先日の記事「価値観を持つ=過去に縛られる」
を読まれた方からたくさんの反応がありました
ただし大切なことは感情をぶつけることではなく
あなたがどこに反応してどこにイラっとしたのか
を理解することです
というのは自らの反応に気づくことで
自分自身について深く理解できるからです
※『反応に気づく』を併せてお読みください
リアクションは下記の部分に多くありました
↓
↓
過去を背負っているから私たちは
新たなものに出会えないまま過去に根付いた虚しい生を送る
過去を背負っているから私たちは優しさを持たない
右手に過去(死)、左手に愛(生)を持つことはできない
「人は過去を繰り返すだけの虚しい生を送っている」
という指摘に「そーお?」と思われる方が結構いましたので
今回はこの真偽を一緒に確かめていきます
思考はいつも大体同じ
あなたの昨日の思考と今日の思考に
大きな違いはありますか?
ご自分の思考を観察して確かめてください
思考の中身はそんなに変わらなくないですか?
「今日も暑いなぁ」
「何食べよう?」
「休みまであと〇日」
「今夜見るドラマは...」
「楽しいことがない」
「暇だな~」
「生きてて何になるんだろう」
「仕事で必ず結果を出すぞ」
「仕事辞めたいな」
「会社に行きたくない」
「もっと頑張らなきゃ」
「あの人苦手」
「心を入れ替えよう」
「優しくなろう」
「幸せになりたい」
「いい人いないかな」
「寂しいな」
このように思考の中身は昨日も今日も大して
変わりません
ここまでで同意できない方はいますか?
※『思考は繰り返す』
思考は同じことを繰り返している
自分自身のことを指摘されるとなかなか
認められないのでここからは自分以外の
人について調べていきます
あなたの周りに何度も同じことを延々と
繰り返している人っていませんか?
「今度こそ絶対痩せる!」
「今年こそ禁煙する」
「もう浮気しない」
「社長になる/お金持ちになる」
あと…若い頃の自慢話を繰り返しする人もいますよね?
これらは私たち人間が過去を繰り返している決定的な証拠です
1年前の決意と現在の決意が同じという人は結構います
あなたはどうですか?
正直になって自分の思考を1年前の思考と比べてください
私たちは過去を繰り返している
なぜ同じことを考えるのか?
それは私たちの思考の中身が1年前とそんなに変わらないからです
【そんなに】と言ったのは私たちは知識や情報を
日々インプットしているのでそれにあわせて
思考の中身は変化するからです
ただ私たちは独自の思考パターンを持っていて
それを繰り返しています
同じようなことに怒りを感じるというのも
悪い方に考えるクセがあるというのも
思考がパターンを繰り返しているからです
パターン化された思考を繰り返すということは
思考の中身は過去なので過去を繰り返していることになります
壊れたレコードやロボットのように私たちは飽きもせず
毎日毎日過去を繰り返しているのです
※『過去に生きる』
99.9%の人は現在に過去で応答している
今起きていることをしっかり見つめて
現在に適切に応答することが
今を生きるということですが
殆どの人はそのようにはしません
殆どの人は今起きていることを
しっかり見つめるかわりに
大まかに把握して失敗しないように
頭の中にある過去のデータから
現況に最も近いデータを弾き出して
過去の失敗を繰り返さぬよう
とるべき行動を慎重に選択します
現在に過去で応答しているのです
現在に過去で応答する行為は
目の前に咲いている花を観察せずに
植物図鑑を見て理解しようとするのと似ています
実際の花と植物図鑑に載っている花は
決して同じではないのにね..
頭の中から現況に似たデータを引っ張り出してみても
現況とデータ(過去の経験)は全く同じというわけではないので
そこに必ずズレが生じます
このズレが摩擦を生み矛盾を生んで
人間関係の対立や心の葛藤を引き起こします
このようなズレを生じさせないためには
現在に過去ではなく現在で対処する必要があります
※『ズレは対立の原因である』
現在に適切に応答するとは…
何度も言うようですが生きているものには
生きているもので対処しなければ適切な応答とは言えないのです
恋人が怒っているなら彼/彼女を注意深く観察しなければ
状況に即した行動をとることはできません
怒っている恋人の言動やこころを見つめることが
現在に適切に応答することです
一方、激怒する恋人と向き合わないで
心理学や恋愛本に助けを求めたり
恋愛経験豊富な友達のアドバイスに従って
行動することが現在に過去(既知)で応答することです
あなたの恋人はあなたの友達が
過去に付き合ってきた彼/彼女ではないので
アドバイスに忠実に従ったとしても
適切な応答とは言えないのです
ですから握りしめている過去~経験~を
思い切って手放しましょう
幸せだった自分や過去に付き合った人との思い出
過去の栄光や苦しみや憎しみや喜び
瞑想体験や知識や価値観に至るまで
すべての過去を手放すのです
一切の過去を手放すときようやく
私たちは現在に即した適切な行動がとれます
※『知識・経験・結論を手放す』
過去に染まった心は現在(いま)に出会えない
過去を手放すとき、はじめてあなたは
躍動する現在(いま)に出会います
愛・優しさ・思いやりは過去ではなく
躍動する現在(いま)に在るのです
知識や記憶、価値観や信念といったガラクタを片付けるとき
ようやく愛や優しさ、思いやりが私たちの内に流れ込んできます
※『エゴを落とすと愛が生まれる』
過去を落とした心に愛・優しさ・思いやりは宿る
わかるでしょうか?
優しい人、思いやりのある人、愛ある人のイメージを
追い求めることで私たちは優しくなるのではないのです
愛・優しさ・思いやりが心に流れ込んでくるのを
せき止めているのは既知のもの~経験や知識~
であることを理解して一切の過去を追い出すとき
心は愛・優しさ・思いやりで満ち溢れてきます
それらは泉のように湧き上がります
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