心にある残酷さ・腹黒さ・ずるさ・意地悪さを見つめる

内部を観察するにはまず外の世界を見つめよう

あなたの内部に残酷さはありますか？

『私はなんて意地悪いんだろう、ずるいなー
　腹黒いな、冷酷だな、利己的だな』
　と思うことはありませんか？

あなたの心がどのような状態かを
正確に調べるためにはまず
外の世界を調べなければなりません

というのは自分自身の内面を見るとき
殆どの人は良いところだけを見て
悪いところはなかったことにしがちなので
根っからの正直者でもないかぎり
心を偽りなく観察することはできません

でも、外で起きていることなら
私たちはより客観的に冷静に
観察することができるので
心を理解するためにはまずは
世界を観察することが大切なのです

外の世界はあなたの内面の表出

内にあるものは必ず外にあらわれます

社会を構成する私たち1人1人が
日常生活において自己中心的なら
社会は利己性が基盤となって作られます

つまり様々な地域で起きている争いというのは
私たち1人1人の内部の争い～葛藤・怒り・野心 etc. ～
から生まれたものなのです

※『世界の混乱は私の混乱』
　『心にあるものは体にあらわれる』

外側の残酷さ(争い・比較・差別 etc.)

私たちの外側に存在する残酷さを見て行きましょう

競うことや野心・野望を抱くこと
人と蹴落としてのし上がろうとするのは
残酷以外の何ものでもありません

教育の場での比較やテスト、同僚との競争
仲間や有名人と自分を比べること、階級差
民族・宗教・国家間の争い、テロ、いじめ
表情や態度、言葉のチョイスや声のトーン
趣味やスポーツという名の下に行われる
釣りや狩猟という残虐な行為、
動物や自然への関心のなさ

このように私たちの外側は多くの残酷さで一杯です

外側にこれだけあるのですから
私たちの心にないわけがありません

なので今度は内部にある残酷さを見て行きましょう

※『心の混乱・矛盾・葛藤を見る』
　『比較・競争・服従・模倣は暴力』

【気づき】が残酷さを焼き尽くす

私たちが自分の行動1つ1つに注意を払うとき
いかなる形の残酷さも暴力、傲慢さも、
行動に表われることはありません

特定の人に意地悪い態度をとったり
冷たく接したり、自分だけが得するような
ずるいことをしたりということがなくなります

というのはあなたはその行為の残酷さに気づいたので
それとは距離を置くからです

自分がやっている行為が残酷であることに気づくと
～つまり腹黒い考えや他者に対する接し方や
言葉のチョイスに気づくことができると～
残酷さが入り込む隙間なんてないのです

だから自己観察が大事なのです

意地悪な性質、不誠実な行為に染まらないためには
自己観察が欠かせないのです

自分自身を観察することを学びましょう

自分自身を理解することを学びましょう。

※『注視が自己を暴く』
　『自己理解は自己観察によって生まれる』
　『変わるためにやるべきたった1つのこと』

思考を作動させずに心を見つめる

心の中で起きていることを
批判や正当化をしないで見つめましょう

『あーまた怒りか、嫌だな～』
『怒りをコントロールしなきゃ』
『感情に支配されるなんて未熟だな』などと
思考が割り込んできてお喋りを始めますが
あるがままの感情をただ見つめていると
このような思考の波に呑み込まれることはありません

このように心だけでなくあなたの周りで
起きていることや世界で起こっていることも
思考を挟まず見つめましょう

心にある残酷さ・腹黒さ・ずるさ・意地悪さを見つめると
同時に外側の残酷さを見つめます

あなたの心にある残酷さが
世界にもたらしたものを見つめて
残酷さを持つことの危険を理解しましょう

私たち1人1人の残酷さが様々な形をとって
外に表れていることを理解しましょう

残酷さがいかに人を冷淡にし無関心にするか
残酷さが自分以外の人やモノに対して、
どんなに無関心にするかを理解すると
残酷さが心を染めることはありません

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