許したい人必見!! 「許す」ことができるのは過去に囚われた人だけ

2019/10/30

カウンセリング 関係 気づき 観察 苦しみ 悲しみ 実践 理解 洞察 事実

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2021/08/18更新

質問

人を許すのはどうして難しいのでしょう?
どのようにすれば人を許せるようになりますか?

      ===

許したいのに許せないあなたは
過去に囚われていませんか?

・若い頃に抱いた悲しみや寂しさ
・あなたを傷つけた相手の言動

このような過去に囚われてないですか?

過去の辛い記憶を手放せずにいるから
【許す/許さない】ということが
『問題』になってしまったのでは
ないでしょうか?

過去の記憶を落としていれば
~過去の出来事に囚われてなければ~
【許す/許さない】は問題にはなりません

つまり…

【許す・許さない】が問題になるのは
過去を引きずっているときだけだと
いうことです

ここで何よりも大切なのは…

【辛い過去を忘れられないあなたが】
「どうすれば許せるようになりますか」と
質問していることを理解することです

なのでここのところをもう少し
詳しく見ていきましょう

許すことのできる人は過去に囚われている


「許す」という行為と「許さない」
という行為を調べていくとどちらも
大して変わらない行為であることが
わかります

その理由は…

『許すことを決めるあなた』も
『許さないと決めるあなた』も
どちらのあなたも過去に
囚われているという点は同じ

…だからです

どっちのあなたも現在に過去を
持ち越しています

その過去がずっと昔であろうと
昨日であろうと現在に過去を
持ち越していることに変わりありません

終わってしまった出来事を
「現在」というテーブルに広げて
過去の出来事について
アレコレ思考を巡らせる
ことなくして「許す」
「許さない」を決めることは
できないのでどちらも
過去に囚われている人の
することです

【相手の犯した過ちを忘れられないあなた】が
今回の質問をしていることを自覚せずに
ここから先は進めないのでこのことを
まず理解しましょう

許すことのできる人≠寛大な人


これまで見てきて分かるように
許すという行為は寛大な行為でも
なんでもなくて、過去に囚われて
いる人にしかできない行為です

ですから一般に言われている
許す人=寛大な人という式は誤りです

許すという行為は過去から
自由な人にはできません

もっとストレートに言うと…

過去を引きずっている人だけが
許したり許さなかったりという
行為がとれます

だから許すという行為は
キリスト教で言われるように
寛大な行為ではないのです

※『寛大であるとは…

記憶を捨てると【許す/許さない】は不可能


傷つけられたという記憶がなければ
あなたは誰かを【許す】ことも
【許さない】こともできません

過去を引きずっていない人には
【許す】【許さない】という
行為はとれません

ここまでは理解できていますか?

大切なのは…

許せるようになる方法を
探し出すことではなく
過去を引きずらないで
生きられるか調べることです

なぜならそれができたら今回の質問が
生まれることはないからです

危険を知覚するとその洞察が記憶を一掃する


過去の出来事を覚えておくことの危険を見ると
その理解があなたの記憶を一掃します
      ↑
 (このこと↑については後ほど
 もう少しわかりやすく説明します)

ここからは慎重に進みましょう

ここで話している記憶は
勉強などで必要な記憶ではありません

試験などに不可欠な記憶は
心に害はないので
記憶しても問題ありません

一方…

心理的な記憶を持ち続けることは
危険です

ここではこの心理的な記憶
についてお話しています

では心理的な記憶とは何でしょう?

心理的な記憶について


心理的記憶とは…

 失恋の痛みやトラウマといった
 過去に負った心の痛みや
 大切に思っている人からの
 心ない言葉やそのとき抱いた感情

…などです

これらのものを現在に持ち越すことで
人間不信になって友達や恋人を
作ることが困難になったり
過去に抱いた憎しみが
その後の人生を決めることも
あるので過去の出来事を
引きずることは危険です

心理的な記憶を持ち続けることの危険を
これでちゃんと見れたでしょうか?

危険を見てとれたら
あなたは危険区域から
速やかに離れるはずです


過去に負った心の傷や
悲しみ、憎しみからどうやって
離れていいかわからない方の
ためにこれから具体的に
どうしたらよいか説明していきます

ただこれからする説明は
記憶を保持することの危険を
理解したという前提でお話します

危険を理解できてないものから
離れることのできる人なんて
いないですからね(笑)

過去の辛い出来事を
思い出しそうになる瞬間に
過去に囚われることの
危険を理解できている人は
気づくことができるので
過去をリピートするという
お決まりのパターンは
気づきによって解体します

いかがですか?

