断片(争いのある世界)から全体(平和な世界)へ

2020/03/05

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断片と全体



これまでそうであったように断片であり続けるなら、
私たちの行く先に安全や安定、平和はないでしょう。

「私」と「あなた」という分離があるかぎり、
「私」と「あなた」は衝突して互いの安全を脅かすか、
衝突はしないまでも私たちの間の壁は非常に厚いため、
理解し合うことはできません。

「私たち」と「彼ら」という分離があるかぎり、
「私たち」と「彼ら」は必ず衝突し、
自分たちの幸せのためなら、
相手の幸せを犠牲にします。

しかし「私」と「あなた」という分離を築かなければ、
「私たち」と「彼ら」という分離を築かなければどうでしょう?

衝突や争いが起こることは決してないし、
私たちは一丸となって人類の幸せのために、
共に考えて行動することができます。

断片同士は必ず対立しますので、
個々の安全は脅かされますが、
私たちが全体であるとき、
争いや対立は起こりようがないので、
安全は保障されます。

つまり断片であることが、
私たちが不安定で安全ではなく不幸せな原因なのです。





私たちがバラバラなら世界もバラバラ



世界についても同じことが言えます。

アメリカやロシア、日本や中国、韓国と
国で分裂しているから、私たちは互いに衝突しますが、
分裂しなければ衝突は起こりません。

世界が本当に安全で平和な場所になるのは、
世界が一つにまとまったときだけなのです。

世界が一つだと戦争は起こりません。

自国や他国という具合に、
各国がバラバラに分裂し、
自国の経済や利益を守るために、
他国と戦争していては、
平和も何もあったものではないのです。





断片はさらなる断片を



国家が良い例ですが、
人が作り出すものは常に混乱をもたらします。

何故か?
それは人が断片的だからです。

断片的な人間が生み出すものは、
断片でしかあり得ないので、
断片はさらなる断片を生み、
それは必ずいつかどこかでぶつかって、
矛盾や混乱をもたらします。

道徳や倫理、常識、既存宗教も、
断片的な私たち人間が作り出した、
矛盾を抱えた概念に他なりません。

私たちが断片ではなく全体ではないかぎり、
私たちの生み出すものは必ず、
世界に矛盾や混乱をもたらすのです。





断片から全体へ



私たちは自分と他者を分けてから、
各々の幸せを各々のやり方で求めますが、
他者から自分を切り離すことで生まれるのは、
孤独感や寂しさ、不安や不足感であり、
対立や争い、憎しみや苦しみではないでしょうか。

幸せを求めるが故にとった行動が、
結果的に私たちから安定を奪っているのです。

私たちは自分で自分の首を絞めているのです。

分離のあるところ、必ず対立があります。

宗教の自由、言論の自由などといって、
私たちは自分たちのことを、
他者に対して寛容に振る舞える洗練された人間だと
思っているみたいですが、
断片がいくら洗練されようと断片でしかなく、
断片同士は必ず何かのきっかけでぶつかるので、
相手を認めたつもりでも、
理解することは決してできません。

異なる意見を認めようなどというのは、
非常に表面的な態度であって、
私たちが異なる意見をもつ人たちや、
異なる宗教に属する人たちに、
心を開くこと、理解することはありません。

ですから表面的な寛容は全く役には立たないのです。

この事実から目を逸らさず、
分離を生むもの意見を、
分離を生む全てのものを捨てましょう。





分離をもたらすものを退ける



分離がなくならなければ、
争いや衝突から自由になれないことを見てとり、
分離をもたらすものを一掃しましょう。

国家という分離、宗教という分離、意見という分離、
職業の分離、優劣の分離、思想や観念という分離...

あなたと私を分けているこの全てを、
取り払いましょう。

あなたと私が本当にそうするとき、
私とあなたの間に物質的な分離以外の分離は存在しません。

このように肉体以外の分離がないとき、
私たちは安心感や安堵感を手にすることができます。

個人の幸福を追求することをやめるとき、
幸福はあらゆる人に太陽のように降り注ぐのです。

私たちがこのようにまとまり全体であるとき、
安定や安全、幸せは唯一保障されるのです。



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真理探究に15年を費やした後あらゆる修行・規律・イデオロギーは不毛であると気づく。以来感覚だけを頼りに思考と感情を刻々と観察しながら自己について学んでいる

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