自己を理解することの緊急性、重要性については
以前の記事で(自己理解)で触れましたが
私たちは他者との関係を見つめることによって
自己欺瞞に陥ることなく自分のことを深く理解することが
できるので、今回は自分がどのように人と
関わっているのか、調べましょう。
私たちのもっている関係
関係とは互いにかかわり合うことを意味しますが、
私たちは他者と本当に関わっているのでしょうか?
あなたと私が友達だとします。
私はあなたのイメージを築き、
あなたは私のイメージを築きます。
このとき私たちの間に関係はあるでしょうか?
私は自分が作り上げたあなたのイメージと、
あなたはあなたが作った私のイメージと
関わり合いを持っているのではありませんか?
人ではなくイメージと、私たちは関わっているのです。
果たしてこれが本当に関係といえるでしょうか?
イメージを築くのはどうして?
イメージを持っているとき、
私たちは誰とも真には関わることができません。
ですからイメージ作りを終わらせなければなりません。
どうしてイメージを築き上げるのでしょうか?
イメージを持っていると安全だと
感じるからでしょうか?
イメージを持っておくと
相手のどんな言動にも動揺せずに対処できると
私たちは思っているのでしょうか?
イメージが相互理解を妨げる
イメージこそが、相互理解を妨げます。
私が持っているあなたのイメージと、
実際のあなたは違います。
イメージと実際のあなたにはズレがあるので、
必ず争いが生じます。
私は自分がもっているイメージを通して
あなたと接しあなたのことを理解しますが、
あなたは私のイメージ通りには行動しないため、
私とあなたは必ずぶつかります。
イメージと実際のあなたには必ずギャップがあり、
そこに摩擦が生じるのです。
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イメージが私たちを孤独にしている!?
ですからイメージ作りを止めないかぎり、
どんな関係であっても恋人同士であっても、
親子関係であっても、友人関係であっても
相手と真に関わることはできません。
私たちは上辺だけの関係で満足しているようですが、
上辺だけの関係しか持っていないから、
時折どうしようもない孤独感に
襲われるのではありませんか?
ひとりぼっちだと感じるのではありませんか?
誰にも理解されてはいないと、
感じるのではありませんか?
洞察がイメージを終わらせる
イメージ作りが何をもたらすかをしっかり見るとき
洞察がイメージ作りを終わらせます。
ですからイメージ作りが人と深く関わることを妨げ、
私たちを孤独にしていることを
しっかりと理解しましょう。
というのはあなたがイメージを築くことの危険を
見るときにしか洞察は起こらないからです。
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