愛とは
私たちは恋人に愛していると言います。
しかしその愛は時として、憎しみに姿を変えます。
このような愛が本当に愛と呼べるのであれば、
愛は憎しみを内部に持っていることになります。
憎しみに変わることのある愛は、
本当に愛と呼べるのでしょうか?
愛に反対物は存在するのでしょうか?
それとも愛は何にも影響されることなく、
独立して存在するものでしょうか?
関連記事
愛でないものを否定することによって愛は現れる
善とは
善は悪を内包しますか?
それとも善は悪とは全く関りはなく、
愛と同じように独立して、
存在するのでしょうか?
もし善が悪と関係があるのなら
そのような善は部分的な善となって、
それはもう善ではありません。
優しさとは
親切な人になろうしているとき、
あなたは親切ではありません。
親切な人は、そのままで親切なので、
親切にしようと努力する必要はありません。
親切ではない人だけが、親切になろうとします。
親切であることと親切でいようとすることは、
全く違うのです。
優しさは、優しくなろうと努めることではありません。
優しい人は、あらゆる行為に優しさが浸透します
関連記事
人間性が花開くとき:良く人になるな、良くあれ!
概念はあなたではない
善は善くあろうとすることではありません。
賢くなろうと努めている時もまた、
あなたは賢くありません。
無執着を実践する人は、
執着しないという概念に執着しています。
非暴力を唱えている人もまた、暴力的です。
なぜならあなたが暴力的ではないとき、
非暴力という概念を追い求める必要も、
支持する必要はないから..
内部に暴力性が存在しないときには、
非暴力を追い求めることはないのです。
暴力的な人だけが非暴力という概念に、
しがみついています。
関連記事
無執着の実践が冷たい人を作り出す
ありのままの自分を見つめる
ありのままの自分と向き合わないかぎり、
あなたに変容はありません。
ありのままの自分から離れて、
理想の姿を追い求めている限り、
あなたが変わることはありません。
変容が起こるのはあなたであり、
理想のあなたではないのです。
なりゆこうとしない
良くなろうとするのではなく、良くあればいいのです。
あなたを善から遠ざけているものを深く観察し、
それを取り除けばばよいのです。
善でないものを取り除けば、
善であることは可能ではないですか?
賢くなろうとせず、
自らの愚かさを調べて、おそかさを取り除きましょう。
そうすれば自ずと賢さが姿を現します。
変わるのは実際のあなた
反対物を求めても、あなたが変わることはありません。
優しさが足りないときに、優しさを追い求めても、
あなたが優しくなることはありません。
変わるのはあるがままのあなたを観察し、
理解したときです。
理解こそがあなたを愚かにしているものを、
取り除きます。
理解があなたを暴力的にしているものを、
取り除きます。
理解があなたが依存しているものを、
取り除くのです。
内面を明らかにする
無執着を実践している人は、自らの執着心に気づいています。
だったら執着がもたらすものについて、
徹底的に調べればいいのです。
依存心・怒り・嫉妬について、徹底的に調べてください。
人や物に執着することがどんなに危険なことか、
理解すれば、あなたの理解が執着心を片付けます。
関連記事
執着の全構造・メカニズム
あなたが暴力的ではないなら、非暴力を実践しないはずです。
非暴力を実践するあなたは暴力的、
ということになるので内部の暴力性を、
調べましょう。
暴力性の正体を暴くのです。
暴力があなたに何をもたらしているのかを、
観察するのです。
そしてその危険をあなたがはっきり見る時、
内部の暴力性は霧散します。
関連記事
怒り・暴力を観察する
危険な場所から離る
危険なものには、近づかないでしょう?
崖や毒蛇には、近づかない筈です。
危険への理解が「危険だよ」、
と知らせてくれるからです。
同じように暴力や執着の危険を見るとき、
その理解があなたに行動を促します。
「危険だからそこには近づかないで」と。
このようにして暴力性・執着心・嫉妬は終わります。
概念を追い求めても、
あなたの暴力性、執着心、愚かさは、
変わらないということを理解すると、
理想を追い求めることはありません。
そうしてあるがままの自分を見つめ始めるとき
あなたの内部は開示されるのです
関連記事
理想・概念を疑う、調べる
事実を観察する鋭敏な精神
自己受容・理想・努力の虚偽
葛藤・苦しみをもたらす理想を手放す
理想を捨てると誠実さ・正直さは花開く
理想を持つことの危険を理解して手放すと苦しみは消える
不快な感情から自由になるには概念を持たないことが大切である
☆☆
相談を承っております
詳細はこちらをご覧ください
→オンライン相談について
0 件のコメント:
コメントを投稿