感情を注視・観察する

2019/09/16

気づき 観察 恐怖 孤独 空しさ 思考

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感情が生まれると意識していないと
すぐに思考が干渉してきますが、
そうさせないためにも思考が動き出す瞬間に
気づくことは大切です。

例えばあなたが今言い表せないほどの孤独を
感じているとします。




・なんとかしようと、孤独の原因を突き止めようとします。

 しかし突き止めようという行為が、
 実は思考を発動させます。

 思考が動き出すと、孤独と向き合うことはできません。

 ですから突き止めようとしている思考に、
 気付くことが大切です。



・テレビをつけたり食べたり飲んだりして、
 孤独を紛らわそうとするかもしれません。


 別のことに集中することで、
 孤独を感じないですむかもしれませんが、
 孤独に向き合わなければ、それは影のように
 いつまでも付いてきます。

 ですから一時的な逃避も、
 孤独からあなたを自由にしてはくれません。



・押し寄せてきた感情を、あなたは孤独と認識します。


 認識した瞬間、あなたは今の感覚を、
 十分に感じることはできません。

 過去に経験した感覚と今の感覚を同一視してしまうので、
 今の感覚にとどまれません。





私たちはこのようにして孤独と向き合っていませんか?

しかしいずれも、孤独と本当には向き合っていません。

思考が動き出した時点で、
あなたは今にいることはできないし、
孤独にとどまることもできません。


孤独を紛らわすために何かしても、
内なる叫びに耳を傾けることはできません。





ですからどんな感情でも沸き上がったときは、
何もしないでください。

抑えようとしないでください。
理由づけしないでください。
正当化しないでください。

人のせい、環境のせいにしないでください。

嫌悪したり批判しないでください。

受け入れよう、認めてあげよう、
愛そうとはしないでください。

なぜならそれは全て思考の動きだからです。

代わりに感情にとどまりましょう。





感情はあなたの注視を、必要としています。

赤ちゃんが母親を求めるように、
感情はあなたに自分の叫びを聴いて欲しいのです。

その叫びに耳を傾けましょう。

何を伝えたいのか、聴きましょう。

このようにして感情を注視すると、感情は消えます。





知覚は残りますが、感情を抱く自己は消えます。

感情を抱く自己が、あなたを自己嫌悪に陥らせるのです。

感情を抱く自己が、あなたを否定し、
今とは反対の感情を求めるのです。

しかし自己が消えたときの知覚は、
これまでとは異なります。

否定的な感情というレッテルを貼られて、
知覚は覆い隠され憎まれてきましたが、
レッテルのない知覚は全く新しい刺激です。

シャワーを浴びるとき、湯船に入るとき、
風を感じるとき、太陽を浴びるとき、
寒さや暑さを感じるとき、
そこには感情とは別の知覚があります。

このように自己がいなくなると、
知覚だけが残ります。

思考をはさまず感情を注視すると、感覚が残ります。

そしてその感覚は、これまでとは全く別物です。

やってみましょう。



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真理探究に15年を費やした後あらゆる修行・規律・イデオロギーは不毛であると気づく。以来感覚だけを頼りに思考と感情を刻々と観察しながら自己について学んでいる

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