自分を変えたいし変わりたい、でも変わりたくないのは何故?

質問

心の底から自分を変えたい！
変わりたいのに同時に
心の底から変わりたくない
という気持ちがあります

どうしたら変わりたくない
という気持ちをなくせますか？



シェイクスピアの言葉を
思い出しました

-------------------------
悦びにふける者は
悲しみにもふけるが習い
ともすれば悲しみが悦び
悦びが悲しむ　
-------------------------



悦びにふけるのが自己なら
悲しみにふけるのも自己だと
彼は美しく表現しています

あなたの願望も同じで
変わることを望むのが自己なら
なぜ変わらなければいけないの？
と反発するのもまた自己なのです



心は小さな子供のようです

子供の頃、先生や両親に
「やってはダメ！」と言われると
無性にやりたくなりませんでしたか？

ダメ！と言われると
人はやりたくなるものです

なぜかというと私たちの脳は
いつも完全なる自由を
求めているからです

※『安全を求める脳』
　　を併せてお読み下さい



脳は制限をかけられることが
大嫌いです

寝ているときに夢を見るのは
日中、思考によって無秩序に
なっている脳が秩序を
取り戻そうと調整している
からです

このように脳はいつも
秩序=自由を求めています

だから制限をかけられると
必死で抵抗するのです



また...

願望があるところには
他の願望が必ずあるので
願望同士がぶつかります

願望が1つだけなんていうことは
あり得ません

いつも言っていることですが
私たちの内面がバラバラだと
～バラバラとは色々な願望や
想いがあるいうことですが～
そこには分離があるので
分離があるところ
衝突は避けられません

これが願望同士がぶつかる理由です

心が一つのまとまりだと
そこに何の葛藤も衝突も
起こらないわけですが
心が分裂状態だと分裂した
者同士必ずケンカします

※『断片的な内面』を併せて
　　お読み下さい



例を挙げましょう

変わりたい⇄変わりたくない
変わりたい⇄今のままでいいじゃん
痩せたい⇄でも食べたい
痩せたい⇄痩せる必要はない
優しくなりたい⇄今のままで十分



振り子が大きく右に振れると
同じだけ左に振れるように
あなたが変わりたいと想うときには
それに逆らいたいという気持ちが
同じくらいあります

どうしたらいいかというと
変わりたいという気持ちを
よく観察するのです



なぜかと言うと
先ほども言ったように
心がまとまっていれば
願望同士がぶつかること
なんてあり得ないので
分裂した心を見つめて
心を一つにまとめよう
というわけです



ですからあなたの願望が
どのように生まれたか調べます

✔今の自分に不満があるから
　変わりたいのか？

✔誰かに愛してもらいたくて
　変わりたいのか？

変わりたいという願望の
背後にある動機を調べます



現在の自分に不満があって
変わりたいのなら
不足や不満、不十分さを
感じている心を
見つめなければならないし
愛されたくて変わりたいのなら
飢えた心、求める心を
観察しなければなりません



というのは...

アクションを起こすから
人は変わるのではなくて
不満や不十分さを感じている心
飢えた心を見つめるから
人は変わるのです

※『愛されたい！の背後に..』
　　を併せてお読み下さい



変わりたいという気持ちが
どのように芽生えたかを調べ
そのあるがままの心と共に生き
それを理解するとき
心は根本的に変容します

ですから変わることに
意識を向けるのではなく
変わりたいというあなたの
願望を見つめましょう

※『願望をみつめる』を併せて
　　お読み下さい



変わろうと必死になるのは
『あるがままの自分』からの
逃避だということを理解しましょう

※『なりゆかない』
　『なりゆくのではなく今変わる』
　　を併せてお読み下さい



あなたが変わるのは
あるがままの心をしっかり
見つめるときだということを
忘れないでください

このように『変わりたい！』と
思っている心を深く見つめると
あなたは自分の心の動きを
理解し始めます

そして理解しきったとき
あなたはどのような願望からも
自由になっているので
飢えた心、不足した心は
既に変わっています



とても大事なことを最後に1つ.


あなたが根本的に変わるのを
邪魔しているのはまさに
変わりたいというあなたの
願望です

というのは....

変わりたいと思っている自己が
止まないかぎり心の根本的な
変容は起こらないからです

ですからあなたの心を
忍耐強く観察することが
とてもとても大切なのです

※『根本的な変化』を併せて
　　お読み下さい



あなたがそこに見るものを
批判したり正当化したりしないで
現在のあなた自身の心にとどまりましょう

あるがままの心にとどまるとき
その心は瞬時に変容します

※『理解すると心は変わる』
　　を併せてお読み下さい


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