正しい秩序ある全体的な行為

正しい行為、秩序ある行為、矛盾を生まない行為とは
どんなものであるかを調べるためには、
私たちの普段の行為がどんなものであるか、
きちんと知らなければなりません。




神や真理、悟りについて、人は長い間にわたり
探求してきましたが、自らのあるがままの人生、
苦しみや悲しみで一杯の人生をほったらかしにしたまま
これらの問題に取り組んできました。


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　　　　　人はなぜ神を求めるのか?




しかし進むためにはそれを邪魔しているものを
取り除かなければなりません。

遠くへ行く為に、私たちはあるがままの自分の姿を
しっかりと見つめなければなりません。

ですから正しい行為というものが存在するのか、
存在するならそれはどのような行為かを発見するために、
私たちの普段行っている行為を把握するのです。




私たちの普段の行為とは、どういったものでしょうか？

私たちは物理的な必要性から、行動します。
衣食住を確保するために、私たちは行動します。

生きるために衣食住は必要であり、
これらを確保するための行為は不可欠です。

そして私たちは心理的な必要性からも、行動します。

信念、信仰、理想のために、行動します。
成功するため、何かに到達するために、行動します。

偶像や教会、寺院などのイメージやシンボルに
基づいて行為します。

人や所有物への執着によって、行動します。




物理的な必要性に依拠する行為は明らかに必要ですが、
心理的な必要性といったものは存在するのでしょうか？

信じることは、必要でしょうか？

神を信じる人も信じない人も、
それぞれの結論を信じています。

立証できないことに対して意見や結論をもっています。

立証できないことを闇雲に信じることは、必要ですか？


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心理的な必要性に基づく行為が、
矛盾や対立の原因ではありませんか？

人や物に執着すると、私たちの行為はその影響を受けます。

恋人の無理難題に必死に応えようと、
不誠実なやり方でお金を稼ぐようになるかもしれません。

お気に入りのアンティーク家具に執着すると、
あなたは神経症的な行動をとるようになるかもしれません。

地理的な区別でしかない国家間の分離を、
国家主義というシンボルに信頼をおくことで、
他国を敵視するかもしれません。

トップに立ちたいという強い野心のあまりに、
容易に権威に服従しあなたは腐敗してしまうかもしれません。

有名になりたいという願望から、
性を武器にするようになるかもしれません。

悟りを得たいという希求から、
悟りを開いたと主張するグルや指導者の権威を受け入れて、
彼らなしでは生きられないほど
依存するようになるかもしれません。

貪欲さから「大金を稼がせてあげるよ」
という人に騙されるかもしれません。




このように心理的な必要性に基づいて行動するとき、
私たちは必ず腐敗します。

私たちの弱みを突くありとあらゆる人々からの
攻撃を受けます。

ですからこれらの元である心理的な必要性に基づく行為を
一掃するのです。

安定のためには必要だと思っていたものが、
安定をもたらすどころか精神を腐敗させてしまうことを理解し、
心理的な必要性の虚偽を見ます。


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あなたが執着している人、物によって、
あなたの行為がどのように限定されるか観察し、一掃します。

信仰・信念・理想・意見・結論・偏見・迷信・イメージ・
国家主義が、あなたの行動をどのように狭めているかを
観察し一掃します。

このようにして、あなたの行動をそのあるがままに観察します。

その行為がどのようにして生まれたのか、
そしてその行く末をしっかりと見つめて一掃します。

こうしてありとあらゆる神経症的・自己中心的な行為が止むとき、
私たちはようやく正しい秩序ある、全体的な行為を
発見することができるのです。

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