先の投稿で、一般に用いられる知識と自己知識の
違いについてお話しました。
自己知識とは自己に対する絶え間のない学びであることを
お話ししましたが、今回はどのようことを学ぶのか
具体的な例をあげながら見て行こうと思います。
自己を学ぶとは、自己観察を通しての自己発見です。
先の投稿:自己知識とは自己に対する絶え間のない学び
まずはどのようなことを観察するのか、
具体的な例を挙げて見て行きます。
- 噂話をしているときの自分
- メディアで叩かれている or 賞讃されている人に対する自分の反応
- 両親・恋人・兄妹・子供とケンカしたときの自分の反応
- 批判されたり褒められたときの自分の反応
- 店員さんや見知らぬ人への接し方
- 感情の移り変わり
- 思考の動き
- 自分の大事にしている概念や信念、理想
このように自分の内部で起こっていることを観察し、
態度や用いる言葉・表情に注視することで、
私たちは自分自身について多くのことを学びます。
では具体的に何を学ぶのか!
自分についてどんなことを発見するのでしょう?
それは自分がいかに条件付けられているかということ
私たちの脳は、コンピューターがそうであるように
何万年にわたりプログラムされています。
あなたは否定するかもしれません。
この事実を否定したいかもしれません。
しかし自己観察すればあなたがいかに条件付けられているか、
気づきます。
条件付けに気づくことがどうして必要なのか、
と問うかもしれません。
しかしもし条件付けられていることに気づかなければ、
あなたは条件付けに従ってこの先ずっと生きることになります。
それでは、コンピューターと変わりません。
では脳の条件付けとは、どういったものがあるのでしょう?
これまでお話してきましたようにあなたがご自身の言動を観察すれば、
条件付けに気がつきますので、ご自身が最高の教科書だということを
忘れずにこの先を読み進めて下さい。
◎ 脳の条件付けの具体例
- 特定の言葉にどれだけ強く反応するか
共産主義・全体主義という言葉に、自分がどのように反応するか
特定の宗教・国家に属する人に対する自分のイメージ
社長と店員に対する自分の態度の違い
成功や貧困という言葉に対する自分の反応
- 似たようなパターンで人間関係につまずく
同じようなタイプの人を嫌い・好きになる
同じような理由で、人間関係が壊れる
結論に達すると、相手を受けつけられなくなる
自分をいつも正当化する
相手をいつも批判する
過去の相手の言動を根に持つ
自分の理想通りに相手を変えようとする
損得でしか人と付き合えない
自分をいつも最優先する
相手のことより、自分の快不快・好き嫌いで行動する
- 思考や行動に、あるパターンがある
- 伝統や道徳、理想や信念・教義に従って生きている
- 主義主張やイデオロギーをもつ
- 信仰や既存の宗教に属している
- 神を信じている or 無神論者である
- 従う指導者や権威を受け入れている
- 現在の社会で奨励されることを追求している
有名になりたい、社会に認知されたい
野心があり理想や目標を追い求める
- 戦争や衝突を受け入れている
- 悲しみ・苦しみは避けられないものだと思っている
- 葛藤は避けられないと思っている
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- 自分は他者とは分離した個人だと思っている
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- 考えることで問題は解決できると思っている
- 問題を直視せずに、解決策を見出すのに忙しくしている
関連記事:解決策は問題を複雑にする
- 嫉妬・怒り・憎しみといった感情を抑え込もうとする
- 今の自分ではない何かに、常になろうとしている
関連記事:内部の非二元性についての対話
etc....
条件付けは自己を観察することで明らかになります。
ですからどうか、あなた自身を観察してください。
すると今日考えていることが、
昨日とあまり変わらないことに気づきます。
同じような出来事や人物に怒ったり
パニックになっている自分に気づきます。
褒められて有頂天になり批判されて傷つく
自分の姿を目の当たりにします。
このようなパターンがプログラムされたものだと気づく時、
あなたがプログラム通りに反応することはなくなります。
というのも刻々の観察があなたの条件付けを暴き、
条件付けは終焉を迎えるからです。
夢だと気づいた瞬間目覚めるように、
条件付けに気づいた瞬間あなたは条件付けから自由になるのです。
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