コントロール不要:怒りを観察すると感覚だけが残る

2019/01/19

気づき 観察 思考 実践 怒り 暴力 抑制

t f B! P L




私は短気で暴力的です

喧嘩っ早く負けず嫌いで
人と競い合うことに快感を覚えます

しかし本当は暴力的な自分がキライで
どうにかしたいと思っています

だから怒りを抑える方法をいつも探していて
怒りのコントロール法について書かれた本や
心理学や哲学の本、非暴力に関する本など
とにかく沢山の本を読んでいます

しかし暴力的な性質は変わりません

どうすればよいのでしょうか?

こんな風に言われたらあなただったら
どうしますか?




怒りに関して普段行うこと



彼は自分の暴力性を見つめるかわりに
暴力や怒りについて誰かが書いた書物を
読んでなんとかしようとしています

しかしどんな専門家のアドバイスであっても
彼が自分の暴力性を観察できるように
助けてくれはしません

彼は専門家のアドバイスという
フィルターを通して見ることになるので
自らの暴力性をありのままに見つめられません

彼の観察は先入観や結論、専門家の知識
といったホコリで歪んでしまいます

※『あるがままに見るってどういうこと?
 『先入観を手放すとありのままの自分を観察できる




概念を追いかけず事実を観察する



非暴力という概念を追い求めても
内部の暴力性を解消することはできません

暴力的だという事実から離れ
事実ではない概念に思いを馳せても
彼の暴力的側面は変わりません

つまり怒りや非暴力に関する書物を読んでも
それは事実からの逃避でしかなく
何の役に立たないわけです

内部にある暴力性をありのままに見つめるには
心理学者やガンジーというフィルターを通さず
またいかなる偏見も結論も交えず
観察し理解しなければなりません

まずはここから始めます
自分を自分ひとりで調べるのです

専門家や誰かの戯言、これら一切をまず片付けましょう

※『結論に至ってはいけない理由
 『専門家が精神・脳・肉体を鈍くする




怒りはこうして生まれる



どのようなときに怒りを感じるか
そして怒りを感じるときの感覚を観察します

怒りを感じているまさにそのときを観察するのです

怒っている瞬間、「私は怒っている」と
人は言わないものです

怒りを認識するのは必ず怒りの直後です

認識するのは 3秒後であれ30分後であれ
怒りの最中ではなくその後です

※『いま、幸せですか?というトリッキーな質問



何故こんなことを言うかというと
怒りの最中思考は働いていないことに
注目してほしいからです

思考の作動中は怒りを認識できますが
怒りの最中認識することはできません

思考が働き出す前の気持ちは感情というより
単なる感覚です



感覚を抱くことは生き物として当然です
 
しかし感覚に思考がすぐさま介入し
感覚に尾ひれをつけてそれを複雑な
感情へと変化させ私たちはそれを
「怒り」として認識します

そして 「怒ってしまった!」となるのです

こうして私たちは自己嫌悪に陥ったり
怒ることは良くないこと、忌み嫌う
べきもののように扱うのです

※『思考が感情に命を吹き込む




気持ち・感覚を味わう



誰かが私にひどいことを言いました

私はカッとなります

心臓の鼓動が激しくなるのを感じ
顔は真っ赤になり身体中が熱くなって
ゆくのを感じます

これは気持ち・感覚であり、
それ以上でもそれ以下でもありません

その感覚をフルに感じてください

その感覚を怒りと呼ばずに感覚を注視します

※『感情からの自由:感覚にとどまる
 『怒りからの脱却:怒りを見つめる



※ いかがですか?

あなたがいま私と一緒に怒りを観察したなら
そこに思考の介入はなかったはずです

だからその感覚を怒りと名付けて
怒りをコントロールしようとしたり、
怒りから逃げようというような
思考の運動はありません

このようにすることが感覚にとどまる
ということです

このときには感覚だけが存在します

※『感情はコントロールできない
 『感情から逃げないで感情にとどまる



とはいっても想像しながらやるのは難しいですよねww

ですから今度怒りを感じたときには
感覚にとどまって見つめてみてください

そうすると感覚は忌み嫌うものでも
抑えなければならない何か
でもないことがハッキリします

ここに書かれたことを鵜呑みにするのではなく
実践してご自分で確かめてください

関連記事
気づき・アテンション
嫉妬を焼き尽くす観察の力
苦しみ・悲しみを観察する
感情を注視する・観察する
気づき・アウェアネスの大切さ
悲しみにとどまるとき悲しみから自由になる
すぐ怒ってしまう人必見!怒りを観察してみよう

☆☆

相談を承っております

詳細はこちらをご覧ください
オンライン相談について

このブログを検索

アーカイブ

自己紹介

自分の写真
真理探究に15年を費やした後あらゆる修行・規律・イデオロギーは不毛であると気づく。以来感覚だけを頼りに思考と感情を刻々と観察しながら自己について学んでいる

問い合わせ

名前

メール *

メッセージ *

QooQ