良いプライド、悪いプライドはない:プライドに実体はない

2020/08/02

イメージ 概念 依存 執着 思考 動機 欲望 願望 利己的な私 理解 洞察 事実

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プライドについての記事
先日投稿しましたが読者の方から
いただいたメッセージを読むと
多くの人がプライドを支えに
していることがわかります





プライドが生きる支えになっている?



例を挙げます

私はこの40年の間、人に恥じなければ
ならないようなことは何一つ
やっていないという誇りがある

そしてそのプライドが
現在の私の生きる活力
支えになっている



彼が誠実に生きてきたことは
文章からわかりますし
それは素晴らしいことですが
過去は過去として葬り去り
プライドを持たずに今日を
ただ誠実に生きることは

できませんか?

彼はなぜ過ぎ去った過去を
今も背負っているのでしょう?

誠実に生きてきたという
過去の記憶や誇りがなければ
今を誠実に生きることは
できないのでしょうか?



過去を落として今を誠実に
生きることが重要ではないですか?

というのは過去を背負った心は
自由ではないからです

重い荷物を背負っていたら
自由に行動することはできません

過去が映し出された心に
現在が精確に映し出される
ことはないのです



過去を一掃しないかぎり
観察も理解も必ず過去に染まります

つまりあるがままの事実を
見ることも理解することも
できないのです

現在がもつ美しさを
知覚することもできません





日々を誠実に生きる



今日という一日を誠実に生きるのに
モチベーションは必要でしょうか?

それとも....

あなたが誠実に生きるのは
その美しさ、その必要性を
理解しているからでしょうか?



誠実に生きるための
モチベーションが必要なら
あなたは誠実ではありません

なぜなら動機が必要なとき
その背後には必ず願望があり
思考が働いている証拠だからです

思考は常に利己的に考えて
行動するので利己性とは
真逆の誠実さが思考から
生まれることなど
あり得ないからです



話を進めるために日々を誠実に生きる
ために、あなたはモチベーションを
必要としているとします

モチベーションを
あなたは自身の過去の行いから得ます

あなたは過去の手柄を杖にして
それに寄り掛かって立っているのです



しかし...

過去にどのような偉大なことを
成し遂げたとしても..
真面目に生きてきたとしても..
それはもう終わったことであり
現在のあなたと何の関係もありません

知識や経験を大切に携えて
それにプライドを持つことで
立派な人間になった気になる
のかもしれませんが
実際はというとあなたは
過去に執着しそれと一体化する
ことによってそこから満足を得て
それを糧に生きています

つまり現在(いま)を生きるのに
過去を必要としているということです

あなたは概念から
モチベーションを得ているのです

死物からエネルギーを得ているのです

わかりますか?




自らの行為に気づく



ご自分がしている愚かな行為に
気づいていますか?

実体のないものからモチベーションや
快感を得ていることに気づいていますか?



人は自分がしていることの
愚かさに気づかないので
その行為を繰り返しますが
その愚かさに気づくと
行為は一瞬で止まります

ですから自分のしていることに注意を払い
自らの愚かさを直視し理解しましょう

するとプライドだけでなく
その他の実体のないものと
一体化する行為そのものが
終焉します


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真理探究に15年を費やした後あらゆる修行・規律・イデオロギーは不毛であると気づく。以来感覚だけを頼りに思考と感情を刻々と観察しながら自己について学んでいる

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