混乱している私・断片的な私

2019/02/28

依存 執着 葛藤 矛盾 混乱 逃避 権威 比較 分離 利己的な私

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私たちの内部は混乱している



考えと行動に違いがあるとき、
私たちは混乱しています。

ある欲望と別の欲望がぶつかるとき、
思いと行動に矛盾があるとき、
私たちは自分が混乱していることに気づきます。

私たちは内部が断片的で
無秩序な状態にあることに気づきます。

混乱している人はこのように内面が断片的なので、
葛藤で苦しむことになります。





理想が内部をバラバラにする



ありのままの自分から離れて
理想の自分に近づこうとするとき、
内面では必ず比較・葛藤・混乱が起こります。

事実〈ありのままの自分〉から離れて
概念〈理想〉に走るときはいつでも、
事実と概念という分離があなたの内部に生じ、
その二つが衝突して葛藤が起こります。

何かの原理や法則に従うときも同じで、
あなたと原理、あなたと法則が
ぶつかって葛藤します。

つまりあなたのもつ理想(概念)が
内部を断片的にし、
葛藤や混乱をもたらしたのです。





混乱している者は外に秩序を求める



このように内部がバラバラで無秩序なとき、
人は助けを求めます。

絶え間ない葛藤で疲れ、
外側に安らぎを求め、
苦しみ、葛藤からの自由を求めます。

このようにして私たちは、
精神的権威を求めるようになります。

既存宗教・牧師・僧侶などの
精神的権威に従うことで、
苦しみや葛藤から解放されたいと願うのです。

しかし精神的権威に従うことは、
権威を受け入れることであり、
権威が私たちの人生の支配するようになります。

こうして私たちは権威に依存し、
依存に付きものの恐怖に
苦しめられることになります。

彼らなしではどのようにして
生きていったらいいのかわからないという、
恐れや不安、無力感を抱くようになります。





秩序があるときには秩序を求めない



しかし私たちが混乱していなければ、
内部が無秩序でなければ、
外部に秩序を求めることはありません。

混乱している者だけが、助けを求めます。

秩序ある者は秩序を求めないし、
指導者のアドバイスも必要ではありません。

つまり内部の混乱を終わらせることができたら、
誰の助けも要らないのです。





断片的な内部を観察する



理想の自分とありのままの自分との間には、
分離があります。

分離があるから、葛藤が生じます。

分離がなければぶつかる対象がないので、
葛藤は生まれません。

ですから分離をもたらす理想という概念を、
手放しましょう。

事実〈ありのままの自分〉から離れて
概念〈理想〉を追いけるかわりに、
ありのままの自分にとどまるとき、
内面が分裂することはないので
葛藤は生じません。

あるがままの自分から離れるときに、
分離・衝突・葛藤・混乱は生じる
ということを理解しましょう。

自分自身にとどまることさえできれば
あなたは葛藤、混乱に悩まされることはないのです。

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☆☆

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真理探究に15年を費やした後あらゆる修行・規律・イデオロギーは不毛であると気づく。以来感覚だけを頼りに思考と感情を刻々と観察しながら自己について学んでいる

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