寂しくて死にそうです。どうすればいいですか?
寂しさには伝えたいことがある
寂しいとき、人は寂しさから逃れようとします。
しかしこれでは寂しさの根源に、
触れることはできません。
逃げていては寂しさから、
自由になることはできません。
寂しさを感じているということは、
あなたの心があなたに、
聞いて欲しいことがあるということです。
あなたの心はあなたに何かを、
伝えようとしています。
それは寂しさに限ったことではありません。
ですから寂しさを観察することによって、
心が何を語ろうとしているのかを理解しましょう。
あなたがいま感じている寂しさを、
テレビや仕事や遊びで紛らわさないで、
寂しさにとどまり、その声に傾聴しましょう。
本当にそのようにするなら、
赤ん坊が母に抱かれた瞬間泣き止むように、
あなたの心の叫び(寂しさ)も、
あなたに聞き入れられたことに、
満足して泣き止みます。
思考が寂しさを維持・強化する
殆どの人は寂しさを感じるや否や、
寂しさを否定したり抑え込んだり、
無視したり克服しようとします。
しかしこのようにしていては、
あるがままの寂しさを、理解することはできません。
寂しさに働きかける行為はどれも、
寂しさを持続し強化してしまいます。
寂しさをなかったことにしたり否定したり、
分析し正当化するのは、他でもない思考です。
思考は寂しさに働きかけることで、
寂しさから自由になれると思い込んでますが、
思考は寂しさを維持・強化することしか、
できません。
つまり思考が寂しさに働きかけている以上、
寂しさはなくならないのです。
寂しさは思考から生まれる
寂しさは、あなたの思考から生まれました。
現在恋人がいないという事実、
誰にも愛されないという事実に、
思考が独自の解釈を加えることによって、
寂しさは生まれます。
このまま一人だったらどうしよう、
誰にも愛されなかったらどうしよう、
自分以外の人はとても幸せそう
自分は惨めだ....
このような思考の働きが、あなたの寂しさの正体です。
つまり思考が活動しているかぎり、
あなたの寂しさはなくならならないのです。
ですから寂しさを克服しようとしても、
克服しようと必死に動き回っているのは、
寂しさをこしらえた同じ思考なので、
寂しさは消えません。
このことを胸に刻みましょう。
寂しさにとどまる
しかしあなたが自分の寂しさにとどまると、
どうなるでしょう?
テレビやゲーム、恋人や友達で、
心の空虚さを埋めようとせずに、
寂しさを見つめるとどうなるでしょう?
あなたの思考は静かになります。
これまでは寂しさから逃げることに、
沢山のエネルギーを使っていましたが、
寂しさに直面するあなたはもう、
エネルギーを浪費しません。
浪費しないので、内部はエネルギーが、
満ち溢れています。
このエネルギーが、寂しさを吹き飛ばすのです。
エネルギーを浪費していない?
莫大なエネルギーが内側に満ちているとき、
寂しさは存在できません。
ですから今度寂しさに襲われるときには、
どこでエネルギーを浪費しているのかを、
つぶさに調べましょう。
人は実に多くのことに、エネルギーを浪費しています。
寂しさから逃避することも、エネルギーの浪費です。
事実から離れる行為はすべて、
エネルギーの浪費なのです。
なぜなら事実(寂しさ)から逃避しても、
事実(寂しさ)が変わることはないからです。
ですから寂しさに、潜りましょう。
充満したエネルギーの中で寂しさは生きられない
あなたは事実にとどまることによって、
エネルギーロスを防ぐことができます。
事実と共に生きるとき、
あなたには莫大なエネルギーがあります。
事実にとどまることができたなら、
エネルギーを浪費することはないからです。
四六時中何かに意見しては誰かを批判している思考は、
間違いなく沢山のエネルギーを浪費しています。
つまり、感情から自由になるには、
感情の根源である思考を、
刻々と注視しなければなりません。
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