問い：この世の中、真面目に生きていては、
苦労するだけですよね？
真面目な人とは？
現在の社会は腐敗しているので
真面目に生きる人が苦労する、
というのは事実です
社会の大きな流れが利己的なので
それに乗らないで生きるのは
簡単ではないからです
しかし...
真面目に生きている人は
何かを得ようとして
そうしているわけではありません
本当に真面目な人というのは
それ以外の選択肢がないから
真面目に生きているのです
このことについては後ほど
詳しく説明します
ただ意図的に真面目に生きている
人もいます
意志の力で真面目に生きようと
必死に努力している人もいます
しかし....
真面目に生きていれば
いつか必ず良いことがあると
信じてそうしている人は
真面目ではありません
その真面目さには原因があるからです
真面目に生きることに
何かしらの理由があるとき
それは真面目さではないのです
というのは...
いつか必ず良いことが待っている
という信念が真面目に生きるように
彼らを促しているだけだからです
※『損得勘定で動いている自分に気づく』
を併せてお読み下さい
道徳や信念や規律に従って
真面目に生きている人は
ルールに沿って生きているだけで
真面目ではありません
目の前に人参がないと
真面目に生きられない人も
信念や教条に従わなければ
正しい行為がどういうものか
わからない人も真面目ではありません
彼らの行為は信念や教条、人参に
縛られいて自由ではありません
自由のないところに
誠実さ・真面目さ・正しさが
生まれることはありません
信仰や道徳、倫理観や主義など
鎖の種類は色々ありますが
どのような種類の鎖であれ
鎖に繫がれている人が
誠実であるはずがありません
というのは彼の誠実さ・真面目さは
鎖によるものだからです
鎖が彼の行動を支配しています
鎖なしでは彼らの誠実さ・真面目さは
存在しないのです
正しさ・正しい行為とは？
正しい行為に動機はありません
正しい行為に理由はありません
正しい行為というのは
後でご褒美を得るために
正しく行動すると
いうのではありません
行為自体に原因があるとき
それは正しい行為ではないのです
正しい行為はそれ自体が目的で
因果の連鎖の外にあります
ここで言う正しさとは時の神が歌う
調子はずれのメロディーではありません
正しさとは【〇〇】と
断定できるものではありません
あえて言葉にするなら...
私たちの心の中で起きていることや
世の中で起きていることを
歪みなくそして絶え間なく
観察してそれに応答すること..
これが正しさです
正しさとは固定されたものではなく
現在という瞬間に適切に
応答することの中にあります
ですから既存宗教や道徳が
主張するような固定された
ものは正しさではないのです
※『生きるための羅針盤は必要?』
動機・理由・原因がある行為は
個人的な願望や野心、信念に
根ざしているのでそれは
誠実さでも真面目でも
正しくもありません
利己性に染まった行為は
正しい行為とは対極にあります
選択肢がないということ
選択するとき、人は必ず混乱しています
混乱していなければ
選択する必要などないからです
視界がクリアなとき
モノがはっきり見えるので
選択肢は不要です
※『選択する人は混乱している』
真面目に生きる人も同じで
彼らに真面目に生きる以外の
選択肢はありません
正しいということが明白だから
彼はそのように生きているだけです
真面目に生きていると
苦労するしお金は稼げないし
損ばかりするからといって
他の生き方ができるのなら
あなたは最初から
真面目ではなかったのです
他の生き方つまり真面目では
ない生き方があなたには
できるのですから...
誠実な人はあらゆることを
注意深く観察します
不快だからといって
目を逸らすこともないし
快感を与えてくれるものだけを
見るということもありません
そうやってあらゆるものを
徹底的に観察していると
あなたの心は透き通ってきます
心が透明なときそこに全てが
映し出されます
醜さも美しさも正しさも
あるがままに反映されます
こうして正しさが何かがわかると
人は正しく生きるようになります
あなたが心の内と外を絶え間なく
ありのままに観察していると
誠実さ・真面目さ・正しさが
明白になるのであなたは
清く正しく生きることしか
できなくなります
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