ヴィーガンになることは重要ではない、傷つけないことが重要

最近本屋さんで見かけた、
雑誌に特集されていたヴィーガンについて、
触れてみようと思います。

表紙にセレブヴィーガン特集とあったので、
動物を食さない人が増えるといいなと思いながら、
ページをめくると、お洒落なセレブが実践する、
エクササイズやダイエットと同じ、
取り上げられ方をされていました。

「お洒落な人はヴィーガンに夢中！」みたいな..

どうやらパートタイムヴィーガン、
というものがあるらしく、
週に数回の食事をヴィーガンにする、
というものらしい..

ヴィーガンの取り上げられ方に、
違和感を覚えたので、
今回は私たちが食べているものについて、
一緒に考えていきたいと思います。

ヴィーガンとは

ヴィーガンとは動物性食品を摂らない食事を、
する人のことを言います。

私たちは子供の頃から食卓に上る料理に、
何の疑問も持たず食してきましたし、
社会でも動物性食品を食べることは、
普通だとされており、
肉をもっと食べなさいという番組はあっても、
動物性食品をとることは、
動物の命を奪うことになるのだよ、
というような強いメッセージ性をもった番組は、
スポンサーの意向のためか、
殆ど存在しません。

ヴィーガンの人を取り上げた番組を、
数回観たことがありますが、
彼らは変人・奇人のように、
故意に編集されていました。

それだけ動物肉を食べない人が、
マイナーだということでしょう。

このように動物肉を食べることが、
普通である社会に生きているので、
自分の食べているものについて
自発的に問いたださなければ、
私たちはこれまで通りの食生活を、
疑うことなく送ることになります。

殆どの人の食事

私たちの食事が動物の犠牲の上に、
成り立っているということは、
皆さん理解されているでしょう。

殆どの人が仕方ないことだと割り切って、
食していることでしょう。

子供の頃からそれが普通だったから、
動物の命を奪っているという、
自覚が私たちにはありません。

しかし私たちが動物の命を奪っている、
ということは事実です。

ですからこの事実を注視しましょう。

動物の命を犠牲にしている

動物は私たちのように、
声を上げることも抵抗することもできません。

人を殺すことはいけないことだというのは、
教わらなくてもわかるのに、
動物のこととなると、
別の話だというのでしょうか？

『自分は殺してないから』と、
あなたは何のためらいもなく、
罪の意識も感じずに言えますか？

あなたが直接手を下さなくても、
あなたが食べるために、
誰かが殺していることは自明です。

あなたは共犯者なのです。

暴力性・残虐性を見つめる

あなたが動物を食しているなら、
あなたの内には暴力性・残虐性が存在する、
という事実を見つめましょう。

理屈をこねくり回して、
栄養はとれるのか、
野菜は殺してはいないのかなどと、
問題をすり替えて優位に立とうとする、
あざとい弁護士のように、
自らの暴力性を見つめることから、
目を背けないでください。

これまで自分の暴力性に気づかったなら、
今ここで気づきましょう。

そしてどうか動物の命を奪わないでください。

世界の残虐性にこれ以上、
手を貸さないでください。

あなたが動物肉を食べ続けるかぎり、
動物の命は無慈悲にも奪われ続けるのです。

暴力性の事実を見つめそれを理解するなら、
パートタイムヴィーガンなどというような言葉を、
あなたは持ち込んだりはしないでしょう。

「週4回人を殺すけど他はやらないよ」
などと誰が言うでしょう？

気づいた瞬間、あなたは変わる

動物を食することの暴力性・残虐性に気づいたら、
気づいた瞬間から、あなたは変わります。

あなたは世界の暴力性から離れて立つので、
世界で横行する暴力と、
関わってはいません。

あなたは、暴力性から自由です。

世界の暴力性に、
あなたは手を貸していません。

しかし....

もし行動に変化があらわれないのだとしたら、
動物の命を奪うことの暴力性・残虐性を、
ちゃんと見れていないということ、
自らの暴力性に気づいていない、
ということになります。

おそらく、これまで通りの食生活を守ろうと、
あなたは意見や理屈で、
必死に自己防衛しています。

欲望に支配されている

自分の暴力性に気づいているけど、
肉を止められない、と人は言います。

頭でわかっていても止められないと。

もう一度言います。

あなたは止められないのではなく、
自らの残虐性を理解していないのです。

自らの暴力性を理解したとき、
初めて暴力性は止みます。

止めようと努力するのではありません。

「殺しは悪いけどやめられない」などと
誰が言いますか？

もしあなたがそうであれば、
快楽殺人者と同じように、
肉や魚の味を求める感覚器官に、
支配されているのです。

欲望があなたを支配しています。


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事実を見つめる

慣れ親しんだ習慣にメスを入れるのは、
大変な痛みを伴います。

ですからありのままの事実を見るためには、
自分を偽らない正直さが不可欠です。

事実をしっかりと見るなら、
あなたに選択肢はありません。

物事を明確に観察しているので、
混乱する者だけがもつ選択肢を持ちません。

クリアなとき、あなたに選択肢はありません。

「動物を傷つけない、殺さない」、
ただこのことだけが明確だから、
あなたには選択肢がないのです。

このときヴィーガン・ベジタリアン・
フルータリアンという言葉は、
何の意味も持ちません。

できるかぎり命を奪わないで、
生きてみませんか？

これまで疑うことがなかった食事に、
目を向けて、何が正しいことのかを、
自分自身に真剣に問いかけましょう。





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