり強制があり葛藤があります。

「実際の自分」と「なりたい自分」という、
この二元性がある限り葛藤が終わることはありません。


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しかし心理的な二元性は、本当に存在するのでしょうか?




あなたの思考が「今のままではダメだ」と理想を作り出し、
あなたは理想を追い求めます。

つまり、あなたは自らの思考の投影物である
理想を追いかけているのです。

それは犬が自分の尻尾を追いかけまわしているようなものです。

しかしあなたはそれを非常に真剣に行っているのです。

あなたはあなたの思考そのものであり、
思考が投影するものは全てあなたであると理解する時、
全ての二元性が消滅します

そこには努力も強制も葛藤も実践もプラクティスも、
存在しません。


関連記事:努力・葛藤、抑制のない自由な生
     内部に二元性は存在せずあるのはありのままの自分だけ




理想や目標を持たずにどのようにして生きるの?

何かになろうとしないで人は成長するの?

何かになろうとすることを止めてしまったら
無気力になるんじゃない?

植物人間にでもなれって言うの?

あなたはこう質問するかもしれません。




私達が知っていることは、何かになりゆくことだけ!



私達から『何かになりゆく行為』を取ったら何も残らないのです。

何かになりゆくこと、頑張って何かを手に入れようと
努力することしか、私達は知りません。

それなしに、どう生きていけばいいのか私達はわかりません。

脳は長い間、社会や文化、宗教を通して、
何かになりゆくよう条件づけられてきました

『より良い人間になろう、優しく思いやりのある人間になろう、
お金持ちになろう、地位や名声を手に入れよう、
真理に到達しよう、特別なパワーを手に入れよう、
世界を支配しよう、強靭な肉体を手に入れよう、
全ての感覚器官を制御しよう』と上へ上へ長い階段を登りながら、
私達が生きてきましたので、脳は条件付けられ、
限定され狭い考え方しかできません。

その限られた思考が生み出すものは混乱です。


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何かになりゆくことの虚偽を見るとは、
自らの限られた思考のどんな動きも限定され分離を生み
衝突・葛藤を生むことを理解することです

そして自分自身の内部をそのありのままに見ることで、
それは一掃されるのです。

ですから何かになりゆく行為をやめて
自分の好きなように生きればいいというような、
ニューエイジ的なことを言っている訳ではありません。

あるがままを理解するには、
ものすごいエネルギーと誠実さが必要なのです。

理解されるとき、理解があるがままに変容をもたらすのです。


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熱烈な観察が、内部を焼き尽くすのです。

ですから「何かになろうとしないでどのように生きるんだ」
とは尋ねないで下さい。

あなたの向かう先が安全かどうかを確認してから
行動するのではなく、自らの思考の限界を
しっかりと見つめるのです。


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自らの内部を観察するのです。

山に登った者だけが頂上の景色を見ることができるように、
観察する者だけがその先を知ることができます。

なりゆく行為なしにどのようにして生きることができるのか、
知ることができるのです。



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真理探究に15年を費やした後あらゆる修行・規律・イデオロギーは不毛であると気づく。以来感覚だけを頼りに思考と感情を刻々と観察しながら自己について学んでいる

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