問題・悩みにどのように取り組むかが重要です

2019/03/10

思考 利己的な私

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問題とどう向き合うか?


あなたが何らかの問題を抱えているとき、
どのように問題に向き合いますか? 
どのように問題に取り組みますか?

  • 奥さんとの間に問題を抱えている
  • 友達と喧嘩ばかりするのを何とかしたい
  • 職場の人間関係についての悩み
  • 突発的な怒りをどうにかしたい
  • 死への恐怖や将来の不安

精神的な問題を抱えているとき、
あなたはどのように問題に取り組みますか?

何らかの動機を持って取り組むなら、
あなたは動機に方向づけられた答えを見出すでしょう。

問題の背後にある願望を見つめる


あなたが死に対する恐怖心を、克服したいとします。

というのは死という言葉を聞いただけでも
あなたは恐くなるからです。

このときあなたは恐怖心をどうにかしたいという、
願望・動機をもっています。

どうにかして恐怖心から自由になりたいと、
あなたは都合の良い考えや安心感をくれる概念を作り出します。

このように願望をもって問題に取り組むとき、
あなたは明確に考えることはできません。

関連記事:動機や願望のない自由な観察

願望・動機が行動を決定する


願望・動機が、あなたを盲目にします。

恐れを感じないでいられるのなら、
あなたはどんなことでも信じるようになり、
どのようなことも行うようになります。

救世主があらわれるから怖がる必要はないだとか、
天国へ行くから心配ないとか、
信仰心が自分を導いてくれるだとか、
魂は永遠だから死は怖れるものではないとか・・・

このような概念で、あなたは一杯になります。

概念で一杯になったあなたは本当の問題について、
深く掘り下げることができません。

なぜ死に対して強い恐怖心を抱いているのか、
特定の概念に満足したあなたは、
調べることを止めてしまいます。

概念が問題を未解決のままにする


あなたが事実と向き合うのを、
概念が邪魔しているのです。

あなたは現実から概念に逃避しているので、
実際の恐怖は手を付けられることなく、
あなたの奥底に姿を隠してしまいます。

その恐怖は、事あるごとに表面に現れます。

なぜならあなたは自分の恐れについて
一度も調べてはいないので、
恐怖心は未解決のままだからです。

関連記事:快楽と恐怖は隣り合わせ
     恐怖・不幸・悲しみを生む思考

問題に取り組む


あなたが結論をもって問題に取り組むとき、
問題を全体的に理解することはできません。

夫婦関係が上手くいってないことを相手のせいにするなら、
あなたは問題の根っこを理解することはできないのです。

こうして問題は未解決のまま、
事あるごとに顔を出すのです。

問題から自分自身を切り離して解決しようする時もまた、
あなたは問題を理解することはできません。

たとえば・・・

怒りから自分を切り離して怒りを抑えこもうとする時、
怒りの正体を理解することはできません。

なぜならあなた自身が怒りの一部なのに、
怒りを抑え込むことなんてできないからです。

怒りという感情を調べる


あなたが怒りを抑え込もうとするとき、
実際には何が起こっているのでしょう?

怒りの一部であるあなたは、
怒りとはまるで無関係な傍観者のように振る舞います。

あなたのなかに怒りとは無関係な部分があって、
それが怒りをコントロールできるとでもいうかように...

あなたは怒りの一部であり、怒りの性質そのものです。

このことを理解せずに怒りの抑制法や精神を鎮める瞑想法を
実践しても自分自身から逃避しているだけで
怒りを取り除くことはできません。

関連記事:怒りの消滅
     

大事なのは解決策ではなく問題を見つめること


問題の解決策を見いだすことより、
問題にどう向き合うかが大切です。

事実を事実として、見なければなりません。

問題の中に答えはあるのです。
解決策の中ではありません。

あなたが問題そのものの本質と向き合うとき、
答えはおのずと輪郭をあらわすのです。

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真理探究に15年を費やした後あらゆる修行・規律・イデオロギーは不毛であると気づく。以来感覚だけを頼りに思考と感情を刻々と観察しながら自己について学んでいる

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