不満・葛藤・衝突とイメージの関係

2019/03/17

イメージ 概念 葛藤 矛盾 混乱 逃避 実践

t f B! P L



イメージが葛藤・衝突の原因!?


私が映画監督だとします。

私の頭の中には、既に物語が出来上がっています。

俳優たちによって物語は語られていくわけですが、
彼らの演技と監督の頭にあるイメージが異なると、
監督は容赦なく「カット!」と叫んで中断します。

同じように、自分の置かれた状況や自分の感情について
「こういう状況は起こるべきじゃなかった、
 〇のような経験がしたい、敬意をもって接して欲しい」
という見解やこうあって欲しいイメージが私たちにあると、
現実と必ず衝突し葛藤することになります。

イメージ通りに自分の人生が進まないことへの怒り、
理想とする人物のようにふるまえない自分への苛立ちや
嫌悪感を抱きます。

そして「自分をこんな気持ちにさせるなんて」と、
私たちは【状況】や【誰か】のせいにします。

しかし怒りや苛立ちが沸き出る泉が、
自分のイメージであることに私たちは気づきません。


事実は葛藤・対立をうまない


イメージさえなければ私たちは、
起こっていることに直面できます。

イメージさえ手放せば、
私たちは事実を直視できるのです。

イメージは概念で現実ではありません。
一方、今起こっていることは現実です。

私たちが今起こっていることと向き合うとき、
そこに二元性は存在しません。
二元性が存在しないので葛藤も生まれません。



葛藤から生じる、苛立ちや嫌悪感もありません。


イメージの虚偽を見る


私たちのもつイメージが、
葛藤•苛立ち•嫌悪感•嫉妬などの不快な感情の根源です。

どんなに素敵なことを夢見てもイメージを手放さないかぎり、
思考が作り出した【概念】と【現実】の間で、
私たちは葛藤します。

このようにイメージは二元性を生み、
二元性が分離・衝突・葛藤をもたらし、
不快な感情を生むのです。

この事実をハッキリと見るなら、
これまで機械的に行われていたイメージ作りは止みませんか?

イメージを築きそうになるとき、
あなたはその過程に気づくことができませんか?

イメージの虚偽を見たあなたは
イメージ作りの過程に敏感です

イメージの虚偽を洞察した精神は、
刻刻の変化に即座に応答するのに十分俊敏なので、
事実をありのままに観察し理解することができます。

時間の介入なく即座に応答する鋭敏な精神が
行う行為は全的的で秩序があるので、
混乱・衝突・葛藤が生じることはありません。

関連記事
事実を観察する鋭敏な精神
概念や言葉になぜ逃避するのか
安心願望がイメージを作り出す
思考を挟まないで事実を見つめる
葛藤・苦しみをもたらす理想を手放す
理想を追い求めずありのままを観察する

☆☆

相談を承っております

詳細はこちらをご覧ください
オンライン相談について

このブログを検索

アーカイブ

自己紹介

自分の写真
真理探究に15年を費やした後あらゆる修行・規律・イデオロギーは不毛であると気づく。以来感覚だけを頼りに思考と感情を刻々と観察しながら自己について学んでいる

問い合わせ

名前

メール *

メッセージ *

QooQ