人は変化を恐れます
それは何故でしょうか?
人はなぜ変わることを恐れるのでしょう?
変わることを恐れるのは何故?
長い間住み続けてきた家に愛着を持つように
長い間積み上げてきた知識や経験に
私たちは愛着を持っています
大事に使ってきた家具に執着するように
自分の知識や経験や自己イメージ
信念に執着します
執着するのは私たちが
それと一体化しているからです
あなたはあなたが執着する家具そのものであり
椅子、知識、経験、信念、思考です
あなたが変わることを恐れるのは、
これまで一体化してきたものを
失うことを恐れるからです
言葉のイメージが感情を生むことがある
もしかすると変わるという言葉が
恐れという感情を誘発しているのかもしれません
ですからこのブログでよく使う「変容」
という言葉をここでは一旦忘れましょう
変わることに焦点をあてるのではなく
ありのままのあなたに焦点をあてます
ありのままの自分と直面します
こうあるべきあなたではなくて
現在のあなたをじっくり見つめます
※『現在の悲しみを見つめる』を併せて
お読みください
怒りを見つめる
あなたは怒っています。
それが今心に起こっている事実です
怒らないようにしようとか
なぜ怒っているのかについて
考えることは事実から離れることです
怒りを正当化したり理由付けすることは
事実からの逃避なのです
なぜならあなたは怒りから離れ
正当化や理由付けすることに
夢中になるからです
事実から離れて思考に逃避します
ですから怒りにとどまりましょう
そして怒りを注視します
あなたが自らの怒りにとどまるとき
そこに葛藤は生じません。
怒りから逃れたい、怒りを制御しよう
として事実に逆らうときのみ
葛藤は生まれます
※『事実から離れるとき葛藤は生まれる』
『怒りを観察すると感覚だけが残る 』
を併せてお読みください
嫉妬を見つめる
頭が良くて容姿端麗なあなたに
私は嫉妬しています
どう頑張ってもあなたのようには
なれないと思うと憎ささえ感じます
嫉妬はこのように憎しみに
変わることもあるのです
このとき私があなたに憎しみを
感じているということが事実です
ですから嫉妬をどうにか
しようとするかわりに
嫉妬という感情にとどまります
私は事実にとどまります
私は嫉妬そのものなので、
嫉妬をどうすることもできません
嫉妬に染まっていない部分が
私のなかにあるのだとしたら
それをどうにかすることも
できますが私は嫉妬そのもの
なので何もできません
嫉妬にとどまることしかできません
嫉妬する理由を探したり
嫉妬という感情から逃げようと
したりそれを超越しようとする
のではなく嫉妬にとどまります
このとき何が起きるかよく見てください
明確なのは私が嫉妬にとどまるときに
葛藤は生まれないということです
葛藤が生まれるのは
嫉妬を抑えようとしたり
逃避するときだけなのです
制御する自己と感情の間
逃避する自己と感情の間で
葛藤は起こります。
このように事実から離れるときや
抗うときに葛藤は生じます
一方事実と向き合うとき
そこに存在するのは
ありのままの感情だけなので
葛藤は生まれっこありません
※『嫉妬を焼き尽くす観察の力』
内部の暴力性を見つめる
私が負けず嫌いで暴力的だとします
このときには非暴力という
概念を追い求めることなく
自らの暴力性と向き合うことが
大事です
というのは非暴力という概念を追いかけたって
暴力から非暴力になるまでの間
私は暴力的だからです
非暴力を追い求めるということは
そこに至るまで暴力的でいることを、
自分に許すということです
心から暴力性がなくなるまで
私は暴力の種をせっせと
撒いているのです
このように概念を求めるとき
人は事実から逃避しているのです
非暴力を追い求めることに夢中で
自分の暴力性を見つめてはいません
しかし....
概念を求めることの無意味さに
気づくと自らの暴力性にとどまります
性質を変えようとせず
ありのままの自分にとどまります
※『怒りを見つめる』
あるがままにとどまる
このようにありのままの自分にとどまり
何が起こるのか見出してください
はっきり言えるのはそのとき
葛藤は生じないということです
ありのままの自分にとどまるとき
葛藤が生まれることはありません
そこには事実しか存在しないからです
事実は対立を生みません
ありのままの自分から逃避して
あるべき姿へ変わろうとするとき
葛藤は生まれます
しかしありのままの自分にとどまるとき
私にはものすごいエネルギーがあります
逃避すること、葛藤することに、
エネルギーを浪費していないからです。
ありのままの自分を観察することに
十分なエネルギーが向けられて
ありのままの自己は明らかになります
ありのままの自分にとどまるとき
私の身体に流れるエネルギーが
あるがままの心を暴くのです
怒りについてのわたしの観察が
暴力の本質と構造を明らかにします
嫉妬を観察することで
嫉妬の本質は明らかになります
※『事実にとどまるということ』
まとめ
概念に逃避せず事実にとどまりましょう
ありのままの自分にとどまりましょう
あなたが日本という概念と一体化しているのなら
日本人としてとどまります
そうして事実にとどまると
あなたは日本という国に自分が
いかに制限されているか
明らかになります
ありのままのあなたにとどまることで
それ自体がその中身を展開します
ありのままの自分にとどまることで
あなたは変容するのです
ありのままの自分にとどまるとは
「今のままのあなたで完璧」というような
ニューエイジ的発想とは違います
変わらなくていいよ、という意味ではありません
ありのままの自分にとどまることは
誠実でなければできません
概念や観念に逃げないで
事実を見つめることは
誠実じゃなければできないのです
だからあなたを不誠実にしているものが
ないかを調べてあれば即、取り除きましょう
すると性格が根本的に変わります
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