自己本位でわがままな自分を変えたい

利己的な理由がないと人は変わろうとしない

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これは昨日の記事で書いたものですが
これに『そのどこが悪いんだ？』と
大きく反応された方がいました

自分自身の反応に気づくことは
とても大事なことです

なぜならどこにどのように
反応したかを調べることで
自分自身について深く
理解できるからです

※『リアクションに気づく』
　　を併せてお読み下さい



ただね、利己的な理由がないと
変ろうとしないことを
悪いとは言っていません

事実を指摘したまでです

私たちが自己本位だということを
指摘したまでです

これは事実ではないですか？

ここに反論はありますか？

※『利己的な私たち』
　　を併せてお読み下さい



より多くのお金を稼ぐため
地位や名誉、人気を得るため
人間関係を良好にするため
愛される人間になるためなら
人は何が何でも変わろうとします

しかし..

腐敗した社会、苦しみや憎悪で
溢れた社会を見てその根っこが
私たち一人ひとりの利己性に
あることに気づいて真剣に
変わろうとする人は中々いません




つまり...

変わらない理由が利己的なら
変わろうとする理由も
利己的なのです

私たちの内面は金太郎飴のように
どこを切っても切り口には
利己性が顔を出します

これがあるがままの事実です

この事実を見てください

※『利己性が行動を決定する』
　　を併せてお読み下さい



言い訳をするのでも
人間とはそういうものだと
結論づけて満足するのでもなく
苦い薬を一気に飲みこむように
この受け入れがたい事実を
飲み込んでください

というのも..

この事実に向き合わないかぎり
私たちは利己性から自由に
なれないからです

利己的だという事実に蓋をし
利他的行動で取り繕ったって
利己性はなくなりません

なぜならその利他的な行為は
自分が利己的だという事実への
反応でしかないからです！



利己的だからと利他的行為に
精を出すというのは
性欲がありすぎて
禁欲に励む人と変わりません

食欲が抑えられなくて
断食する人と同じです

事実に対するリアクションは
どのようなものであれ
根っこにあるのは自我なのです

※『自己という仮面』を併せて
　　お読み下さい



利己的であることが事実であるときに
利他性を育もうとしてもそれは
あるがままの自分からの
逃避でしかありません

だから事実から逃げないでください

利己と反対の利他に走らず
利己的な自分にとどまりましょう



自己中心性を一掃するには
利他に目を向けるのではなく
自らの自己中心的な行為に
注意を払うことが重要です

自分の思考と感情の動きを
注視します

他者に冷たい表情や態度を
無意識にとっている
己の行為を一つとして
見逃さずに観察します

すると利己的な行為は
すっかり影を潜めます



一つ一つの利己的な行為が
観察という光に照らされると
あなたの内なる利己性は
もはや存在できません

利己性という闇が
観察という光に照らされると
そこに闇(利己性)はもうありません





このように根本的に変容するのは
醜い姿に蓋をするのではなく
ありのままの姿を
大きなスクリーンに映し出して
目を逸らさず見る者だけです

このプロセスは痛みを伴うし
自分の心の醜さにひどく
落ち込みもしますが
ありのままの姿を見るまで
人は変わりません



ここで言う変わらないとは
利己性が一掃されないという意味です

仕事や人間関係が上手くいくよう
自分を変えられないと
言っているのではありません

それは狡猾で損得勘定の上手い
思考の得意分野なので
あなたは思い通りの自分に
なれるでしょう



しかし利己性を一掃するとなると
話は違います

それは巧妙な思考では無理です

誠実さ・真剣さ・情熱がなければ
利己性を一掃することはできません

※『情熱・関心について』
　『誠実さと利己性は共存不能』
　　を併せてお読み下さい

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