観察・注視すると自己は消滅する

2020/04/16

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質問

世界=自分という感覚でただ観るというのは、
どういうことなのか教えてください。

「自分」という感覚を微塵も置かず、
世界そのものを観るというのはどういうことですか?

世界と一体となって自分が消滅する、
というようなことなのでしょうか?





世界と自分はひとつながりの流れ



世界で起こっていること 〜 戦争や暴力、対立、競争、
差別、貧困、人々の苦しみや悲しみなどが 〜
自分自身の内部でも起こっている〜 欲望同士・観念同士の対立、
葛藤、喧嘩、批判、比較、悲しみや苦しみ etc)ことを実感すると、
世界と自分という分離はなくなりませんか?

それは二つの別々のもの(流れ)では決してなく、
潮の満ち干のように全体的なひとつながりの流れ
だということに気づくと、世界と自分という分離は消滅します。

このときあなたは内外を、潮の満ち干を見つめるように、
観察することができないでしょうか?





自己のいない観察・観察者のいない観察



あなたが仰る通り、このような観察に自己が存在しません。

無我夢中という言葉がありますが、
何かに夢中になると私たちの我、自己は無くなります。

つまりあなたの全エネルギーを観察に注ぐと、
「自己」は消滅します。

あなたが内外で起きていることを注視するとき、
それは「自己のいない観察」です。

自己のいない観察とはつまり、
「私・自己」という観察者のいない観察です。

注意深く観察することによって自己は消滅し、
あるがままの事実は明らかになります。

観察者のいない観察だけが、
あるがままの事実をむき出しにするのです。





自己が消滅すると脳はどうなる?



自己が消滅すると何が起こるのでしょうか?

自己によって制限のかかっていた脳の運動は、
利己的な思考パターンから完全に自由になるので、
鋭敏で秩序正しく機能するようになります。

これまで多くの問題を抱えて混乱し、
無秩序な動きをしていた脳とは全く違います。




好き嫌いや快・不快に大きく左右されていた脳は、
自己の消滅により一切の自己の運動から自由になり、
秩序正しく機能します。

この秩序正しい脳が世界そのものを観察します。

そしてこの健全なる脳が、観察するものを即座に知覚します。

これが世界を歪みなく観察するということではないでしょうか?



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真理探究に15年を費やした後あらゆる修行・規律・イデオロギーは不毛であると気づく。以来感覚だけを頼りに思考と感情を刻々と観察しながら自己について学んでいる

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