苦しみや悲しみ、恐怖のない人が神を求めますか?

2019/01/20

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人はなぜ、神を求めるのでしょうか?

人類の歴史を通して、人はあらゆる神を求め崇拝してきました。

なぜでしょう?

私たちが日常生活において何の不満・不安もなく恐怖心もなく、
充実した毎日を過ごしていたら、神や真理を求めるでしょうか?

人生が単調でつまらないから
この生以外の何かがあるに違いないと、
探し求めるのではないですか?


何か崇高なものがあるに違いない、あって欲しいとの願いから、
私たちは神という概念を作り出したのではないでしょうか?

人生の空しさ、世界で起こっている悲惨な出来事、
目も当てられないこれらの現実から逃げられないものかと、
私たちは神を求めているのではありませんか?

何があっても自分のことを見放すことのない存在を、
何があっても自分を愛してくれる存在を
愛や優しさで包んでくれる存在を
私たちは求めているのではありませんか?

内面の恐れや不安、不満、暴力的側面に向き合うことから避け、
世界で起こっているおぞましい出来事に背を向けて、
思考は神という概念を作り出し、
避難場所を作り出したのです。


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自分の感情から逃避せず、恐怖や怒り、憎しみや不安、
執着・絶望・悲しみ・葛藤に直面しないかぎり、
世界で起こっている戦争や対立、貧困や差別に
直面しないかぎりどのような神を求めても、
現実は陰のようにぴったりとついてまわり
単調でつまらない日常生活・戦争・貧困・差別は
存在し続けるのではないでしょうか?

ですから、これら全てを調べ上げなければいけません。


関連記事:全てを問う・疑う・調べる





・ 私たちはなぜ恐れているのか、何を恐れているのか?
・ なぜ憎むのか?
・ なぜ葛藤するのか?
・ なぜ対立するのか?
・ なぜ孤独なのか?


これが私たちのとるべき第一歩ではありませんか?

ここから始めるなら、この一切を解決できたならそのとき
私たちはこれまでとは全く異なる新しい生を生きることが
出来るのではないでしょうか。



関連記事:生き方を問う・疑う・調べる
     努力・葛藤・抑制のない自由な生





・ 自分が成功するためなら何でもする生き方から、
  互いを思いやる生き方へ
・ 自国の為に他国を犠牲にするのではなく、
  世界の平和を考えよう


戦争も競争やいがみ合いもなく互いが互いを思いやり、
大切にしあう世界になっても、
私たちは神を求めるでしょうか?

充実した生を生きるとき、
みんなが互いを思いやって生きるとき、
私たちは恐怖や不安や不満を感じるでしょうか?

私たちの不安や不満感、恐怖が、
神を作り出したのではありませんか?



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わたしは神が存在しないと言っているわけではありません。

神を信じることも信じないことも同じだからです。

一方は神が存在することを信じ、
他方は存在しないことを信じているだけだからです。

お互いが信じていることに変わりはありません。

お互い既にしっかり、結論を持っているのです。





私たちは「神が存在するのか調べてみよう!どのようにして
神を求めるようになったのか調べてみよう」とは言いません。

代わりに私たちは、神を信じるか信じないかの意見を交わし
反対意見の人を論破しようとします。

自分の意見を手放さず、反対意見の人と討論し対立します。

これこそ世界で起こっていることです。

これこそ戦争の根源です。

そう私たちは普段から対立しているのです。
自らの意見を持っているからです。
自分が信じる結論を手放さないからです。


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真理探究に15年を費やした後あらゆる修行・規律・イデオロギーは不毛であると気づく。以来感覚だけを頼りに思考と感情を刻々と観察しながら自己について学んでいる

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