私たちはイメージ製造機
自己イメージだけでなく、
友人、家族、有名人のイメージを、
私たちは築いていませんか?
成功者のイメージ、政治家のイメージ、芸能人のイメージ、
親友のイメージ、両親のイメージ.....
私たちはいつもイメージを通して、
人と接していますが、
イメージを手放さないかぎり、
目の前の相手をあるがままに、
観察することはできません。
イメージを通して相手に接しているかぎり、
相手を理解することはできません。
なぜならあなたの理解は、
あなたのもつイメージ色に染まるからです。
イメージ作りを止めないかぎり、
私たちは誰とも関わることができないのです。
目の前の友人・両親・恋人・子供と関わらずに、
自分のイメージとしか関わっていないというのは、
悲しくて虚しいことではないですか?
なぜイメージを築くのか
イメージを築くことで、
私たちは安心するのではないでしょうか?
相手のことをわからない状態というのは、
不安定なので、私たちは安定を求めて、
一早く相手のイメージを築きます。
イメージがあれば、
脳は注意深く機敏でいる必要はなく、
休んでいられるからです。
しかしイメージをもたなければ、
私たちは毎秒毎秒注意を払って、
相手を観察しなくてはなりません。
なぜなら目の前の相手は、
あなたと同じように刻刻と、
変化しているからです。
このような観察には、
機敏さ鋭敏さが求められます。
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事実を観察する鋭敏な精神
イメージ作りのプロセス
脳は常に安定・安全・秩序を求めています。
夢を見るのは日中の乱れを正そうと、
脳が秩序を求めるからです。
もし私たちの脳が終日秩序正しく働いていれば、
脳は就寝中に秩序をとりもどす必要はないので、
夢を見ることはないでしょう。
このように脳はいつも安定を求めているため、
何が起こるかわからない、
現在〈いま〉という不安定さの中に
安定を見出さそうとして、
イメージを築き上げたのです。
この安定は脳の錯覚ですが、
イメージを築くことで、
安心できると勘違いしたのです。
過去は固定されていて安定しているように感じ、
現在は不安定で頼りないと感じたのでしょう。
こうして私たちは固定されたイメージを築きます。
脳が安全を求めた過程で生まれたイメージですが、
相手のイメージは実際の相手は異なるので、
事実との間にズレが生じ、
分離のあるところ、
衝突・摩擦は避けられないので、
分離をもたらすイメージは
大変危険なのです。
脳の思惑に反して、
イメージ作りは安全をもたらすどころか、
人間関係に亀裂を生むのです。
理解がイメージ作りを終わらせる
イメージを築くかぎり、
衝突は避けられないことを見た精神は、
これまでの半分眠っている精神とは違います。
あなたの脳はイメージと関わっているときの
鈍くてボーっとした脳とは違い、
目覚めており機敏でアクティブです。
目覚めた精神は全的に気づいているので、
イメージを築く余地を与えません。
こうしてあなたはイメージなしに、
家族、恋人、同僚、友人、近所の人と、
ダイレクトに関わります。
イメージなしに相手と関わることが、
真の人間関係を築く鍵なのです。
イメージなしに相手と関わることが、
実は最も安全なのです。
というのは事実は分離を生まないからです。
事実は矛盾・対立を生みません。
イメージから生まれる事実とのズレが、
葛藤・争い・衝突をもたらすことになるので、
イメージをもつことは非常に危険なのです。
イメージ作りの構造を理解するとき、
あなたの理解がイメージ作りを終了します。
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