愛されたいという願望の背後にある寂しさを観察する

2020/05/04

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2021/07/28更新

質問

愛されたい。でも愛されてないので
心は悲しみで張り裂けんばかりです。どうすればいいですか?


私たちはみな、誰かに愛されることを強く望んでいます

しかし自分がなぜ愛されることをそれほど求めるのか…
愛されたいという願望の裏に何が潜んでいるのを
理解している人はどれくらいいるでしょう?

今回の記事では、愛されたいという願望の背後に何があるかを
調べてこの記事を読み終わる頃には愛されたいという願望と
悲しみから自由になっていただきます

なぜ愛されることを強く望むのか?


あなたはどうして愛されたいのでしょう?
愛されることを強く望むのはなぜですか?

また、なぜ誰かに愛されないと
悲しみで押しつぶされそうになるのでしょうか?

愛を求めるのは寂しいからではないですか?

どうか私の言葉を鵜呑みにしないで
愛を強く求めているあなた自身の心を見つめて
私の言葉が事実かどうか確かめてください

願望の背後には必ず原因・理由が存在する


あなたは誰かに愛されたら幸せになれる、
愛されたらすべて上手くいく、そう思っていませんか?

今は心が空っぽだけど誰かに愛されることで
心は満たされると思い込んでいませんか?

もしそうなら、愛されたいというあなたの気持ちには
満たされない心を恋人に満たして欲しいという
想いが隠れています

愛を何とかして手に入れなければならない理由が
あなたにはあるのです

この理由・原因・動機の一つが寂しさです

寂しさから生じる願望


愛されたいと強くおもっている原因が
心の寂しさにあることがわかると
原因(寂しさ)を取り除くことで
愛されたいという願望は消滅することが理解できます

寂しさという根っこを取り除いたなら
愛されることを切望する芽は育たないからです

つまり…

寂しさという心の問題に取り組まないかぎり
愛されたいという願望が消えないので
愛されることを求めるあなたは
誰かに愛されるまで不幸なままなのです

そんなの「嫌」じゃないですか?

もしイヤならあなたが感じている寂しさを理解して
寂しさから自由になり、恋人がいてもいなくても
大丈夫な心を手に入れましょう

ではどうすれば寂しさから自由になれるのでしょう?

寂しさから自由になるためには
まず寂しさを理解する必要があります

寂しさをきちんと理解する


 『私はとっても寂しい…ひとりぼっちだし
  不幸せだし面白いことなんて何もない、ただただ憂鬱だ…

  でももし誰かがわたしを愛してくれたら
  世界は今とは違って見えるだろうし人生は輝くだろう』

このように愛されたいという願望の背後には
寂しさや不幸せ、憂鬱さや無力感、絶望という
心の状態があることはこれまでお話した通りです

これをもっとわかりやすく言うとこうです

--愛されたいという願望は満たされない心から生じます--

これを事実としてあなたは見れていますか?

 『寂しいから誰かに愛してほしい
  幸せになりたいから恋人がほしい
  でも私には誰も愛してくれる人がいない…
  だから死にそうなほど退屈だし寂しい
  それに絶望的に不幸だ』

こうして多くの人が寂しさや退屈さから逃げるようにして
スポーツ観戦や映画、食やお酒、宗教に没頭します

※執着・依存についてはコチラ

寂しさを放っておくと危険


寂しさがある特定の行動をとらせていることを
理解されましたか?

このように訊ねる理由は寂しさを
放っておくことの危険に気づかなければ
寂しさから自由になれないからです

車があなた目がけて向かってきていることに
気がつかなければ危険を回避できないように
寂しい心を放っておくことの危険に気づかなければ
寂しさから自由になれないのです

ですから寂しさがあなたの考えや態度、行動すべてに
影響を与えていることをきちんと理解しましょう

寂しさはどこからやって来る?


ここまで読み進めてこられたあなたなら
寂しさを取り除くことさえできれば
愛されたいという願望も、愛されないことからくる
悲しみもまとめて片付けることができることを
理解していることでしょう

ではここからは寂しさから自由になるためにも
寂しさについて深く調べていきましょう

寂しさとは…?


