私たちは美しいもの
満足を与えてくれる言葉
心地よい音に触れることを
好みます
逆に耳障りな言葉や醜いものは
どんなことをしてでも
避けようとします
しかし美しいものには敏感で
醜いものには敏感ではないなら
それは全く敏感ではありません
その精神は鈍感です
敏感な精神は限定されない
性能の良い顕微鏡を使えば、
どのようなものでも
観察できるように
敏感な精神はあらゆるものを
精確に見ることができます
その精神は美にも醜にも
善にも悪にも開いており
見たものを批判したり
一体化したりはしません
ですからこの敏感な精神で
内部で起こっている感情を..
そして世界で起きている
様々な出来事を
批判することなく
ただ事実をありのままに
観察しましょう
※『事実を観察する鋭敏な精神』
を併せてお読み下さい
気づき・アウェアネス
自分の中に沸き起こった不快な感情と
向き合うことから逃げても、
その感情はあなたが向き合うまで
影のように付いてきます
ですから感情から逃げず
しっかりと見つめます
どのようにして生まれたのか
丸ごと調べましょう
このような気づきが自己理解をもたらし
心を一掃します
※『自己理解は自己観察によって生まれる』
を併せてお読み下さい
外側への気づき・アウェアネス
内側と同じように外側も観察します
果てしなく続く戦争、そして
戦争がもたらす人類の計り知れない
悲しみや苦しみ、貧困や差別...
このような問題から目を背けずに
よく見てください
なぜ起こっているのか
根本原因は何なのかを
観察して調べます
しかし私たちは決してそうはしません
何にも動揺されたくないからです
不安になりたくないからです
憂鬱な気分になんて
なりたくないのです
問題を直視することで
気分が一気に下がることは
はっきりしているからです
世界の様々な問題の根本原因を
探ることで自らの生活基盤が
揺らぐことを恐れているので
私たちは真剣に観察してもいないし
原因を突き止めようと
してもいません
だから私たちは世界の問題について
深く調べることができません
だからいつまでたっても
苦しみや悲しみが存在するのです
私たちが今の生活を揺るがすかも
しれないものに全力で抵抗するから
問題は未解決のまま人々は
苦しんでいます
自分が安全でいたいたが為に
他者の苦しみに顔を背けています
自分の幸せが第一だから!
願望が観察を曇らせる
あなたの願望が..
〜今の生活を守りたいという
安全願望が〜
あなたの観察を曇らせているのです
あなたの観察は自分の生活に
影響を及ぼさないポイントまでに
限られます
つまりあなたの観察は部分的であり
物事を正しく理解するために
絶対必要な全体的な観察
ではありません
私たちは部分的な観察によって
世界を理解した気になり
あとは自分のこと
家族のことだけを考えて
平和に暮らすことを望みます
しかしこうして安全を求めた結果が
いま世界で起こっていること〜
戦争・貧困・差別〜なのです
自分のこと・自分の周りだけを
守ろうと利己的に生きてきた
私たちの生き方が本当に
安全をもたらしたでしょうか?
関連記事:利己性が悲しみと孤独の原因
安心願望が安全を脅かす
絶え間ない争い、戦争、差別、貧困、競争....
これは私たちが「自分」のこと
「自分」の家族、「自分」の国
「自分」の宗教、「自分」の祖先
「自分」の思想と自分のことだけを
考えて生きてきた結果です
利己的だから私たちは
絶え間ない苦悶と葛藤の
連続の人生を生き
それがもたらす孤独と共に
生きているのです
これが私たちが求めてきた安全です
このどこに安全があると
いうのでしょう?
この全てを観察しましょう
注意深い観察が私たちの内部の混乱を
取り除くかもしれないのです!
関連記事:世界の混乱は私の混乱
行動する前に結果が知りたい!
観察すれば悲しみは消えるか..
観察したら良いことがあるのか..
私たちは事前に知ってから
観察するかどうかを決めます
自分の脚で登って確かめるのではなく
先に登った人から彼の経験を聞き
それを知識として取り入れてから
やる価値があるかどうか判断します
なぜなら私たちは登る価値のないもの
自分に利益をもたらさないものには
手を出さないからです
つまり私たちは動機をもたず
損得を考えず自分自身に
取りかからないのです
※『動機や願望のない自由な観察』
を併せてお読み下さい
これこそが根本原因なのです
損得を真っ先に考える
その利己性が問題なのです
それを行うことで
『自分』は何を得られるか..
私たちはこのことにしか
関心がありません
世界の問題も私たち自身の問題も
すべて私たちの利己性に
起因するのです
自然の美しさをどんなに細かく
描写してもその描写は
事実とは違います
山頂からの景色は
私たちが自分で実際に
登ってみないとわかりません
アイスクリームの味について
どんなに沢山の情報を集めても
あなたが実際に食べてみるまでは
その甘さはわかりません
同じように観察したらどうなるか
という情報を手にしたところで
あなたが自分で実際に観察するまで
わかりようがないのです
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