感情からの自由:恐怖・不幸・悲しみをもたらす思考から自由になる

2019/08/10

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悲しみは事実に対する知覚ですか?


あなたの悲しみは事実に対する知覚ですか?
それとも思考から生まれた気持ちですか?

どのような状況にあっても悲しみを感じるときというのは
条件付けられた精神が原因です

実際に起きていることは事実ですし
事実に対して知覚があるのは生き物として
当然のことですがこの知覚と私たちが普段
感じる感情とはまったく違います

知覚と感情の違い


例を挙げましょう

美しい女性 or 男性がいます

あなたがその美しさを知覚することは自然なことですが
彼・彼女を自分の恋人にしたいというような
思考が知覚に割り込むことで生まれる感情は
美しさに対する知覚とは違います

大自然の圧倒的な美しさを感じるとき同様、
相手の美しさを感じることは純粋なる知覚です

この知覚を思考が覆って
「美しい景色を毎日見たい、
その為にはお金が必要だ」とか..
「恋人にしたいのに思い通りに行かない」
といった思考から生じるもの~
絶望・嫉妬・願望 etc.~が感情です

殆どの人は純粋な知覚にとどまることがありません

思考が知覚を上書きし、自分の恋人にしたい
という欲望から相手にアプローチします

つまり思考が行動を決めるのです

※『思考が行動を決定する
 『感情からの自由:知覚にとどまる

事実と思考による解釈は違う


実際に起きていることは事実ですが
〈事実に対する解釈〉は事実ではありません

事実を解釈するのが精神すなわち思考です

殆どの人は事実によって不幸になるのではなく
自分自身の思考の解釈によって不幸になっているのです

思考から生まれる感情


ある状況を思考が勝手に解釈して
怒りや悲しみを感じるわけですが
それは事実に対する知覚ではなく
思考によって生まれた感情なのです

つまり思考が不幸や悲しみや恐怖を
作り出しているのです


思考はあなたに語りかけます

・ボクは悪くない、悪いのは両親だ
・ボクの話聞いてる? 悪いのはアイツだよ
・この状態は最悪だ、早く抜け出さそう
・ボクを傷つけるとはひどい奴だ
・ボクは被害者だ
・ボクの人生は終わった

思考は小さな子供のように人や環境のせいにします

非難の矛先が自分に向かわないよう
思考は不幸の要因をいくつか入念に用意します

こうして私たちは思考が語ることを鵜呑みにします

私たちは思考の巧妙な手口にまんまと
引っかかってしまうのです

このように思考が語ることを信じるよう
条件付けられているという事実を理解しましょう

※『条件付けについて

思考に支配されていることに気づく


真実は起こっていることの中にあるのであって
思考が語ることの中ではありません

しかし私たちは思考に左右されて生きています

行動だけでなく感情も思考が関与しているのですから..

私たちは思考に支配されています

思考から生まれた感情に左右されるということは
自分で作ったゲームの仕掛けに驚いたり
ムカついたり喜んだりするようなものです

※『思考について

あるがままの事実を観察する


自分自身を観察して思考の構造に気づくと
私たちは思考を介さずに物事を見つめられるようになります

すると事実に対する知覚が生まれます

それは思考から生まれる感情とは違います

思考によらないこの知覚は憎悪や怒りのように
思考によって持続されるものではありません

この知覚は現在〈いま〉にいる時のみ生じます

※『事実を観察する鋭敏な精神
 『あるがままに見つめるってどうするの?

思考に夢中になっている人は今に生きていない


思考に振りまわされているときには
人は過去に生きているのであって
現在〈いま〉に生きてはいません

記憶の運動である思考から生じた感情が
現在〈いま〉に対する応答なわけがありません

というのは思考に振り回されているときに
現在〈いま〉に適切に応答することはできないからです

思考に支配されているときに
現在〈いま〉に対する知覚はありません

自分の考えの中に閉じこもっている人に
現在という精妙な瞬間を捉えることはできないからです

現在のもつ美しさを知覚することができるのは
思考から自由なときだけです

※『思考が静まると愛が流れ出す
 『思考は優しさ・思いやりを破壊する

まとめ


事実は私たちを不幸にはしません

他人の冷たい態度や深刻な状況が
私たちを苦しめるのではありません

私たちを不幸にしているのは私たちの思考です

ですから思考から自由になると
私たちはあらゆる感情から自由になります

そして思考から自由になるには
思考の本質とその構造を理解する必要があります

思考を理解すれば思考が優位になる瞬間に
気づくことができます

その思考を注視すると思考は止み
思考から生じた感情も霧散します

実践してここに書かれていることの真偽を
ご自分で確かめてください

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真理探究に15年を費やした後あらゆる修行・規律・イデオロギーは不毛であると気づく。以来感覚だけを頼りに思考と感情を刻々と観察しながら自己について学んでいる

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