質問
なぜ人間は夢をもつのだろう?
人間が夢を追いかける姿はとても美しい
夢に少し近づいたかなと思うと嬉しいし
自分はもっとやれる、頑張れると思う
でも現実的な部分を見せられると
叶わないかもしれない、
叶うわけがないと思ってしまう
しかし夢を叶えている人だって
いるわけだから諦め切れない
でも叶わないと思う
でも夢をもつことを止められない
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質問から見てとれるように
あなたは混乱し矛盾しています
しかし矛盾、混乱するのも当然です
なぜならあなたの思考だけでなく
どんな人の思考も決して
ひとまとまりではないので
考えと考えは対立しそこから
矛盾・混乱が生じるからです
1つの考えが浮かぶとそれと対立する考えが
頭脳を占領するので思考に支配されると
人は必ず混乱します
※『無秩序な思考』を併せてお読み下さい
質問をまとめると...
夢に近づくと嬉しい
~快感を覚える~
↓
自分を奮い立たせて
快感を得ようともっと頑張る
↓
現実という壁にぶつかる
↓
夢は夢でしかないのかと
打ちのめされる
↓
でも夢を追いかけることを
止められない
夢を追いかけるのを止められない
ということですが止められないのは
夢に近づいた時の嬉しい気持ちを
あなたは覚えていてそれをもう1度
味わいたいと思っているからです
つまりあなたは快感を得ることを
欲しているのです
つまりスゴイもののように
語られる夢の殆どが単なる
欠乏欲求だということです
確かに多くの人が夢をもっていますが
それを持つことの危険に気づいたら
もっと多くの人が自由に伸び伸びと
生きられるのにな~と思います
なのでここからはなぜ夢を持つと
自由に生きられないのかを
説明していきます
夢や理想をもつから人は葛藤し
葛藤するから苦しみは生じます
※苦しんでいるとき人は
伸び伸びと生きられません
そして苦しみから劣等感や
自己嫌悪、自己否定や絶望
が生まれ生きる気力さえも失います
※『苦しみをもたらす理想』
『理想と現実のギャップに苦しむ』
自分で自分を追い込んで
努力して鍛錬して必死に
夢を追いかけることが
本当に自由な生き方でしょうか?
夢を追いかけることで
人はそれ以外の可能性を
人生から締め出してしまいます
夢や目標に縛られた生き方は
狭く制限された生き方です
生きるとはもっと包括的で
全体的なものであるのに
夢を追いかけるというような
生に制限をかけてしまう生き方は
全く自由ではありません
※『理想をもつ人に愛はない』
そして...
夢さえ持たなかったら
喪失感や劣等感や絶望感を
抱えることもなかったのに
夢を持ったばかりに
人は自由に伸び伸びと
生きることはできなくなるのです
なぜなら...
夢に破れて『自分はダメな人間だ
生きる価値もない、人生の落伍者』
だと思っている人が伸び伸びと
なんて生きられるわけないから!
夢にはこのような副作用があります
これを承知で夢を追いかけたい人は
そうしてください
そうでない方は読み進めてください
ここからは夢はどのようにして
形作られるかを見ていきます
夢を持つことは良いことであるように
人は幼いころから条件づけられています
殆どの人が両親や学校の先生から
「夢は?」「将来何になりたい?」
と訊かれるまではそれについて
考えたこともなかったのでは
ありませんか?
私はこのように訊かれるまで
夢や将来のことを一度も
考えたことがありませんでした
そう尋ねられたとき
頭が真っ白になったのを覚えています
そのとき父あるいは母だったかが
その時期私が夢中だった駒回しを
冗談にして「駒を回して遊んで
生きていくんだよね」と
フォローしてくれた記憶がありますw
今思うと、そのときの私の精神は
とても正常で正気でした
というのは...
子供はふつう概念や未来という
時間にではなく現在(いま)に
生きてるから夢なんて
考えもしないのです
子供は大人のように
思考に支配されて生きてないので
今という瞬間を生きることができます
そして今という瞬間に生きる者にとって
思考の産物である夢や理想は
人生に全くもって無意味なのです
※『今に100%生きる』
子供は教わらずとも現在(いま)に
生きているわけですがそれを
大人が台無しにします
子供がもっている宝物を
その価値に気づかない
鈍い大人が壊してしまいます
無知な大人たちが子供の可能性を
夢や将来という言葉を持ち出して
狭めているのです
しかしみんなが夢を持ち
理想を追い求めて頑張ると
消費が増えるから
メディアは成功者を取り上げては
夢を持つことを称揚します
学校も右にならえだし
大抵の親は洗脳されているので
子供に「夢を持て」と言うのです
夢や将来について繰り返し
問われると次第に子供は
「夢は持たなきゃいけないもの」
と思うようになります
大きな夢を語る子らが
先生や両親、社会から「すごい」
と言われるのを目にするたびに
その条件付けは強化されるし
メディアの影響もあります
※『刷り込み・条件付け』
このようにひとたび思い込むと
外部の圧力が加えられずとも
人は自らプレッシャーをかけて
夢や理想や目標を絞り出しては
それを追い求めることに
人生の大半を費やします
これが大人になった私たちの姿です
私たちは決してあるがままの
自分にとどまることがなく
いつも何かになりゆく
生き方しかしていないのです
私たちはそれ以外の生き方を知りません
夢や目標、理想を追いかけ
偉人や聖者の生き方を模倣し
成功者や科学者、スポーツ
選手になるために努力する
以外の生き方を知らないのです
そこには何のオリジナリティも
ありません
夢も目標も理想も
思考から生まれた概念です
そして思考はというとこれまで
私たちが頭脳に貯め込んできた
知識や経験を材料にして働きます
つまり...
これまで私たちが見聞きしたことや
社会に刷り込まれてきたことを元にして
夢や目標は出来上がっているのです
それを追いかける姿が美しいでしょうか?
夢や理想を追いかけたりと
絶えず自分ではない何かに
なりゆこうとしている姿より
それを切り捨てなりゆこうとせず
無目的に生きる姿、あるがままに
生きる姿が美しいと思うのです
※『努力・目標・理想の虚偽』
ご自身で夢の正体を調べてみましょう
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