良い習慣はない!習慣はあなたを機械的にし鈍くする

2019/01/20

エネルギー 情熱 気づき 観察 思考 習慣 単調

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習慣に良い習慣はない



習慣とは、同じ行為を繰り返すことです

殆どの人が良い習慣と悪い習慣があると思っていますが
良い習慣というものはありません

どのような習慣も反復的で機械的なので
注意力を必要としません

このような注意力がいらない行為を
注意を払うことなく行っていると
人は注意散漫になります

どういうことかと言うと…

習慣となった行為は別のことを考えながらでも行えるので
行為自体がいいかげんになるのです

このように習慣は人を注意散漫にするので
いかなる行為も習慣にしないよう気をつけましょう

『いま』という瞬間に意識を向けることを阻んでしまう
習慣は人を鈍感に、そして怠け者にするのです

習慣は人を機械的にする



朝起きて歯を磨き、部屋を掃除する習慣があるとします

私は毎日それを繰り返すのでその行為は
機械的・反復的になります

意識せずにやれるのでとても機械的になります

機械的に何かを行っている様を想像してください

あなたの思考は活発になりませんか?

なぜ思考が活発になるかというと…
機械的な行為は注意を要求しないので
思考がフル稼働し始めるからです

リードを外された犬のように
思考は大喜びして非常に活動的になります

思考に気を取られると『いま』に気づけない



思考が働いているとき、注意力は散漫です

どういうことかというと…

頭の中のおしゃべりに気を取られるとき
いま行っていることが疎かになるからです

思考に夢中になると目の前のことに十分
気づいていることはできません

意識は思考に飛び、歯磨きをするという行為に
意識はありません

現在〈いま〉という瞬間に意識がないとき
私たちは鈍感なのです

思考が働いている時はどうしても
人は思考に夢中になってしまい
『いま』という貴重な瞬間を
生きることはできず『いま』に
存在する美しさに気づくことはできません

思考が働いているとき注意力は散漫



◎歯を磨いているとき、考え事をしてませんか?

  • 「今日の予定は…」
  • 「なに食べよう?」
  • 「会社ですることは… 」
  • 「良い事があるといいなぁ」
  • 「学校に行きたくないな~」

 注意を払わずとも歯は磨けるので
 いろいろな思考が頭の中を巡ります

 このときあなたは注意散漫です

 なぜなら意識は思考に夢中になっていて
「今」に全的に気づいていることは
 できないからです

 つまり思考が働いているとき
「今」に気づいていることは不可能なのです

「今」に気づくことができないあなたは鈍感です

思考が作動中『今』に敏感ではいられない



◎掃除を習慣にしているあなたは
 注意しなくても掃除をすることができます

 注意を払わなくてもできるので
 思考は活発になります

 思考がアクティブなとき
 周りで起きていることに
 全的注意を払うことはできません

 思考に注意が奪われるとあなたは
『現在』に敏感ではいられないのです

思考が作動中『今』に生きられない



◎通勤途中に考えごとをしていると
 空や雲の様子、鳥のさえずりや
 子供たちの笑い声に気づけません

 というのはあなたは今日やる仕事のことで
 頭がいっぱいだからです

 あなたは『いま』にいることができません

 青い空や肌に触れる風、鳥のさえずりに
 気づくことができません

『いま』に気づくことのできないあなた
 繊細な美しさに気づくことのできない
 あなたは鈍感だと言えます

※『思考が止むと今に生きることができる

あなたを鈍くする習慣を手放そう



習慣があなたを機械的にし注意散漫にしています

習慣があなたを鈍くしています

この事実を見た人はどうすればいいのでしょう?

思考のループに陥らないためには
どうすればよいのでしょうか?

習慣を手放すことの必要性を感じた
あなたはどうすべきでしょうか?

