『理想の自分』と『現実の自分』のギャップに苦しまないように理想を手放す

2020/07/26

イメージ 概念 苦しみ 悲しみ 理解 洞察 事実

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理想を手放す
質問

理想の自分になれなくて苦しいです、この苦しみから自由になりたい

理想の虚偽を見る


まず理想というものの虚偽を見ることが大切です

というのは『理想は事実ではない』ことがわかれば
幻想に囚われて苦しめられることはないからです

だから本記事ではあなたが自然に理想を手放せるように
理想の正体を暴いていきます

理想の正体を明らかにする


あなたの理想はどのようにして生まれましたか?

それはあなたの思考から生まれたのではありませんか?

思考は過去の経験や知識を基に働くので
異なる経験や知識をもつあなたと私では
考え方や良いと思うこと・正しいと思うことは
違いますし、持っている理想・夢・目標も違います

思考はまた社会が奨励する価値観に
色付けられているので
あなたの理想は社会の価値観に
沿ったものである可能性があります

このようにあなたが抱いている理想というのは
社会の価値観が変われば変わり得るし
経験や知識が違えば変わるという
なんとも頼りないものであり
それは思考が巧妙にこしらえた単なる概念です

※『夢に関する記事

理想は虚偽の二元性を生みそこから苦しみが生まれる


概念をもつことで実際の自分と理想の自分
という虚偽の二元性が生まれます

この虚偽の二元性がまさにあなたの苦しみの原因です

なぜ虚偽かというと、理想は単なる概念に過ぎず
事実ではないからです

あるがままのあなたが存在するということだけが事実
であるのに思考が理想を作り上げたがために
あなたは実際の自分と理想の自分の狭間で
苦しむことになりました

分離が葛藤・苦しみ・混乱の原因である


二元性とはまさに分離であり分離があるところ
~たとえそれが虚偽の分離であろうと~
そこには葛藤・苦しみ・混乱があります

理想を持ち込んだせいであなたの心はバラバラになり
断片同士がぶつかって心の戦争が始まるのです

つまりあなたは自分がこしらえた理想に苦められているのです

理想を持ったがために苦しんでいるのです

あなたが作り出した理想が「今のあなた」にダメ出しして
理想に近づくよう鞭を打ち続けているから苦しんでいるのです

わかりますか?

苦しみから自由になりたいなら理想を今すぐ手放そう


苦しみから自由になるためにやることは1つです

それは理想を手放すことです

自分がこしらえた理想に苦しめられているわけですから
理想を手放すことで苦しみを終わらせることができます

手に掴むことさえできないただの概念である理想に
苦しめられているという事実を見ると
理想を握りしめていた手は緩むでしょう?

この事実を見るならあなたは即座に理想を手放します

※『苦しみをもたらす理想を手放す

理想があなたの内面(心)を変えるわけではない


「しかしどうしても理想の自分になりたいんです」
 という声が聞こえてきそうですが...

心に留めておいて欲しいのは理想を追い求めても
あなたの心(内面)は変わらないということです

優しさと思考の関係


たとえばあなたの理想が『優しくなること』だとします

理想を追いかけているとき
あなたはあなた自身の思考がこしらえた
理想を追いかけていることになるので
その最中、思考は作動しており思考の作動中に
優しさが顔を出すことはありません

というのは思考と優しさは共存できないからです

思考が働いているとき優しさは存在できないし
優しさが存在するとき思考は止んでいます

※詳しいことは『思考は優しさを破壊する』をお読み下さい

優しさは事実と一緒にあるもの


優しさは事実を知覚するとき生まれます

あるがままの心を見つめるときそこに優しさはあります

つまり…

理想という仮面をかぶった自分自身の思考を追いかけているかぎり
優しさが心に流れ込むことはないということです

事実から離れて概念~理想~に逃避するとき
優しさは顔を引っこめてしまうのです
※『理想を追い求める人に優しい人はいない

理想という危険区域から離れる


事実を見つめるときに心は変わるということを胸に刻みましょう

すると理想を持つことのバカバカしさに気づきます

また理想が苦しみや混乱しかもたらさないことを
本当に理解するなら理想という危険区域には
2度と近づかないはずです

※『理想を持つことの危険を理解して手放すと苦しみは消える
理想という危険区域から離れる

何かor何者かに【なりゆかない】ことの大切さ


優しくありたいなら理想なんて持たずに
今この瞬間優しくあればいいのです

優しい人になるために、あなたは近い将来まで待つ必要は
どこにもありません

今この瞬間優しくありましょう

なりゆこうとするのではなくて
ただ刻々と優しくありましょう

※『良い人になるな、良くあれ!
 『思考の動き=なりゆく行為

実践編:理想ではなく事実~あるがまま~が大事


たとえばあなたの理想が「痩せている自分」だとします

痩せている自分という理想・イメージを持っているから
あなたは痩せられる訳ではないですよね?
理想は不要
日々の生活を見直してあらゆることに注意を払うから
あなたの身体は整っていくのですよね?

日々の食事に気を配り適度に身体を動かし
十分な睡眠をとることで身体本来の機能が
正常に機能し始めるのであって
「痩せている自分」という理想を持つから
痩せていくわけではありません


勉強だってそうです

希望の大学に入るという理想を持つからではなく
日々勉学に励むから知識を吸収するのです

つまり....

大切なのは日々あなたがどのように生きるかであって
理想を持つことではないのです

あなたにとって向こう岸に渡ることが重要であるときには
泳いでいる最中の川の流れに気を配ることができないように
理想を追いかけているとき今に生きることはできません

大切なのは生という川の流れに刻々と気づいていることなのです

人生で1番大事なのは今を生きること


ですから理想という向こう岸にではなく
今あなたがいる川に全エネルギーを注ぎましょう

瞬間瞬間優しくある人、刻々と誠実である人…
現在(いま)を生きている人、事実を直視する人…

彼らにとって理想はガラクタでしかありません

事実にとどまることで、あなたは苦しみ・悲しみ・概念と
無縁に生きることができます

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真理探究に15年を費やした後あらゆる修行・規律・イデオロギーは不毛であると気づく。以来感覚だけを頼りに思考と感情を刻々と観察しながら自己について学んでいる

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