セルフラブはエゴを膨らませることだから今すぐ止めよう

2020/04/30

愛 真理 自由 秩序 気づき 観察 思考 利己的な私

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セルフラブという言葉はおそらく利己的な社会、
個人主義が奨励される社会でしか浸透しないでしょう

「もっと自分を愛そうよ」と
誰に言われなくとも私たちは
自分が幸せになることを1番に
考えていつも行動しているというのに
自分を愛することを促すとは
人間が己の利己性に気づいていない、
ということでしょうか?



こう言うと自称スピリチュアリストは
主張します

みんな自分のことを大切にしていない」 と.

そしてその証拠を差し出します

⒈ 友達/恋人の気持ちを優先する
⒉ 親の希望の大学/職種を選択する
⒊ 周りに合わせて素の自分を出さない
⒋ 人と比べて落ち込む、自信がない、劣等感に苦しむ
⒌ 自分の顔もスタイルも何もかもに不満
⒍ 価値のない人間だと思っている
⒎ 醜い心の自分が嫌い

※『自己はいつも利己的



これらはすべて自分のことを
大切にしていないからではなく
自分のことを大事に考えて考えて
考えた結果ではないですか?

自己愛の「自己」とは、自我・エゴです

つまり自己愛とはエゴを愛すことです

自己愛とは自らの利己的な行為を
奨励することです

これを踏まえてスピリチュアリストの主張の
真偽を調べていきましょう



⒈ 友達/恋人の気持ちを優先する
 
 友達や恋人の気持ちを優先させた方が
 関係をこじらせずにすむから
 そうするのではないですか?

 自分の気持ちを優先させて関係が悪化すると
 【自分が】嫌/面倒/耐えられないのではないですか?

 つまり自分の快・不快を考えた上で
 相手の気持ちを優先させることにしたのです

 ですから自分のことを大切にしていない、
 ということではありません

 むしろ自分が気分よくいられることを
 考えたからそうするのです



⒉ 親の希望の大学/職種を選択する

 これも1と同じで
 両親に喜んでもらえることが
 希望の大学に行くことより
 自分にとっていいからそうするのです

 親に喜んでもらいという願望や
 揉めたくないという気持ち
 自分の選択に自信がもてないなど
 色々な理由が考えられますが
 共通することは...
 希望の職種に就くことより
 親の言う通りにすることに
 メリットがあると感じるから
 そうするのです



⒊ 周囲に合わせる、素の自分を出さない

 周りに合わせるのは人とぶつかりたくない..
 孤立したくない..など自分のことを
 考えた結果ではないですか?
 
 素の自分を出さないのも嫌われたくない
 人と深く関わって傷つきたくない
 といった利己的な想いがあるからです

 そうやって自分を守っているのです



⒋ 人と比べて落ち込む、自信がない、劣等感に苦しむ

 人と比較するのは紛れもなくエゴです

 エゴが他者と比べては落ち込み
 自信をなくし劣等感に苦しみます

 つまり自分のこを考えているから
 これらのことに悩まされるのです

 特効薬はセルフラブではなく
 自分のことばかり考えることを
 止めることです

 自己/エゴを一掃することです

※『エゴはこうすると止む



⒌ 自分の顔もスタイルも何もかもに不満

 4と同じです

 自分のことばかり考えるエゴが容姿に囚われ
 美しい人を見ては自分の容姿を呪うのです

 つまり容姿に対する嫌悪感は
 利己的な思考から生まれるのです

 エゴから生まれます

 だから自己嫌悪という表層だけを見て
 セルフラブ/自己愛に走るのではなく
 自己の本質である利己性が
 容姿に執着し嫌悪しているという
 事実を見て自己に取り組まなければなりません



⒍ 価値のない人間だと思っている

 他の人のように幸せではないから
 結婚できないから、賢くないから
 美人じゃないから、仕事ができないから
 お金が稼げないから.......

 価値がないと思う理由は色々ありますが
 いま挙げたものは人と比較した結果です

 そして比べているのはエゴです。

 エゴが人と比較しては落ち込み
 自分に価値のない人間という烙印を押します

 自己愛とはこのエゴを愛することなのです

 なんとも愚かではありませんか?

 ですからエゴを愛するのではなく
 エゴの運動をきちんと理解しましょう

※『心は理解すると変わる



⒎ 醜い心の自分が嫌

 醜い心が自己なら
 それを嫌うのもまた自己です

 醜い心が自己の正体であり
 それを憎むのもまた自己なのです

 ですからこれも自己の運動に他なりません



自分の心が醜いことに気づいている人は
醜い心を手放すまであともう一息です

しかし殆どの人は.....
「自分を嫌わずもっと愛さなきゃ!」
と事実とは逆の方向に自らを鼓舞して
事実~醜い心~から離れてしまいます

事実(心の醜さ)から離れるとき
私たちはもうありのままの心を
見つめることはできません

ありのままの心から離れてしまったら
醜い心は変わらないのです

このことに気がつくと
自己を愛そうなどという発想には至りません

かわりに自己の巧妙な動きに敏感になります



自己を愛そうが人と比べようが
自己防衛しようが自己嫌悪しようが
自己の動きが止まらないことには
金太郎飴のようにどこを切っても
利己的なんだとわかると
人は自己を探究しはじめます

このようにして自己の動きから
目を離さずにいると自己の動きは
ピタリと止まり、人は自己から
自由になります



自己を愛するとは利己性を助長することです

あなたの寂しさや苦しみ、怒りや憎しみ
傲慢さや貪欲さを太らせることなのです

ですからセルフラブの虚偽をしっかり見て
エゴを膨らせる行為、セルフラブの実践を
今すぐ止めましょう!

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真理探究に15年を費やした後あらゆる修行・規律・イデオロギーは不毛であると気づく。以来感覚だけを頼りに思考と感情を刻々と観察しながら自己について学んでいる

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