思考を見つめて苦しみから脱出する

思考に気づくと思考は止む

先日カウンセリングしまして
思考を注視すると思考は消える
というお話を相談者の方に
したのですがもっとわかりやすく
伝えられないかなとここ数日
数日考えていたら
今朝ふと思いつきました

今もあるかわかりませんが
もぐら叩きというゲームを
ご存じですか？

次々に穴から出てくる
もぐらを叩いては
ポイントを稼ぐゲームです



もぐら叩きはもぐらが出てきたら
叩くという行為が必要ですが
頭に浮かんだ思考は叩かなくても
～コントロールしようとしなくても～
見つめると消えるのです

見つめるだけでモグラが
消えるということは流石に
ありませんが(笑)
思考に限っては霧散します

ぜひ試してください



あなたが思考が働いている瞬間に
気づくと思考は止みます

思考の動きを敏感に感じ取った瞬間
思考は霧のように消えてなくなります



※『思考のおしゃべり』を
　　併せてお読み下さい

思考を観察するとは？

自分が考えていることに対して
『ネガティブだなぁ～』
『自分って性格悪いな』
『優しいな～』などと言って
自らの思考にダメ出ししたり
称賛したりしているときには
思考に夢中になっているだけで
観察してはいません

思考にコメントするということは
思考に思考で対処しているわけで
頭の中は色々な考えがグルグル
回っている状態であり
観察には不可欠な静けさが
ないので思考を観察することは
できません

思考を観察するとは
善悪を断定しないで
ジャッジしないで
ただ見つめるということです

思考を新たな思考で覆わずに
～思考を介入させずに～見つめます



善悪を断定するとき..
思考を解釈・評価するときや
コントロールするときには
思考をあるがままに
観察できないことを
理解しましょう

ある思考に対して
別の思考で応答することは
思考の活動なのです

思考を判断せずに
ただ見つめることが
思考を観察するということです

観察すると思考が止まる？

思考は観察すると
なぜ止まるのでしょう？

思考が働くのは
私たちが不注意のときなので
注意を払うと思考は止まるのです



赤ん坊がそうであるように
思考はあなたの全的な注意と
たっぷりの愛情を必要と
しています

あなたの関心が自分にないことが
わかると思考は途端に
おしゃべりを始めます

それでもあなたが
知らんぷりをしていると
思考は泣きわめくことで
あなたの関心を引こうとします

だからあなたがひとたび
思考に注意を払うと思考は
あなたの胸の中で安心して
スヤスヤと眠りにつくのです

つまり...

思考が動いているときというのは
思考があなたに伝えたいことが
あるときなのです

それをあなたが聴くことが
思考を観察するということです

あなたの意識は全人類の意識

注視することで思考は止み
そして思考が止まるということは
自我の動きが止まるということ
なのでこのとき初めて
エゴから自由な行為が生まれます

それは利己的行為とは全く違います

私たちの殆どが野心や損得といった
自我に突き動かされた行動を
毎日とっていますが
エゴから自由な行為は
普段の私たちの行為と違い
混乱や衝突を引き起こしません

だから思考を注視することは
とっても大事なのです



比較や競争や野心のない生活
羨望や貪欲から自由な生活
敵意や反感を生み出すことのない
生活を送っていれば
あなたは社会に対して
大きな影響を与えます

その影響は精神的なものなので
すぐに見て取れるような
ものではありませんが
間違いなく人類の意識に
大きな影響を及ぼすのです



というのはあなたの苦しみは
あなた以外の人の苦しみと
分離したものではないからです

あなたの苦しみは
人類の苦しみだからです

※『あなたの意識は人類の意識』
　　を併せてお読み下さい



何に対して苦しい・悲しいかは
個々の状況や持っている価値観
理想などによって大きく
違ってきますがそれでも
苦しみは苦しみです

悲しみは悲しみです

願望や野心、嫉妬や怒りや孤独も
全ての人が経験しています

その感覚は誰もが知っているのです

苦しみから自由になる

思考を注視してエゴを落とすと
あなたは苦しみから自由になります

これがどういうことかわかりますか？

あなたが苦しみから自由になることが
人類の苦しみにどのような影響を
及ぼすかわかりますか？

あなたという個人が苦しみから
自由になるというだけのことなら
それは些細な出来事です

しかしそうではありません

あなたが苦しみから自由になることで
これまで人類が背負ってきた
何万年もの深い苦しみや悲しみを
軽くすることができるのです

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