願望は苦しみ・悲しみ・葛藤を伴う
2020/08/28
愛 真理 自由 秩序 葛藤 矛盾 混乱 逃避 気づき 観察 恐怖 孤独 空しさ 苦しみ 悲しみ 思考 動機 欲望 願望 利己的な私 理解 洞察 事実
願望を持つかぎり、あなたは苦しみます
今回はこのことを私の経験を通して
伝えていきたいと思います
太陽が全ての人に光を注ぐように
愛を降り注げる人になりたい
という願望をもって
奉仕や瞑想をしていた頃の私は
落胆や焦り、苦しみや葛藤から
一時も自由ではありませんでした
苦しみの理由はわたしが
願望を持っていたからです
なぜ理想や願望をもつと苦しむかというと
あるがままの自分と理想の自分には
ズレがあるから
このギャップに人は落胆し
理想の自分にいつまでも
なれないことに焦り
理想と現実の間で葛藤して
苦しみます
私も例にもれず
あるがままの自分と
理想の自分のギャップに
いつも苦しんでいました
落胆や焦り、苦しみや葛藤が
私の心を支配するのは実に簡単でした
その耐え難い苦しみから逃れようと
心の空しさを食べることや
映画を観ることで埋めていました
はい、現実逃避です
そんなもので埋まるはずもないのに
苦しみと向き合うことから逃げていたのです
愛ある人になりたいという願望を
強くもっていたのが私なら
食や映画に逃げたのも私です
何が言いたいかというと
願望に良いも悪いもない
ということです
願望はどんなものであれ
願望でありそれはいつも
ただの利己的な想いです
願望があるところ、利己性が存在し
利己性があるところ、苦しみが
存在します
願望を持つかぎり
それが満たされなければ
苦しみや悲しみを味うし
満たされたら満たされたで
快の感情を味わいはしますが
それは必ずもっとという
欲となって別の願望を
生み出して苦しみを
味わうことになります
つまり..
願望をもつかぎり
人は苦しみのループから
抜け出せないのです
※『快楽と恐怖は隣りあわせ』
を併せてお読み下さい
願望が心にどのように
作用しているかを理解して
願望を持つことの危険を見て
そこから離れるか....
それとも..
苦しみから自由になることより
満たされたときの快感を選ぶか
はあなた次第です
私はと言えばお察しの通り
願望が苦しみの原因であることが
痛いほどよくわかったので
願望・理想という危険区域から
避難しました
私たちは自分が何をしているか
きちんと見えていないと
理想や目標に向かって
自分ではない誰かになりゆこうと
しますが何をしているかがわかると
痛みを引き起こしている行為を
全部ストップします
※『なりゆくということ』
を併せてお読み下さい
現実と理想の間にあるズレが
痛みを生みます
そしてズレを作ったのは
私たち自身です
※『二元性は存在しない』
を併せてお読み下さい
私たちが理想をこしらえたから
ズレが生じました
こしらえたのは私たちであり
私たちの思考です
理想や願望という思考の創作物を
追い求めるから苦しむのです
※『理想を追いかける人に愛はない』
私の場合でお話しすると
愛ある人になりたいという
願望にとどまっていさえすれば
苦しむことはなかったのです
現状に不足・不十分さを感じている
自分の心と向き合い理解していれば
心はその場で変容していたのです
しかし私はそうしませんでした
満たされない心を見つめるかわりに
愛さえ手に入れば心は満たされる
と考え、愛を持っている理想の自分
を追い求めました
心の空しさにとどまっていれば
葛藤や苦しみという新たな問題を
こしらえることもなかったのに..
※『悲しみにとどまる』を
併せてお読み下さい
このことに気づいたからこそ
私と同じような不要な苦しみ
~思考が作り出す虚偽の苦しみを~
読者の方には味わって欲しく
ないのです
あなたがいま何をしていて
何を欲しているかが理解できると
その理解があるがままの心を
すっかり変えます
ですから理想を追いかける必要も
願望を持つ必要もないのです
あるがままの心を観察するだけで
心は変わります
意図しなくても努力しなくても
あなたの心が何を求めて
必死に動き回っているかが
わかるとあなたの歪みなき
観察が心を新しくします
ですから私のように理想に逃避せず
たとえ醜くてもあるがままの心と
向き合いましょう
あるがままの心~事実~と
向き合うことから逃げないで
※『貪欲さを見つめる』
を併せてお読み下さい
現在の心と向き合うときのみ
あなたは変容します
そのとき初めて心は適切に
花のように秩序正しく
動き出します
関連記事
楽しみと悲しみは表裏一体
誠実さと利己性は共存しない
欲望の構造を理解すると欲望は終わる
相反する願望を見つめて願望から自由になる
☆☆
相談を承っております
詳細はこちらをご覧ください
→オンライン相談について
0 件のコメント:
コメントを投稿