質問
論理的に考えるのは得意なのですが、
そのせいか友達からは冷たいと言われます。
仲間からは信頼されていて敵を作ることもないですが、
すごく仲良くなることも恋人関係になることもありません。
だからなのか、時折ものすごく孤独になります。
私に何が足りないのでしょう?
どのようにしたら真の友情を築くことができるのでしょうか?
===================
自分の意見が正しいと思い込み、
自分の考えが偏っているという自覚のない人が多い中、
論理的に考えることができるのは良いことですね!
だから仲間にも信頼されているのでしょう。
しかし....
親交は思考とは全く関係のないところで生まれるものなので
思考を働かせていたのでは真の関係は築けません
例えば....
「コイツは賢いから付き合って損はない」とか
「交友関係が広いから付き合っておこう」というような
損得勘定(←思考の働き)では真の関係は築けません。
勿論利害が絡む関係はありますが、
それは互いの利害が一致している間だけ成り立つ関係で、
壊れたときには空しさだけが残ります。
このような関係は利己的です。
双方が常に自分のことを優先します。
自分が何を得られるかが一番大事で、
相手ではありません。
このように思考に基づく関係は決して
真の関係とはいえません。
また....
自分の成功、自分の楽しみ、自分の出世と
自分のことばかり考えていても、
人と深く関わることはできません。
このときにも思考(自己)は活発です
想像してください。
・自分にしか興味のない人と、友達になりたいですか?
・上の空で人の話を聞いている人と、親しくなりたいですか?
相手が話している最中に自分の次の返しを考えているとき、
また自分の悩みで頭が一杯なとき、
相手の話に十分に耳を傾けることはできません。
また....
自分に心を開いてない相手に心を開くことが難しいように、
あなたが相手と距離をとっていたら
深い関係を築くのは難しいでしょう。
関連記事:自分を曝け出せる友との会話
人間関係に一定の距離は必要?
ここまでは親密な関係を築けないケースを見てきましたが、
ここからはあなたの人間関係を調べて行きましょう。
ご自身の現在の人間関係がどのようなものかを理解しなければ、
深い関係を築くことはできません。
あなたのありのままの人間関係を理解しなければ、
良い関係を築ことはできないのです。
あなたがどのように関わっているか、
相手の話にどのように耳を傾けているか、
損得ではない関わりをもっているか、
イラッとしたときのあなたの反応などを一つ一つ調べます。
観察していく中で相手が話しているときに、
思考がフル回転していることに気づいたら、
あなたの思考を注視します。
思考が活動しているとき、
あなたは相手の話を聴くことはできません。
思考の音量が大きくて相手の声を聴きとることが
できないのです。
ですから....
人と関わるときの自分の反応・思考を注視しましょう。
ご自分の反応・思考に気付けばそれは止みます。
というのは思考は、不注意のとき活動するものだからです。
(何かを論理的に考えている時は別です)
だから思考に気づけば思考は止むのです。
反応に気づけば、あなたの反応は止むのです。
思考が静かなときのみ、
あなたは相手と本当に関わることができるのです
関連記事:聴く・注視する
思考の音楽・おしゃべりに耳を傾ける
孤独について!
孤独感に苛まれるときはいつも、思考が働いています。
ですので孤独を感じているあなたを観察しましょう。
孤独を感じているとき、
下記のような考えが浮かびませんか?
- 「どうして自分は独りなんだ? 人は幸せそうなのに.. 」
- 「自分を曝け出せる友達が一人もいない」
- 「人に簡単にできることが何故自分にはできないのか?」
- 「自分のどこがいけないんだ?」
- 「どうすれば孤独を感じなくなるんだろう?」
- 「いつまでこの孤独は続くのか?」
- 「孤独を感じる自分が嫌だ」
- 「なぜ自分ばかりひどい目に合うのか?」
- 「自分に生きる価値はあるのか?」
- 「人が羨ましい」
- 「お金さえあれば〜」
- 「恋人さえいれば〜」
- 「自分は一生独りなのか?孤独に死ぬのか?」
- 「いつになったら良いことがあるのか?」
- 「いつ運命の人に出会えるのだろう?」
- 「自分のことをわかってくれる人はこの世にいるのか?」
孤独を感じるとき
このように思考が活発ではありませんか?
思考はいつも自分中心に考えます。
自分のことを考えれば考えるほど他者との溝は深まり、
人は孤独になります
つまり自分のことを考えるから、孤独を感じるのです
まとめ
自己が働いている限り、親密な関係は築けません
自己が働いている限り、孤独を感じます。
つまり....
親密な関係も孤独からの自由も、
自己が動いている限り無理なのです。
だから大切なのは、
現在の人間関係と孤独を観察することです。
親密な関係を築く方法や孤独から自由になる方法を
書物の中に探し求めても、
あなたの現在の人間関係と孤独を見つめることなく
孤独から自由になることも
人と本当に関わることもできないのです。
答えはいつも問いのすぐ近くにあります。
自己啓発本や心理学・スピリチュアル本を読むことで
あなたはありとあらゆる方法を手に入れるかもしれませんが
答えはあなたの現在の人間関係の中に、
あなたが感じている孤独の中にあるのです。
ですからご自分を歪みなく観察しましょう。
そうすれば答えを見出すでしょう。
鏡を見れば寝癖に気づけてそれを直せるように、
自分自身を観察れれば行うべき行為が
自ずと見えてくるのです
関連記事
不安・心配は思考の産物
利己性が孤独と悲しみの原因
寂しい人は人間関係を見直そう
☆☆
相談を承っております
詳細はこちらをご覧ください
→オンライン相談について
0 件のコメント:
コメントを投稿