セルフラブという言葉はおそらく利己的な社会、
個人主義が奨励される社会でしか浸透しないでしょう
「もっと自分を愛そうよ」と
誰に言われなくとも私たちは
自分が幸せになることを1番に
考えていつも行動しているというのに
自分を愛することを促すとは
人間が己の利己性に気づいていない、
ということでしょうか?
こう言うと自称スピリチュアリストは
主張します
「みんな自分のことを大切にしていない」 と.
そしてその証拠を差し出します
⒈ 友達/恋人の気持ちを優先する
⒉ 親の希望の大学/職種を選択する
⒊ 周りに合わせて素の自分を出さない
⒋ 人と比べて落ち込む、自信がない、劣等感に苦しむ
⒌ 自分の顔もスタイルも何もかもに不満
⒍ 価値のない人間だと思っている
⒎ 醜い心の自分が嫌い
※『自己はいつも利己的』
これらはすべて自分のことを
大切にしていないからではなく
自分のことを大事に考えて考えて
考えた結果ではないですか?
自己愛の「自己」とは、自我・エゴです
つまり自己愛とはエゴを愛すことです
自己愛とは自らの利己的な行為を
奨励することです
これを踏まえてスピリチュアリストの主張の
真偽を調べていきましょう
⒈ 友達/恋人の気持ちを優先する
友達や恋人の気持ちを優先させた方が
関係をこじらせずにすむから
そうするのではないですか?
自分の気持ちを優先させて関係が悪化すると
【自分が】嫌/面倒/耐えられないのではないですか?
つまり自分の快・不快を考えた上で
相手の気持ちを優先させることにしたのです
ですから自分のことを大切にしていない、
ということではありません
むしろ自分が気分よくいられることを
考えたからそうするのです
⒉ 親の希望の大学/職種を選択する
これも1と同じで
両親に喜んでもらえることが
希望の大学に行くことより
自分にとっていいからそうするのです
親に喜んでもらいという願望や
揉めたくないという気持ち
自分の選択に自信がもてないなど
色々な理由が考えられますが
共通することは...
希望の職種に就くことより
親の言う通りにすることに
メリットがあると感じるから
そうするのです
⒊ 周囲に合わせる、素の自分を出さない
周りに合わせるのは人とぶつかりたくない..
孤立したくない..など自分のことを
考えた結果ではないですか?
素の自分を出さないのも嫌われたくない
人と深く関わって傷つきたくない
といった利己的な想いがあるからです
そうやって自分を守っているのです
⒋ 人と比べて落ち込む、自信がない、劣等感に苦しむ
人と比較するのは紛れもなくエゴです
エゴが他者と比べては落ち込み
自信をなくし劣等感に苦しみます
つまり自分のこを考えているから
これらのことに悩まされるのです
特効薬はセルフラブではなく
自分のことばかり考えることを
止めることです
自己/エゴを一掃することです
※『エゴはこうすると止む』
⒌ 自分の顔もスタイルも何もかもに不満
4と同じです
自分のことばかり考えるエゴが容姿に囚われ
美しい人を見ては自分の容姿を呪うのです
つまり容姿に対する嫌悪感は
利己的な思考から生まれるのです
エゴから生まれます
だから自己嫌悪という表層だけを見て
セルフラブ/自己愛に走るのではなく
自己の本質である利己性が
容姿に執着し嫌悪しているという
事実を見て自己に取り組まなければなりません
⒍ 価値のない人間だと思っている
他の人のように幸せではないから
結婚できないから、賢くないから
美人じゃないから、仕事ができないから
お金が稼げないから.......
価値がないと思う理由は色々ありますが
いま挙げたものは人と比較した結果です
そして比べているのはエゴです。
エゴが人と比較しては落ち込み
自分に価値のない人間という烙印を押します
自己愛とはこのエゴを愛することなのです
なんとも愚かではありませんか?
ですからエゴを愛するのではなく
エゴの運動をきちんと理解しましょう
※『心は理解すると変わる』
⒎ 醜い心の自分が嫌
醜い心が自己なら
それを嫌うのもまた自己です
醜い心が自己の正体であり
それを憎むのもまた自己なのです
ですからこれも自己の運動に他なりません
自分の心が醜いことに気づいている人は
醜い心を手放すまであともう一息です
しかし殆どの人は.....
「自分を嫌わずもっと愛さなきゃ!」
と事実とは逆の方向に自らを鼓舞して
事実~醜い心~から離れてしまいます
事実(心の醜さ)から離れるとき
私たちはもうありのままの心を
見つめることはできません
ありのままの心から離れてしまったら
醜い心は変わらないのです
このことに気がつくと
自己を愛そうなどという発想には至りません
かわりに自己の巧妙な動きに敏感になります
自己を愛そうが人と比べようが
自己防衛しようが自己嫌悪しようが
自己の動きが止まらないことには
金太郎飴のようにどこを切っても
利己的なんだとわかると
人は自己を探究しはじめます
このようにして自己の動きから
目を離さずにいると自己の動きは
ピタリと止まり、人は自己から
自由になります
自己を愛するとは利己性を助長することです
あなたの寂しさや苦しみ、怒りや憎しみ
傲慢さや貪欲さを太らせることなのです
ですからセルフラブの虚偽をしっかり見て
エゴを膨らせる行為、セルフラブの実践を
今すぐ止めましょう!
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