大切な人を理解したいという気持ちはありますか?
私たちが夫婦だとします
あなたは夫で、物事の本質を見抜いています
一方、私は理解していません
自分が見ていることをあなたはあらゆる方法で
私に伝えようとします
私が思考に囚われているとき
あなたは私への愛情からそれを指摘します
私がイメージに囚われているときにも
あなたは指摘します
私が日々機械的に行動していることや
損得でしか動いていないこと
人の言葉に反射的に反応して
怒ったりイライラしていることを
そのときどき指摘します
しかし私はあなたを拒絶するか腹を立てるかの
どちらかであなたの話をちゃんと聴こうとしません
私が本当に愛していれば
あなたを理解したいという想いから
あなたの話に耳を傾けるはずですが
そのような愛情を私は持ち合わせていません
※『相手を理解するためにバイアスを外して聴こう』
『指摘し合って思考・感情・行動パターンから自由になる』
あなたが利己的なら利己的な社会を生み出す
このときあなたと私の間に関係はあるでしょうか?
行為の1つ1つに責任を感じているあなたは
私の行為にも責任を感じています
なぜなら私たち1人1人の行為が利己的なら
冷たい社会を作り出してしまうことがわかるからです
責任というと負わされているような
重々しいイメージがありますが
あなたのもつ責任はそれとは違います
あなたはあなた自身が世界であり
自分は全人類の代表だと感じるがゆえに
何を想い何を行うかに責任を感じており
他の人の行いに対しても同じように
責任を感じています
このような責任には大きさ・美しさ・優しさ
情熱・愛があります
それは重さとはほど遠いものです
※『あなたの意識は全人類の意識』
『こころの混乱を取り除いて平和な世界を築こう』
一方に愛があって片方にはない関係
内部に戦いがあればそれは外にあらわれ
嫉妬や憎しみがあれば世界に同じものを
もたらすことをあなたは理解しています
私のことを大切に想っているあなたは
私の行動に対しても責任を感じているので
自分の言動と同じく私の言動にも敏感です
私の言動をあなたは注意深く観察しています
これは私を批判する機会をあなたが探している
というのではありません
しかしそれが理解できない私には
あら探しをしているようにしか思えず
あなたを疎ましく思っています
あなたから離れたいと思うことさえあります
しかし実際はあなたは私への愛情から
自分が洞察したことをあなたにも気づいて欲しくて
伝えているだけなのです
※『洞察について』
一方通行の関係
あなたと私は残念ながら一方通行の関係しかありません
あなたは私と関係を持ちますが私は持ちません
相手のイメージをもつと関われないことをく
理解しているあなたは私に対してイメージを
持たずにありのままの私と向き合います
しかし私はあなたの過去の言動と今のあなたを
照らし合わせてはあなたを批判したり褒めたり
怒ったりけなしたりします
「あのときあなたはこう言った、ああだった」と
わたしは常に過去を現在に持ち込むので
ありのままのあなたを見ることができません
※『イメージを手放さない限り真の関係はない』
過去というレンズ越しでは相手を理解できない
イメージを持つことの危険を理解しているあなたは
「現在の私」を見ているので私のことを理解できますが
過去というレンズ越しにあなたを見ている私は
「現在のあなた」を理解することができません
あなたの過去の言動を寄せ集めて作ったイメージが
観察を歪めてしまうからです
イメージが邪魔になってわたしは本当のあなたと
接することはできません
つまりイメージを落とさなければ愛は一方通行であり
私とあなたが互いに分かり合うことはないのです
ですから....
過去の言動を覚えていても仕方がないばかりか
相手をきちんと見れなくなること...
今、目の前にいる相手を観察しなければ
関わることはできないことを理解することが大切です
大切な人と本当に関係していますか?
過去の相手ではなく現在の相手を見つめなければ
ほんとうに関わることはできないわけですが
私たちの殆どの関係は過去に縛られています
殆どの人がもっているのはイメージ同士の関係
肉体関係、血縁関係、損得上の関係だけです
あなたが相手のイメージをもっていたら
自分がこしらえたイメージとあなたは
関わっているのであって人ではありません
このように本当は誰とも関係していない、
という悲しい事実がこころを不安と悲しみ
寂しさで一杯にするのです
真の関わりがないから私たちは言いようのない寂しさを
抱えて生きているのです
ですから孤立してしまって寂しいのなら
自分の現在の人間関係を見直しましょう
※『孤独の終わりは利己心の終わり』
『上辺だけの関係が悲しみ・孤独をもたらす』
『真の人間関係を築きたい、温かい人間関係を築きたい』
過去に染まった眼鏡を捨てるかはあなた次第
この事実を知ってあなたはどうしますか?
これまで通りイメージをもって人と関わりますか?
相手に抱いた過去の感情~憎しみや嫉妬を~
引きずりながら相手と関っていきますか?
自分という狭い思考に支配されたまま
生きていきますか?
どうするかはあなた次第です
誰とも理解し合えないままでいいなら
これまで通りの生活を続ければよいでしょう
イメージがある種の安心を与えてくれるのは
事実なのでそれを手放せないというのなら
持ち続ければよいでしょう
ただしそれには人と本当に関わることはできない
という副作用があることを忘れないでください
※『安心願望がイメージを作り出す』
『真剣さが足りないから会話が表面的になる』
人と本当に関わりたいならこころを見つめよう
大切な人のことを理解したい、関わりたいなら
あなた自身の行動や反応、思考の動きに注意を払いましょう
こころの動きを注意深く見つめることで
あなたは自分について驚くほど多くのことを学びます
観察を通して自分のことを理解すると
あなたはようやく事実に出会えます
起こっている出来事、目の前の相手や自然と
本当に出会うので真に交わることができます
イメージや過去の記憶が一掃されると
あるがままの事実を歪みなく観察することが
できるので物事の本質をあなたは瞬時に掴みます
関連記事
事実と向き合う
自己理解は自己観察によって生まれる
あるがままに見つめるとはどういうこと?
心理的記憶とイメージを一掃すると真の関係が生まれる
☆☆
相談を承っております
詳細はこちらをご覧ください
→オンライン相談について
0 件のコメント:
コメントを投稿