質問
人間は全く異なる価値観の人とも
分かり合えるのでしょうか？
それとも結局そういうのは理想論なのでしょうか？
あなたが価値観を持っていると異なる価値観を持つ人と
分かり合うことはできません
しかし殆どの人は「分かり合えるよ」と言います
「異なる価値観を持つ人を受け入れさえすればいい！
人はみんな違うのだから価値観も違って当たり前」と..
彼らの主張は一見寛容であるように見えますが
しかしこのように主張する人の精神は寛容ではありません
彼らは寛容であろうと努める狭量な精神の持ち主です
なぜなら…
なぜなら異なる価値観の人を形だけ受け入れても
「異なる価値観を持つ人」というボックスに入れるだけで
決して分かり合おうとはしないからです
※『異なる意見を受け入れる狭量な精神』
また「異なる価値観を受けいれる」よう
アドバイスする人は価値観そのものを問うていません
「価値観を持つことは必要かどうか」を調べていません
つまり価値観の真偽を問うてはいないのです
「誰もが価値観を持つもの」だと思い込んでいるので
受け入れる以外方法がないからそうするのです
概念(価値観)は理解を阻む
私の価値観・意見・信念・イデオロギーは
あなたの価値観・意見・信念・イデオロギー
といつか何処かでぶつかります
価値観は私とあなたの間に分離という壁を築きます
つまりこの壁がお互いを理解するのを
邪魔するのです
これはとても残念なことです
個々の部分的で利己的な思考が作り上げた価値観や意見は
必然的に部分的で利己的で矛盾をはらんでいます
しかし人はこのことに気づかず意見や価値観というものを
まるで自分という存在の軸であるかのように感じて
手放そうとしないためお互いを理解できません
あなたのその価値観、その意見が
他者を理解することを妨げています
部分は部分と必ずぶつかります
ですから全体的でいましょう
全体的とは？
全体的とは....
あなたが一体化している意見や価値観
信念や理想、願望や苦しみ...
預金通帳やキャリアや名声等を捨てることです
なにも預金通帳を捨てろと
言っているのではありません(笑)
ただあなた=通帳、あなた=恋人
にならないようにしましょう
というのはあなた=通帳になるとあなたという存在を
非常に限定されたものに閉じ込めてしまうからです
全体的でいることができるのは
あなたが物や人や概念への執着を落とすときです
※『お金と執着』を併せてお読み下さい
一体化という行為が止むと
あなたは部分的な存在ではなくなります
あなたという存在が肩書きや通帳に
制限されることはなくなります
いつもモノや人や概念と一体化したがっているのは
あなたが『わたし』と呼んで止まない自我なわけですが
一体化することを止めると自我は存在できなくなり
あなたは部分的ではない全体的な存在となります
一体化するという行為そのものを
落としたあなたは自我という
『個・部分』ではなく無限の存在なのです
※『一体化について』を併せてお読み下さい
するとどうなるでしょう？
↓
↓
↓
あなたと私を隔てるものは
物理的な分離しかありません
私たちの間に常にあった心理的な分離は消滅します
「私の意見、私の経験、私の理想」と言うとき
あなたは私を心理的にあなたから切り離しますが
意見や経験等を持たないとき精神的分離はありません>
※『分離という迷妄』を併せてお読み下さい
価値観はこうして捨てる
価値観をもてば分離を築いてしまうということを
本当に理解するとあなたは自ずと価値観を手放します
危険な場所には近づかないように
価値観を持つことの危険性を
理解すると人はそれと距離を置きます
だから大切なのは危険性を見ることなのです
あなたがするのはそれだけ..
価値観をもつことの危険性を
見ることだけでいいのです
見たら価値観は終焉します
※『対立の根源を絶つ』を併せてお読み下さい
受け入れることでは理解は生まれない
他者との間に分離を生む価値観
意見、信念、思想と決別しましょう
これらを持たなければ
私たちは誰とも何とも対立しません
そして対立するものがなければ
人や物事を正しく理解することができます
分離を受け入れたって理解は生まれません
受け入れようとするのはいつも
私たちの利己的な思考であり
利己性から理解が生まれることはないからです
理解は思考によってではなく
分離のないところに生まれます
あなたがこの事実を見るとき
他者との間の分離が消え去り
あなたの人間関係はすっかり変わります
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