憂鬱さ・苦しみは観察の光で照らそう

〜　質問［要約］　〜

・何をしても憂鬱で精神的に苦しい
・好きなことは絵を描くこと、最近これも楽しくない
・人生が崩れていくのが怖い
・なりたくなかった自分に近づいている
・絵を描いていても「何を目指してるの？」と思ってしまう
・生きる意義は？　人生は仕事をするためにあるのか？


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何をやっても楽しくない、精神的に苦痛だということなので
数日間何もせずに過ごしてみましょう。
できれば2連休を活用して何もせず過ごします。

この間好きだった絵も描かずに、何もしないで過ごします。

テレビもゲームも何もかもです！
勿論、お腹が空いたら食べて眠くなったら寝ます。

思考を注視しよう

本当に何もしないと、思考の波がドーッと押し寄せてきます。

「自分は何をやってるんだろう？」
「生きることに意味はあるのか？」
「人生は仕事をするためにあるのだろうか？」
「自分は無価値な人間なのか？」
「どうしようもない人間になっているのではないか？」

このように様々な考えが頭の中でグルグルと回ります。

考えが浮かんだら、
その考えによって生じる心の変化に注意を払いましょう。

すると思考があなたを苦しめていることがわかります。

憂鬱の原因が思考にあるとわかります。

ご自身の思考をよく観察してください。

思考を注視すると止む

思考の波に飲まれると
あなたは自分の思考によって憂鬱になりますが
注視すると思考はピタッと止まります。

思考が止むと、憂鬱さは霧散します。

つまり思考のないところ、憂鬱さは生じないのです。

実際にやるまでは何を言っているのか
さっぱりわからないでしょうが、試してください。

退けるのはそれからでも遅くはありません！


関連記事：思考に気付くと思考や止む

思考が憂鬱の原因!?

考えが浮かぶと憂鬱になり、
注視したら消えることを体験すると、
あなたは思考の構造を理解します。

すると以前のように思考に囚われなくなります。

そうしてもし絵が描きたくなったら描きましょう。

大好きだったとき、
生計を立てようとして絵を描いていましたか？
ただ好きだから描いていたのではありませんか？

自問されていましたが、
何かを目指して描いていたのではないでしょう？

何もしないという時間を設けることで、
絵に対する情熱が生まれるかもしれないし
生まれないかもしれません。

情熱が生まれないなら無理して描こうとせずに、
描きたくなったときにそうしましょう。

恐怖心を見つめる

なりたくない自分に近づいているのが怖いということですが、
あなたの恐怖をしっかりと見つめましょう。

① 理想と異なる自分に、苛立ちを覚えているのですか？
② 現在の自分に抵抗がありますか？
③ 今の自分のまま時間だけが過ぎていくことが怖いのですか？

理想があなたを苦しめる

「理想の自分」も「なりたくない自分」も、
　どちらもイメージで事実ではありません。

概念は人を破壊します。

というのは概念と現実の間で、人は葛藤し疲弊するからです。

理想通りに上手く行くと、私たちは
更なる高みを目指して快楽と挫折の無限ループに陥ります。



そして理想通りにいかないと、挫折し苦しみ人生に絶望します。

このようにどちらに転んでも、理想は人を破壊するのです。

ですから思い切って理想を手放しましょう。

イメージを持つことの危険を見て、
イメージの一切を手放すのです。

また、意識が理想に向かうときには、
現在の自分を見つめることはできないので
理想は現在からの逃避だということを理解しましょう。

こうして①から生じる苛立ち・恐れ・不安は解消します。


関連記事：理想・概念を疑う、調べる

事実に抗うから苦しい

事実に抗うとき人は痛みを覚えます。

現在の自分に抵抗するとき、苦しみが生じます。
現状に抗うときに、人は苦しむのです。

ですからご自身を批判せず、
かといって受け入れるのでもなく
ありのままの自分を観察します。

今のあなたのままでいることを恐れるかわりに
時間だけが過ぎていくことを恐れるかわりに
実際のあなたを観察します。

あらゆる努力・抵抗を止めて観察します。
あなたの思考・憂鬱さ・恐怖を注視します。

注視すると恐怖も憂鬱もなくなることに、
気づくことでしょう。

言葉にすると魔法のようですが本当になくなります。

こうして②③から生じる苛立ち・恐れ・不安は解消します。

混乱したままでは真実を見出せない

「生きる意義、人生は仕事をするためにあるか？」

あなたの最後の質問ですが、
仕事は生きていくための手段であって、
それ以上でもそれ以下でもなく、
人生の一部でしかないと私は思います。

しかしこれは私の考えであり、
あなたがご自分で答えを見出すためにはまず、
混乱から自由にならなければなりません。

暗闇の中でははっきり物は見えないように、
あなたが混乱していては、
答えを見出すことはできません。

ですからご自分を観察しましょう。
あなたの内面の混乱を見つめましょう。

混乱は観察という強烈な光を当てると消えます。



混乱が止むと秩序が生まれます。

そして秩序があなたのあらゆる問いに、
答えてくれるのです。

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