いつの時代にあっても、
社会を築いた私たちが変容しないかぎり
社会が根本的に変わることなど決してありません
今回はメールをくれた方の心の叫びを深く観察し、
どのように生きていけばいいのか探究していきます
以下、メール本文をそのまま紹介します
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社会が根本的に変わらなければますます荒んでいくね、
社会自体も人の心も…
富の集中や貧困、この格差に問題があるのかもしれないね
生きる基盤がガタガタなのに自分らしく真っ直ぐ立っていられない
生きるためにずるくもなるし心も汚れていく
みんなが聖者になれないしね
そんな人間たちで構成している社会だから
真っ当な心の人間は生きずらいよ
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心の汚れを社会のせいにしていませんか?
私たち1人1人が変わらないのに
社会が根本的に変わることなどあるでしょうか？
「生きる基盤がガタガタだから自分の心は汚れていく」
というのは自分の生き方を環境のせい・社会のせいに
してませんか？
自分の心が純粋じゃないことを
外部〈社会〉のせいにしていませんか？
自分のズルさを観察することから逃げていませんか?
生きる為にずるくなることが仕方ないのであれば
政治家や弁護士、大企業のトップにいる人たちが
自分の家族の生活を守るためにグレーな仕事さえ
平気でやるズルさとどこか違いますか？
自らのずる賢さに向き合うことなく
社会のせいにして正当化するのではなく
己のズルさをきちんと観察しましょう
あなたのずる賢さがどのようにして生まれたのか
その根っこは何なのかを理解しましょう
あなたは世界の混乱の根っこを持っている
世界の混乱の根っこを自分がもっているのに
今の社会を憂いたり呪うのは見当違いです
それは自己欺瞞です
自分自身の内面～心～が真っ黒なのに
社会の黒さをああだこうだ言うのは
自己欺瞞以外の何ものでもありません
「みんなが聖者になれるわけじゃない」
という主張は自分が変わらないことへの
言い訳ではないですか？
「みんながみんな純粋になんてなれなんだから
僕がズルいのは仕方ないんだ」と言ってませんか？
この状況下で誠実に生きられる人なんて
聖者でもなければ無理だと…
話がわき道にそれますが、一体どのようにして
誰が聖者かなんてわかるというのでしょう？
※『世界の混乱は私の混乱』
『利己性を一掃すれば世界は変わる』
聖者だとなぜわかるの?
私には聖者と呼ばれる人たちが本当に聖者なのか疑問です
というか本人以外の人にどのようにして
聖者だとわかるのでしょう？
外見は質素で慎ましく最小限のものしか
所有しない人であっても…
厳しい苦行をして禁欲生活を送っていても…
彼/彼女が心に葛藤を抱えていないか
快楽を追い求めていないか
どうやってわかるのでしょう？
本人以外わかるわけがないのですから
聖者という言葉を出して問題を片付けようとせずに
自分自身の心と向き合いましょう
聖者とあなたのズルさは関係ない
実際に存在するのは心のずる賢さです
あなたが向き合わなければならないのは
このありのままの事実です
自分のズルさと向かうことから逃げて
聖者を持ち込んで自分のズルさを
正当化したって何にもならないのです
あなたが聖者と呼んでいる人物は
単なる概念に過ぎません
それはあなたの思考がこしらえたイメージです
概念はいつも葛藤や分離、対立を生み
新たな問題を作り出しますが
事実はどんな分離も対立も葛藤ももたらしません
あなたが聖者という概念に逃げずに
事実～不純な心～と向き合っていれば
そこにあるのは不純な心だけで
「聖者」と「あなた」という分離は
生じませんし、分離のないところに
対立や葛藤は起こりません
わかりますか？
事実のみを見つめることが大切なのです
事実と向き合うとき理解は生まれる
事実と向き合うときのみ、
私たちはその全貌を理解することができます
内面にずる賢さを住まわせておきながら
聖者になるべく奮闘してもあなたは
ズルいままですが、あるがままの心と
向き合うならあなたは心を丸ごと
理解するので心は新生しズルさは
霧のように消えてなくなります
不純な心をじっくり観察する気には
なれないかもしれませんが
あなたが根本的に変わるには
心を観察することが不可欠なのです
汚れた心を観察しないで社会を呪っても
あなたのズルさは変わらないということを
ここでしっかり理解して当の問題である
心に取り組みましょう
自分自身の内面に取りかかって
蛹から蝶になりましょう
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