寂しさとは他者とのつながりを感じられない
孤立した気持ちです

自分だけがひとり取り残されたような気に
なるのが寂しさです

この孤立感がどのように生まれるかというと
私たち自身の利己的な思考や活動から生じます

つまり…

自分のことを考えているかぎり
私たちは寂しさから自由になれません

※寂しさについてはコチラ

利己的な思考や活動とは…


利己的な考えとはたとえばこんな感じです

・あの人は幸せそうなのに私はなぜ不幸なの?
・このままでは一生結婚できないかもしれない
・なぜ私だけが、こんな目に合うの?
・なぜ誰も私のことを愛してくれないの?
・孤独死だけは絶対にイヤ!
・何とかしなくちゃ
・自分の幸せが1番

殆どの人がこのような思考に慣れてしまっているので
普通の思考だと思うかもしれませんがこれは明らかに
利己的な思考です

※『利己的な思考について

利己的な思考が寂しさを生む


自己中心的な思考によって
人は寂しさや孤立感に苦しみます

なぜ利己的な思考によって寂しくなるかというと…

・頭が自分のことでいっぱいのとき
 私たちの意識が自分に集中しています

・自分の悩みや問題で忙しくしているとき
 友人や家族、世の中で起きていることはそっちのけで
 自分に関わること以外興味・関心はありません

つまり…自分のことを四六時中考えることで
友人や家族、恋人や同僚との関係が希薄になるから
結果的に孤立して寂しさを感じることになるのです

利己的な思考が寂しさの原因であることが
理解いただけたでしょうか?

※『無関心の原因は思考である

生はこうして限定される


私たちは生というとても大きなものを
ちっぽけな出来事にしてしまいがちです

生という奥深いものを『愛されなければ人生終わり』
というように生を表面的な問題に狭めています

だから人生を愛する人とともに過ごすという
人生の一部の事柄がまるで人生そのもので
あるかのように重要な事柄となりそれを
手に入れられていない自分は不幸だ、となるのです

こうなると私たちのエネルギーは『自分』の周りだけを
動き回るよう限定されてしまいます

これは一体どういうことかというと
自分のことだけを考えて生きる
大変利己的な存在になるということです

「利己的でも別にいいよ」と仰るかもしれませんが
利己性には悲しみや寂しさ、孤独感といった
感情がセットでついてきますよ!?

、 私の幸せ、私の気持ち、私の悲しみ、私の寂しさ
私の願望、私の野心というように自分を何よりも
優先してきた結果、99.9%の人が耐え難い悲しみや
孤独感を内に抱えながら表面上は何の問題も
ないかのように生きているというのは
否定しがたい事実ではないでしょうか?

あなたがそれでも構わないならここから先は
読む必要はありません

ありのままの心を観察する


 『愛されたい、でも愛されないから苦しい
  どうすればいい?』

このシンプルな問いの奥深くにある複雑な想いを
あなたは理解していますか?

ご自分の心を占めている寂しさや満たされない想いに
気づいていますか?

ご自分の満たされない心から逃げないとき
つまりあるがままの心の空虚さに向き合うとき
愛を求めて空回りしていた心は沈黙します

この沈黙した心は、空虚さ・寂しさ・孤立感・絶望から自由です

寂しさで心が占領されてないので
愛や恋人を求めてもいません

心は過不足なく満ち足りた状態です

静かな心の状態にあるとき愛を求めないことが
これで理解できましたでしょうか?

※『寂しさを注視して寂しさから自由になる

静かな心は愛に満ちている


静かな心を手に入れると恋人がいてもいなくても
あるいは恋人から突然別れを切り出されても
どんな状況にも心は影響されないので幸せでいられます

ですから誰かの愛を求めることより
飢えた心をまず見つめて飢えを解消することが大切なのです

なぜって満たされている心はどんな状況にあっても
最強だからです

愛はこうして姿をあらわす


愛はあなたが手を伸ばして
手に入れることのできるものではありません

お金や名声のように意志や努力や知識で
得られるものではありません

外側に愛を求めることを止めあるがままの心を
〜貪欲さ・寂しさ・絶望〜見つめるとき
観察された感情は霧散し愛はあらわれます

いまのあなたの寂しい心を観察して
観察された寂しさが解体すると
あなたは愛に出会います

あなたは外側ではなく心の中で愛に出会うのです

※『心を意図的に磨くことはできない

愛の性質を持つということ


このときあなたは途方もなく大きな愛の性質を内にもつので
外側に愛を求めることはありません

コップ一杯に水が入っているときには
水を注がないのと同じです

このように満たされた心で生きるとき
あなたは同じように愛の性質をもつ人と
出会う可能性があります

それは孤独を感じる者同士が個々の孤独から逃れようと
互いを強く求め合う類の感情ではありません

性的な欲望や子供や家族が欲しいといった理由から
結婚するのとも違います

自分が途方もない大きな愛をもつために
相手が愛をもっている人かどうか
見抜くことができ相手と共鳴して愛しあうのです

ただ愛をもっている人は中々いないのですが...(苦笑)

でも愛さえあればあなたは寂しさや
孤独に苦しむことはないので
恋愛に限定されていない奥深い生を
天真爛漫に自由に生きることができるのです

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真理探究に15年を費やした後あらゆる修行・規律・イデオロギーは不毛であると気づく。以来感覚だけを頼りに思考と感情を刻々と観察しながら自己について学んでいる

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