それは…

行為の1つ1つに意識を向けたらよいのです

何をするにしても注意して行うと
あなたの行為が機械的になることはありません

1つ1つの動作に注意を払うことによって
あなたは『いま』起きていることに敏感に
気づくことができます

注意するだけで習慣~機械的な行為~から
自由になれます

成功者はルーティン化に夢中



いわゆる成功者と呼ばれる人たちは
食べ物や着る物などの日常生活のあれこれに
余計なエネルギーを使わなくてすむように
すべきことをルーティン化していますが
ルーティン化することで実際、彼らは
余計なエネルギーを使っています

私自身も習慣化した自分の行動を調べてみるまでは
ルーティン化することで脳のストレスを軽減できると
思っていたので、読者のみなさんもルーティン化が
エネルギーロスになるとは信じられないかも
しれませんね…

ここからはルーティン化すると
どうなるか、詳しく調べていきましょう

ルーティン化はエネルギーロス!?



私が全エネルギーを芸術に注ぎたいとします

だから私は1日の大半をキャンバスに向かって過ごします

芸術のことだけを考えていたいので
日々の細々したことに煩わされたくありません

些末な事柄に貴重なエネルギーを使いたくありません

そんなエネルギーが残っているなら芸術に注ぎたいのです

だから着るものはいつも同じです

毎日新しい服を着ることは着ますが
コーディネートに悩むのは脳に負担に
なるし悩む時間ももったいないので
グレーのシャツと黒のスラックスと決めています

靴も同じものをいくつか揃えています

食事は1日1食、理由は時間短縮
料理は時間をとられるのでしません

恋人も面倒なので作りません

毎日同じ時間に作業場に行き同じものを身につけ
同じ食事を決まった時間にとります

今日は何を着よう? 何食べようかな…

このようなことは些細な事と言われればそうですが
選択するときには脳にかなりのストレスが
かかるので全てパターン化しています

脳のストレスにならないように
全てをルーティン化しているのです

だって芸術以外のことに余計なエネルギーを
使いたくないからです

ルーティン化した結果どうなる?



さて、私の行動はどうなるでしょう?

あらゆる行動は機械的になります
ボーッとしててもできるので注意を要しません

その間、思考は自由に彷徨(さまよ)います

思考が彷徨うのでエネルギーを節約するどころか
逆に思考にエネルギーを浪費します

完全なる注意と思考は共存しないので
注意力を必要としないルーティンは
思考を活発にさせるのです

つまりエネルギーを無駄にしないように
あらゆることをルーティン化した結果
エネルギーはより多く消費され脳にも
かなりのストレスとなります

この事実をしっかり見ましょう

恋人も作らず服や食事をパターン化し
日々の行動をルーティン化した結果
エネルギーを蓄えるどころか逆に費やされます

意識して行うとどうなる?



では同じことを意識して行うとどうなるでしょう? 

服を着るときには着るという行為に完全に
注意を払います

服を着ることに全意識を注ぐと
行為に思考の入り込む余地はありません

思考が作動しないので
思考にエネルギーが使われることはありません

注意を払うとき思考が彷徨うということがないので
ルーティンを行う際に浪費していたエネルギーが
そのまま使われずに残ります

つまり…

行為に全的な注意を払うことによって
エネルギー消費を抑えられるのです

ルーティンを行う際の思考の運動が
エネルギー浪費の張本人だったのです

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     気づき・アウェアネスの大切さ

反復する行為はあなたを制限する


何かを反復する行為は脳を鈍くし狭めるので
あなたは全方向に気づくことはできません

ピアノやスポーツの練習についても
同じことが言えます

機械的にただ反復するだけなら
あなたは練習から何1つ学ぶことはありません

しかし毎回意識的に注意を払って行うなら
日々新しいことを学ぶことができます

一つのことに秀でることで精神は限定される

まとめ



良いルーティンはありません
良い習慣はありません

反復的な行為は人を鈍感にし
『いま』に生きられなくします

機械的な行為は思考を活発にし
注意力は散漫になります

あらゆる行為を習慣化しないために
やることは1つです

それは行為に全注意を払うこと!

行っていることに全意識を向けると
行為が習慣化することは決してありません

行為が機械的になることもいい加減に
なることもありません

全注意を注ぐときのみ『いま』に敏感に
反応できる機敏な精神が働き出します

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真理探究に15年を費やした後あらゆる修行・規律・イデオロギーは不毛であると気づく。以来感覚だけを頼りに思考と感情を刻々と観察しながら自己について学んでいる

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