自己本位・わがまま・自己中な自分を変えたい

利己的な私たち、利己的な思考

人は始終自分のことばかり考えています

思考を観察するとその殆どが
自分に関わるものだとわかります

自分の容姿、自分の社会的地位、自分の出世
自分の理想や目標、自分の健康、自分の家族
自分の友人、自分の預金通帳、自分の属する宗教
自分の意見、自分の支持する政党、自分の信念
自分のこだわり、自分の趣味、自分の快楽
自分の誇り、自分の不安、自分の恐怖
自分の欲望や悲しみや苦しみ...etc

事実を観念で覆う

自分のことばかり考えている、
ということが事実であるのに
私たちは事実を観念で装飾して
自らの利己的な行為を立派なものに仕立てあげます

利己心を観念や概念で覆い隠して
「特別なことを行っている..
　誰にもできないことをやっている..
　これは自分の使命だ」などと言います

しかしどれだけ崇高な言葉で飾っても
行為が利己的であることは
変わらないのです

行為の背後には利己性が..

自分にかかずらうよりも
他者を助けること
困っている人の力になることに
満足を感じる人もいます

では彼らの行為は利己性に
染まってないのでしょうか？

調べていきましょう



彼らの関心は満足や達成感を
得ることにあるのでその行為は
自己への関心に根ざしています

奉仕することも悟りに達することも
政治家や科学者や実業家になることも
思想家や聖職者、世捨て人になることも
世界一 or 日本一になることも
私たちが欲することはいつでも
己の満足なのです

満足感が先なのに他者を助けるため
人類を救うため、と人は言いますが
どうして自分の行為を立派なものに
しようとするのでしょう？

※『自己という仮面』
　『利己性は巧妙に隠れる』

利己性を隠すのはなぜ？

人が意識的 or 無意識的に
利己心を隠そうとするのは
我が儘なのはいけないことだと
心のどこかで思っているからでは
ないでしょうか？

両親や先生あるいは書物を通じて
利己心は良くないと私たちは
教えられてきたのではありませんか？

それがいま、あなたの観念となって
いるから利己的な行為を観念で
覆いたくなるのではないですか？

※『刷り込みについて』
　『概念や言葉になぜ逃避する?』

観念と事実の間で葛藤する

私たちは本当に混乱しています

そして矛盾しています

利己性は良くないという観念を持ちながら
それでもなお利己的に生きるのですから..



観念を大事にもっていたって
何の役にも立っていません

また観念は事実でもありません

あなたが利己的はいけないと
思っていたって事実あなたは
自己中心的なのです

それがあるがままの事実です

あなたは利己的に生きながらも
観念 〜利己心は良くない〜 を
手放さそうとはしないから
観念と事実の間で苦悶するのです

利己性が蔓延する社会

比較や競争を土台にした教育や社会には
利己性が蔓延していま

立派な地位にある人は尊敬され
そうでない人は雑に扱われる社会を
目撃してきたのでそうならないよう
頑張っているのではないですか？

このような恐怖や願望に基づく行為は
間違いなく利己的なわけですが
私たちはここでも観念で
自らの行為を正当化するのです

事実だけを見つめる

私たちは偽善的です

自信・誇り・個性・努力・意志・理想
目標・切磋琢磨・自己犠牲・苦行
無執着・奉仕・スピリチュアル etc..　

これらは利己心が猛威をふるう
社会において高く評価されており
私たちはこの陳腐な言葉で
上手に自らの自己中心性を隠します

しかし誠実な人であれば自らの行為が
利己的であることは直ぐにわかります



大事なのは観念ではなく
あなたが利己的だという事実です

観念はあなたの利己心を違うものに
見せかけることはできても
利己心は影のようにあなたに
いつまでもついて回るのです

つまりあなたの我が儘な性質は
変わらないということです

だから事実だけを見つめましょう

というのは事実を見つめると
利己心は跡形もなく消えるから...

事実を注視するとあなたは変わる

あなたが根本的に変容するのは
自らの利己性を見つめるときだけです

利己心とともにとどまるとき
変容は起こります

ありのままのあなたにとどまるとき
利己心は消滅します

※『ありのままの自分にとどまる』

観念に逃避しない

ありのままにとどまるとは観念に逃避しないことです

何かになろうというのは観念ですから
何かになろうとしないことです

自分のことを批判したり
我が儘を抑え込もうとしたり
逆に利他心を育もうと
努めてもいけません

こうしてあらゆる行為が止むと
心は穏やかになります

自我の動きが止む

あらゆる動きが止むと思考は静まります

自我そのものである思考が静止すると
自我の本質である利己性は
もう存在することはできません

思考が不在であるとき
利己心が生き延びることは
できないのです

このようにして利己心が一掃されると
あなたは変わります

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