問題とどう向き合うか?
あなたが何らかの問題を抱えているとき、
どのように問題に向き合いますか?
どのように問題に取り組みますか?
- 奥さんとの間に問題を抱えている
- 友達と喧嘩ばかりするのを何とかしたい
- 職場の人間関係についての悩み
- 突発的な怒りをどうにかしたい
- 死への恐怖や将来の不安
精神的な問題を抱えているとき、
あなたはどのように問題に取り組みますか?
何らかの動機を持って取り組むなら、
あなたは動機に方向づけられた答えを見出すでしょう。
問題の背後にある願望を見つめる
あなたが死に対する恐怖心を、克服したいとします。
というのは死という言葉を聞いただけでも
あなたは恐くなるからです。
このときあなたは恐怖心をどうにかしたいという、
願望・動機をもっています。
どうにかして恐怖心から自由になりたいと、
あなたは都合の良い考えや安心感をくれる概念を作り出します。
このように願望をもって問題に取り組むとき、
あなたは明確に考えることはできません。
関連記事:動機や願望のない自由な観察
願望・動機が行動を決定する
願望・動機が、あなたを盲目にします。
恐れを感じないでいられるのなら、
あなたはどんなことでも信じるようになり、
どのようなことも行うようになります。
救世主があらわれるから怖がる必要はないだとか、
天国へ行くから心配ないとか、
信仰心が自分を導いてくれるだとか、
魂は永遠だから死は怖れるものではないとか・・・
このような概念で、あなたは一杯になります。
概念で一杯になったあなたは本当の問題について、
深く掘り下げることができません。
なぜ死に対して強い恐怖心を抱いているのか、
特定の概念に満足したあなたは、
調べることを止めてしまいます。
概念が問題を未解決のままにする
あなたが事実と向き合うのを、
概念が邪魔しているのです。
あなたは現実から概念に逃避しているので、
実際の恐怖は手を付けられることなく、
あなたの奥底に姿を隠してしまいます。
その恐怖は、事あるごとに表面に現れます。
なぜならあなたは自分の恐れについて
一度も調べてはいないので、
恐怖心は未解決のままだからです。
関連記事:快楽と恐怖は隣り合わせ
恐怖・不幸・悲しみを生む思考
問題に取り組む
あなたが結論をもって問題に取り組むとき、
問題を全体的に理解することはできません。
夫婦関係が上手くいってないことを相手のせいにするなら、
あなたは問題の根っこを理解することはできないのです。
こうして問題は未解決のまま、
事あるごとに顔を出すのです。
問題から自分自身を切り離して解決しようする時もまた、
あなたは問題を理解することはできません。
たとえば・・・
怒りから自分を切り離して怒りを抑えこもうとする時、
怒りの正体を理解することはできません。
なぜならあなた自身が怒りの一部なのに、
怒りを抑え込むことなんてできないからです。
怒りという感情を調べる
あなたが怒りを抑え込もうとするとき、
実際には何が起こっているのでしょう?
怒りの一部であるあなたは、
怒りとはまるで無関係な傍観者のように振る舞います。
あなたのなかに怒りとは無関係な部分があって、
それが怒りをコントロールできるとでもいうかように...
あなたは怒りの一部であり、怒りの性質そのものです。
このことを理解せずに怒りの抑制法や精神を鎮める瞑想法を
実践しても、自分自身から逃避しているだけで
怒りを取り除くことはできません。
関連記事:怒りの消滅
大事なのは解決策ではなく問題を見つめること
問題の解決策を見いだすことより、
問題にどう向き合うかが大切です。
事実を事実として、見なければなりません。
問題の中に答えはあるのです。
解決策の中ではありません。
あなたが問題そのものの本質と向き合うとき、
答えはおのずと輪郭をあらわすのです。
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