自分に誇りを持つ人、プライドを持つ人に優しさ・謙虚さはない

2019/07/10

思考 怒り 暴力 抑制 比較 分離 利己的な私 瞑想 問う 疑う

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新ドラマが始まり出したみたいですが
ネットで配信されているドラマは
毎回1話だけは観ていて先日
視聴率が高いと言われている
『ノーサイド・ゲーム』を観ました。

そこで感じたことを今回は書きます



「プライドをもってやっているんだ」
という言葉をよく耳にしますよね!

仕事でもスポーツでも社会活動でも
私たちは自らの行為に行為以上の何か
大概くっつけます

このドラマにおいてもプライドという言葉が
何度も出てきますが人はプライドなしに
ただ行うことはできないのでしょうか?



☑チームの為に戦うラグビーという
 スポーツに誇りをもってやっている
☑自分の仕事にプライドをもつ
☑ラグビーは喧嘩じゃない、スポーツなんだ

何度も「ん?」と思う言葉が
次から次へと出てきましたが
話をプライドに戻すと...

プライドと謙虚さは共存できるものでしょうか?

それともプライドがあるときには、
謙虚さは存在できませんか?

皆さんも考えてください



どのような形であっても
プライドは心の寛容さを妨げます

意識が己に向かっている精神が
寛容なワケありません

立派な概念をどんなにくっつけても
プライドをもつ精神は自己中心的なのです

成し遂げた事柄に対する誇り
積み上げて来た知識や経験に対する誇り
努力を惜しまずひたすら頑張る
自分自身に対する誇り
自分のチームへの誇り
日本人としての誇り  etc.

私たちは実に様々なことに
誇りをもっています



殆どの人は意識的にか無意識的にか
自分に対して何かしらのプライドを
もっており社会もまたプライドを
何か立派なことのようにみなします

競争や貪欲さで成り立つ現代社会において
プライドが助長されるというのは
不思議なことではありませんが
プライドをもつ精神が寛大であることなど
絶対にないしその精神が優しさや
謙虚さをもつこともありえません

乾ききった土壌で謙虚さが
開花することはありません



思考は巧妙なのでいつも
自分の行為を正当化するし
優しさを育もうとしますが
自発的に優しさを育むことは
優しくあることとは違います

優しさは努力で得られるものではありません

内部の自己中心性がなくなると
優しさは花開きます

※『利己的な思考を観察する
 『優しさと利己性は共存できない
 


自分のことに専心している精神は
非常に限定されます

チームの為とはいえ
自分のチームなわけですから
自分のことに専心していることと
変わらないでしょう?

限定された精神は不活発で
知覚の素早さはなく鈍感なので
それ以外の生のことについて
無関心になります

特定のことに集中している
制限された精神はこのように
優しさとは無縁です

※『特化しないで全体的に生きる



スポーツを悪く言いたい訳ではありません

私はただスポーツを純粋に楽しめばいいと思うのです

身体を動かすことは気持ちのいいものだから

そこに何故競争を持ち込むのでしょう?

スポーツそのものを純粋に
楽しんでいる人にとって
勝ち負けを決める必要性など
どこにもないはずです

勝ち負けを持ち込むのは
人間の性質が暴力的で攻撃的だからです

競うことによって彼らは自らの攻撃性を
ぶくぶく太らせているのです

※『競争を手放し暴力性・攻撃性から自由になる



どのような形であれ競争は暴力です

競争は比較することであり
誰かと比べて競い合うことは暴力です

そこに崇高な観念をくっつけて
事実を覆わないようにしましょう

事実からはなれて観念を崇拝するのは
精神の腐敗に他なりません

ゲームが終わった瞬間に
敵味方の区別はなくなり
互いの健闘を讃え合うスポーツ精神を
どれだけ強調したって
競い合うことが暴力である
ことは変わりません

こころに攻撃性をもちつつ
優しくあることはできません

攻撃性があれば優しさはないし
謙虚さはありません

ここのところを理解してない人が
スポーツ選手を過剰なまでに
褒め讃え彼らの人間性は素晴らしい
と思い込んでいるのです

私たちは物事を問いただすことを
しないで聞こえのいい観念を
都合よく受け入れますが
それでは事実を観察することは
できないのです


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☆☆

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真理探究に15年を費やした後あらゆる修行・規律・イデオロギーは不毛であると気づく。以来感覚だけを頼りに思考と感情を刻々と観察しながら自己について学んでいる

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