2021/07/30更新
質問：無我の境地になるにはどうしたらいい？
なぜ無我の境地に達したいの？
まずあなた自身の願望について理解しましょう
「どうして無我の境地に達したいのか？」
まずはこのことをクリアにしましょう
願望を理解しよう
自らの願望を理解するためには
自分自身をしっかりと見つめなければなりません
自分自身をしっかり見つめるとは
どういうことかというと
思考や感情を見つめることです
※『自己観察について』
自己観察をすると…
『苦しみから逃れたい』
『他人に心を乱されたくない』
『聖者のようになりたい』
といった願望があることがわかります
自己観察によって自らの願望に気づいたあなたは
願望とは自我の運動であることを突き止めます
ここで「ん？」「理解不能」と思われた方
それは当然です
ちょっと急ぎすぎましたので
これから丁寧に説明していきます
※『自己改善は自我の拡大』
願望はエゴから生じる
ありのままの自分（←現在のあなた）から離れて
何者かになりゆこうとしているときのあなたには
今とは違う自分になりたいという願望があります
この願望が無我の境地に達することだろうと
理想の自分になることだろうと
なりゆこうとしているのは誰かというと
それはいつでも内なる自我です
つまり願望の正体はエゴ、です
これで願望の正体がエゴであることが
おわかりいただけたでしょうか？
※『悟りへの願望』
『なりゆく行為=自我の運動』
願望が止むと自我も止む
願望が止まないかぎり自我の暴走は止まらず
したがって、無我の境地には至れません
このことが本当にわかるとあなたは
「無我の境地になるにはどうすればいい？」
と質問することすらできなくなります
というのは今回の問いがあなた自身の願望、
つまりエゴから生まれたことがわかるからです
問うている存在こそ自我であることを
理解するから問えなくなるのです
願望が自我の運動であることがわかると
自我は動けなくなり逃げ場を失います
あなたはいかなる行動もとれなくなります
どんな鍛錬もできなくなります
逃げ場を失った自我は行うことも
問うこともできずに沈黙します
この自我の沈黙が無我の状態です
思考もまたエゴから生まれる
自我はいつも何かを行うことで自らを維持しています
私たちは絶えず何かを考えていますが
殆どの思考は自我の働きです
つまり思考が活発であるかぎり
自我は好き勝手に動き回るのです
このことは願望が思考から生じることを
考えると思考がエゴの運動だというのは
理解しやすいかと思います
自我・エゴを見つめる
思考が自我に活躍の場を与えていることが
わかるとあなたは思考の動きに注意深くなります
人の話を聞いている最中に浮かんだ考えや
ニュースを見ているときに思ったことを
絶え間なく監視するようになります
感情も思考の一部なので感情にも注意を払います
世の中で起きていることに対する
自分のリアクションに注意を払うようになります
※『イライラの正体は思考』
『自分の反応を観察する』
自我はこうして解体する
こうして自我の1つ1つの動きに気づくと
自我は消滅します
無我の境地に至りたいという
あなたを望みの場所へ連れて
願望がいくことはありませんが
気づき～自我の動きに
刻刻と気づくこと～は
無我の境地に導きます
無我の境地に対する誤解
多くの人はひとたび無我の境地に達すると
その状態がずっと続くものだと勘違いして
いますがそれは事実ではありません
自分の思考や感情の動きに瞬間瞬間気づいて
その都度観察の炎でエゴを解体して
刻々と自我から自由でなければ
無我の境地でいることはできません
※気づきがエゴを消滅することについて
詳しく知りたい方はコチラ↓を併せてお読み下さい
『自我はこうすると止む』
『自我を自発的に終わらせる』
無我の境地の精神とは…
無我の精神とは停止することが決してない
非常に活発な精神です
活発であるのに沈黙しているとは
矛盾しているように思うかもしれませんが
まわるコマがそうであるように
無我の精神は絶えず激しく
活動(回転)しながらも
静止しているかのごとく静かです
このような思考や感情から自由な精神
～つまりエゴから完全に自由な精神～
だけが物事を正しく見ることができ
見たものに対して即、正しい行動をとれます
※正しい行為についてはコチラ
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