理解できましたか?

ここからは未だ危険を
知覚できていない方の
ために丁寧に調べていきます

危険を理解できた方は
次の章はスキップして構いません

※『心理的記憶を一掃して本当に関わる

過去を引きずることが危険な理由


過去の痛みを引きずることは
なぜ危険なのでしょうか?

それは.....

過去の相手の言動を手放さないかぎり
相手を正しく観察することは
できないからです

結果として相手を理解できず
よって分かち合うこともできません

だから過去を引きずることは
危険なのです

過去に抱いた怒りを引きずってしまうと…


例をあげます

私があなたの心ない言葉に
昨日、怒りを感じたとします

昨日の怒りを引きずったまま
今日、あなたと接するなら
私はあなたの嫌いな部分に
しか目が行きません

怒りを抱いているが故に私は
今日のあなたが感じていることや
あなたの良い面を見落として
しまいます

つまり私は…

昨日の怒りを引きずったため
あなたを理解することも
あなたと良い関係を築く
こともできなくなります

もしかすると一生の友に
なれたかもしれないのにです

いかがですか?

過去に抱いた感情を引きずることの
危険が理解できたでしょうか?

※『怒りの消滅

辛い出来事を引きずると…


過去の失恋に囚われていると
新しい恋人に心を開くことは
なかなかできません

なぜなら同じ悲しみは二度と
味わいたくないという気持ちが
相手に100%心を開くことに
ノーと言うからです

過去の心理的記憶(痛み)を手放さないかぎり
誰かと真に関わることはできません

心理的記憶は相手を理解することも
親密な関係を築くことも不可能に
するので非常に危険です

※『心理的記憶を一掃すると真の関係が生まれる

記憶(過去)はこうして消える


繰り返しになりますが…

心理的な記憶を保持することの危険を
自覚するとその理解が記憶を退けます

このこと↑については先ほど詳しく
説明しましたが試した方でないと
理解できないことなのでぜひ
実践してください

それとこれだけは忘れないで!!

記憶を保持することの危険を
あなたが理解しなければ
記憶からは決して自由に
なれません

ですから大切なのは
記憶の危険をしっかり見ることです

見たらそれで終わりです

車が向かってきたら即
行動を起こすように
記憶を保持することの
危険を見たら瞬時に行動します

ただしこの行為は意志による
行為とは別物です

向かってくる車を避けるのに
意志の力は必要ないように
記憶の危険を見ることから
生まれる行為に意志の力は
全く必要ありません

危険を知覚した瞬間に
記憶を保持するプロセスは終焉します

危険についての理解が
記憶を持ち続けるという
これまでの脳のパターンを
解体します

別の言い方をすると…

心理的記憶を消去するのは
それを保持することの
危険に対する理解であり
気づきです

※『洞察が瞬時の行為を生む

心理的な記憶を手放すと..


心理的な記憶を手放すと
目の前にいる相手と
本当の意味で
接することが可能になります

どういうことかと言うと

あなたの観察は過去〈苦い記憶〉に
歪められることはないので
ありのままの相手を見て
接することができる
ということです

今も意地悪なら意地悪である相手を
知覚しますし変わっていれば
過去がどうだったかに関係なく
成長した彼を精確に捉えます

あなたの観察は正しく純粋です

というのは過去に染まることのない
観察は埃をかぶっていないので
ありのままを映し出すからです

こうして記憶という過去を
手放すことでようやく人は
現在〈いま〉を生きることが
できるようになります

【今を生きる】とは使い古された
フレーズですがその本当の意味は
今この瞬間に存在する事実と
ともに生きる、ということです

今に生きることがどんなに
素晴らしいことかは
体験した人にしか
わからないものです

あなたが今を生きるためにも
今回の記事を注意深く読み返して
深く理解し、過去と決別しましょう

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真理探究に15年を費やした後あらゆる修行・規律・イデオロギーは不毛であると気づく。以来感覚だけを頼りに思考と感情を刻々と観察しながら自己について学んでいる

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